30Jun

ぬいぐるみ1つで「自信がない」から卒業する!
3ヶ月でいつでも自信が生み出せる毎日を手に入れる
ぬいぐるみ心理学
====
こんにちは、伊庭和高です。
突然ですが、『神様メール』という映画を知っていますか?
講座を受けて下さった方の返信に記載されており、
ピンと来たので先日観に行きました。
この作品。
かなり捉え方に幅があるなと感じましたし、
観る度にメッセージは異なるのでしょう。
自分の心に素直に生きる上でも、
多くのヒントが詰まった作品だと感じたので、
今回は神様メールについてお伝えします。
この作品の最大の特徴は、
「残りの余命が知らされるということ」
それも病気等の予兆もなく、
突然メールで知らされます。
「僕の生きる道」等、残された人生をどう生きるかに注目した作品は数多くあります。
ですが神様メールが他の作品と異なっているのは、
「全世界の人に、同時にメールが届くこと」です。
主人公エアは神様の娘という設定で、
エアが全世界の住人に余命を一斉送信してしまうのです。
神様が出て来たりとファンタジー色が強いものの、
ところどころでリアリティーを感じる。
この辺りは、以前紹介したビッグフィッシュと似ています。
神様メールでは、余命を知った6人に焦点を当て、
エアと一緒に本当の自分に気づいていくというストーリーです。
私達にも当然ながら、命果てる瞬間が訪れます。
ただ、病気等で余命を宣告されない限りは、
どこか毎日がこのまま続いていく様な感覚を抱きがちです。
神様メールの登場人物もおそらくそうでした。
ですが突然余命をメールで知らされて、
多くの人は心が動転します。
感情が次々に噴き出しながらも、
最初は残された命をどう生きるかに、正面から向き合えません。
とにかく現実から逃げる様に、
残りの人生を味わいます。
あるいは今まで(余命を知るまで)の価値観の中で、
したいと思っていたことを次々とします。
高級な商品を次々に買い求めたり、
女・男遊びに大金を費やしたり、
あるいは余命を気にしまいと過ごしたり、
仕事を辞め何もせず公園のベンチで無為に過ごしたり、
そんな中で神様の娘エアと出会い、
自分の心の声に耳を傾け、行動していくのです。
このプロセス、余命を知らずとも私達の身の回りにあふれかえっています。
私達は人生のどこかで、
向き合いたくない現実に嫌でも直面します。
どんなに努力してもたどりつけない領域があると知った時。
病気やケガでこれまでの生活が送れなくなった時。
大切な人や機会を失ったと時。
必ずどこかで向き合います。
そして最初は目を背けたり逃げ出します。
でも、勇気を持って向き合うかどうか。
神様メールでは、余命というどうすることもできない現実に対して、
残された人生をどう生きるかに焦点が当たります。
「自分の命はもうすぐ終わるんだ…」
最初はどこか後ろ向きだった登場人物も、
「残された時間をこう生きたい」という覚悟にも似た想いから行動します。
また、この作品では愛に関する描写が非常に多いのも特徴です。
自分らしく生きることと、人を愛すること。
心から愛する人を愛したいし愛されたい。
人間の根源的な欲求とも言えます。
残りの人生を知った時に、
自分の夢を叶える人もいれば、
本当の愛を求めて動く人もいる。
過去の自分を受け入れて進む人もいれば、
正直に過ちを認めて進む人もいます。
そして神様メールのハイライトは、
エアが登場人物の胸に耳を当て、
その人が本来持つ心の声を、音楽に当てはめて伝えるシーンです。
あなたはバッハのこの曲。
あなたはヘーゲルのこの曲といった具合に。
その曲が奏でる情景を自分らしさと捉え、
登場人物がそれを指針に進んでいく。
あるいはエアが夢を見せることで、
自分の本当の声を聞き、過去の自分を癒していきます。
神様メールでは余命が突然知らされますが、
私にもあなたにも、余命は存在します。
命の終わりは確実に迫っています。
どうするか。
どう生きるか。
非常に本質的な問いを、神様メールは投げかけてくれました。
本日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
★合わせて読みたい記事はこちら★