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ぬいぐるみの歴史を紹介!いつの時代から生まれたのか?

[最終更新日]2021/08/18

こんにちは、伊庭和高です。

今回はぬいぐるみの歴史について紹介します。

 

私自身、普段はぬいぐるみ心理学を通して、

その人の人付き合いのパターンを導きだしています。

 

とはいえ、私もぬいぐるみ心理学を開発するまでの間に、

ぬいぐるみについて調べました。

 

ぬいぐるみを扱っていくわけで、

前提知識としてぬいぐるみの歴史くらいは知っていないとダメだろう、

という思いがあったんですね。

 

ですが、ぬいぐるみの歴史って、実はほとんど語られて来なかったんです。

 

大学の図書館に行って、分厚い専門書を読んで、

やっと歴史の一部がわかってきた、というくらいです。

 

ということで、ここでは私が知っている限りの

ぬいぐるみの歴史について紹介します。

※とはいえ、一部は過去の記事でも書いたので、そちらを参照してください。

 

今回の記事で扱うのは、「テディベアの歴史」です。

 

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意外に最近!テディベアの誕生

実はテディベアが誕生したのは、20世紀に入ってからなんです。

 

1903年、ドイツにあるシュタイフという会社が

世界で初めてテディベアを作りました。

※ちなみにシュタイフは今でも存在して、

プレゼント用に最適な高級テディベアを店舗・ネットで販売しています。

興味のある方はこちらからどうぞ。

 

このテディベアという名前ですが、

実は当時のアメリカ合衆国大統領、

セオドア=ルーズヴェルトの愛称が

「テディ」だったことからきています。

 

なぜ大統領の名前が、

しかもドイツではなくアメリカの大統領の名前が使われたか。

 

それは当時のルーズヴェルト大統領のエピソードが関係しています。

優等生 つらい 画像ある日のこと。

 

趣味の狩猟に出てクマを狩ろうとしていた大統領ですが、

1匹も狩ることができませんでした。

 

そんな中、大統領に同行していたハンターが1匹の小熊を捕獲し、

大統領にとどめの1発を撃つ様にと願い出たんです。

 

しかし大統領はこれを「スポーツマンシップに相反する」と拒否し、

小熊を逃がしてあげました。

その様子が翌日の新聞に取り上げられ、多くの人々に感動を与えました。

 

その新聞を読んでいた人の中にシュタイフの関係者がおり、

「テディという愛称を自分たちが作っている

ぬいぐるみにつけさせてもらえないか」と頼み出たのです。

 

その後、シュタイフ社はもちろん他の会社も次々とテディベアを作り始め、

1907年にはアメリカでの年間売り上げが100万体を超えています。

 

さらに1926年には「クマのプーさん」が出版され、

テディベアも含めたクマのぬいぐるみ人気を加速させることとなったのです。

 

テディベア人気は男女の域を越え、世界的な広まりを見せていきました。

 

実は男性がテディベア普及に活躍?

彼氏 ぬいぐるみ プレゼント 画像

ぬいぐるみと聞くと女性のイメージが浮かぶ人は多いでしょう。

 

男の人がぬいぐるみを持つことへの不安や嫌悪については、

以前の記事でも紹介しましたよね。

 

実際、シュタイフ社も創業者は女性です。

 

とはいえ、テディベアという名前がルーズヴェルト大統領からきている様に、

実は男性もテディベア普及に活躍することとなったのです。

代表的な人物としては、イギリスの軍人であるボブ・ヘンダーソンがいます。

 

彼は幼少期からテディベアを肌身離さず持っていました。

しかも、第2次世界大戦中、彼はノルマンディー上陸作戦に参加したのですが、

その際もテディベアを持っていったというエピソードが残っています。

 

戦争にまで持っていくなんて…

よほどテディベアが好きだったことがわかりますね。

 

そして、退役後には

「Good Bear of the World」

(心の支えを必要としている人々にテディベアを贈る運動)という活動に参加し、

テディベアの存在を世に知らしめていきました。

 

他にも、プーさんの作者も男性ですし、

歌手のエルビスプレスリーは

1957年に『テディベア』という曲を歌っています。

 

まとめ

今回はぬいぐるみの歴史の1つとして、

テディベアの歴史を紹介しました。

 

いつの時代から誕生したか、どうやって普及していったか、

その一部が垣間見えたのであれば、私としても嬉しいです。

 

以前も書きましたが、クマのぬいぐるみは包容力や父性を連想させます。

 

テディベアの様にかわいいクマのぬいぐるみが、

子どもから大人にまで愛される秘密は、

そこにあるのかもしれないですね。

 

ちなみにぬいぐるみが好きな人の心理背景は、

こちらの記事で詳しく特集しています。

合わせて読んでみてください。

 

本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

         

千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。