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ぬいぐるみ心理学

人間関係に悩む人が多くなった背景を考える【後編】

 

 

こんにちは!

前回の記事の続きですね。

⇒★前回の記事はこちら!

 

 

前回は人間関係の質が変わってきたことを、

高度経済成長から読み解いていきました。

 

「質の変化を知れば、今抱えている悩みの解決につながる」

だからこそ、あえて歴史をひも解いているわけです。

 

さて、前回の記事の最後に、以下の宿題を出しましたね?

 

 

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〜〜〜

★宿題

 

なぜ人口の大移動が、

人間関係の種類(質)を劇的に変えてしまったのか?

 

ヒントは、「人口が大移動した」ということです。

 

具体的には、

「1つの場所に住み続けること」

「いくつかの場所を転々としながら暮らすこと」

どちらを選ぶかによって、

人付き合いの対象(相手)が全然変わってきますよね?

 

〜〜〜

何となくでも、考えてもらえましたか?

 

「1つの場所に住み続けること」

「いくつかの場所を転々としながら暮らすこと」
高度経済成長では、

人口の大移動によって暮らしに大きな変化が生まれました。

 

以前は、1つの場所(地域)にずっと住んで、

そこで人間関係を作り上げていきました。

 

北海道なら北海道

山梨なら山梨

鳥取なら鳥取

 

その地域で暮らし続けるということは、

人間関係も変わりません。

地域住民の顔を覚え、普段から関わる機会があります。

 

それこそ、近所のおばちゃん家に行って遊んだり、

向かいの家で子どもが生まれたら総出でお祝いをしたり…

非常に濃い人間関係が作られていきました。

 

一方、いくつかの場所を転々としながら暮らすということは、

当然その土地で人間関係を作っていきます。

 

何十年も続く地域での人間関係は以前ほどではなくなり、

新たな関係を構築する機会が増えていきます。

 

北海道で高校時代までを過ごし、

東京の大学に通い、

就職は東京でしたけど、すぐに名古屋に異動になり、

結婚したことで旦那についていく形で京都へ移り住み…

 

こうした、いくつもの場所を住み歩くライフスタイルが、

もはや普通になっています。

 

そして、これらでは人間関係について抱く悩みが根本的に別物なんです。

 

具体的にはどう別物なの?

 

 

「1つの場所に住み続けること」

 

この暮らしでは、特定の人と長く関係を築くことになります。

ですので、その人との間に悩みを抱えたら、

長い間抱え続けるリスクがあります。

 

何十年もの間、毎日顔をあわせる可能性だって十分にありますから。

 

一方、

 

「いくつかの場所を転々としながら暮らすこと」

 

これは新たな人間関係を作る機会が増えるので、

「仲良くなれなかったらどうしよう…」

といった不安・悩みが生まれやすくなります。

 

また、生涯付き合っていく関係になるかどうかはわからないですし、

お互いの環境の変化によって会いにくくなる可能性もあります。

 

そのため、「仲良くなった友達になかなか会えない」

「自分の本音を語れない」という悩みも出ています。

※ただ、携帯やSNSの普及で少しずつ解決に向かっている様ですが…
さらに、こうした悩みに拍車をかけたのが、「便利さの高まり」です。

 

近所の人と協力しなくても、コンビニに行けば食料は手に入るし、

ネットを使えばバーチャルな空間ではあるものの、誰かと話すこともできる。

周囲とできるだけ関わらず、1人で生きていくことも可能になったんです。

 

こうした状況を、学者の広田 照幸さんは

「地域コミュニティが崩壊した状態」と述べています。

 

同じ地域に住んでいるにも関わらず、

ほとんど面識がないこともざらです。

 

同じ地域にあるコンビニ・病院・本屋さんを利用していても、

「その地域に一緒に住んでいる人」という感覚は持ちにくい。

 

もちろん、現代の便利さを否定するつもりはありません。

ただ、便利になればなるほど、

人間関係においてはストレスがたまりやすいとも言えるでしょう。
その地域の「顔見知り」の関係である人数が減り、

「自分を自然に出せる相手」が減っているわけです。

 

緊張感やストレスが生まれやすい状況ですよね。
また、職場の人にしても、

基本的には仕事中のみ関われば良い関係です。

 

「仕事の人間関係」

「高校・大学時代の人間関係」

「地域の人間関係」

 

人間関係がこのように細分化されればされるほど、

「自分をわかってもらえない」という悩みを持つ人は以前より増えていきます。

 

さて、ここでまとめます。

 

現代は非常に便利になりました。

ライフスタイルも、1つの地域にずっと住むというよりは、

いくつかの地域を転々とする人の方が多いです。

 

そのため、人間関係が高度経済成長以前よりも

多様化・希薄化している傾向があると考えられます。

 

でも、遥か昔、それこそマンモスを獲っていたような

時代にまでさかのぼっても、人間関係は存在しました。

人と人が関わり合って、毎日を送っていました。

 

つまり、人は無意識の内に、

他の人との関わりを求めているんです。

 

「いや、私は誰とも関わりたくない!」

 

そう思ったあなたも、実は求めているんです。

 

数千年の歴史の中で、「人」という生き物がそうしてきた以上、

生まれたときから強く脳内にインプットされているんです。

 

他の人との関わりを求めているということは、

心理学者のマズローも、欲求の5段階説で証明していますね。

 

だからこそ、悩むんです。

 

「あの人とわかりあいたい」

「もっと関わりたい」

「自分のことをわかって欲しい」

 

こうした想いが脳内にインプットされているのに、

人間関係が多様化・希薄化する現代においては、

その想いを満たすのにハードルがあります。

 

…さて、長くなりましたね(笑)
現代の人は、必要以上に人付き合いをする中で、

相手からどう見られるのかを気にしすぎています。

これは、今まで話してきた時代の流れから、仕方のないことです。

 

でも・・・

実は・・・

人付き合いって、あなたが思っている以上に、適当でいいのかもしれない。

 

悩まず、素のあなた全開で相手と関わっても、いいのかもしれない。

そう感じさせてくれるエピソードを、次の記事で伝えます。

 

次の記事のタイトルは、

⇒「酔っぱらったセネガル人にうどん屋で話しかけられた」

です(笑)

 

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