26Nov
[最終更新日]2025/11/25

こんにちは、伊庭和高です。
今回は恋愛について取り上げます。
「一緒にいるときは楽しいけれど、ふと一人になるとまた寂しさが胸に残る…」
「誰かのそばにいれば安心、けれどそれって本当に“愛されている”から?」
「もしかして、ただ寂しさを埋めるためだけの関係を選んでしまっているかも」
そんなモヤモヤを抱えていませんか?
もし恋愛が寂しさを埋めるだけの関係になると、
居心地の良さと同時に“虚しさ”もセットになってしまいます。
一時的な楽しさは感じられても、
長く幸せな関係が築けないのです。
この記事ではぬいぐるみ心理学の視点で、
寂しさだけを埋める関係になってしまう心理背景を解説します。
その上で寂しさを埋める恋愛を抜け出す方法をお伝えします。
目次
なぜ寂しさを埋めるだけの関係を築いてしまう?

「埋める」という言葉が示すとおり、
寂しさを埋めても幸せな未来は待っていません。
空いている穴に土を埋めても、
そこから木や花が生えてくるわけではありません。
「埋める」とはマイナスからゼロにリセットする状態。
満たされない気持ちを受けてゼロに戻っても、
プラスへ進むことがないのです。
そして寂しさを相手に埋めてもらっているので、
次第に再び寂しさや孤独感や不安に襲われます。
その結果、再び寂しさを埋める関係に走ってしまうのです。
寂しさを埋める関係とは、
たとえるなら栄養ドリンクの様なもの。
栄養ドリンクを飲めば一時的に元気になるものの、
次第に効き目が切れてしまうのです。
栄養ドリンクになしでは元気になれない、
依存的な関わりにつながるのです。
寂しさを埋め続ける原因は自信のなさ

私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
寂しさを埋めるだけの関係を築いてしまうのも自信のなさが原因です。
自信があれば寂しくなっても誰かに埋めてもらおうとしません。
自分で寂しさを受け止め対処できるので、
相手と幸せな関係を築けるのです。
具体的にどんな自信のなさがあるかは、この後に解説します。
寂しさを埋めてしまう人の心理背景

次に寂しさを埋める人の心理背景を解説します。
①自分で自分を満たせていない

自分で自分を満たせていない人は、
誰かに満たしてもらおうとします。
その結果、寂しさを埋めるだけの関係を持ってしまいます。
・何がしたいかわからない
・流される様に過ごしている
・周りの目や反応が気になる
こうした傾向がある人は、
自分で自分を満たせていない可能性があります。
②承認欲求が強い

心理学では承認欲求という言葉がありますが、
承認欲求が強い人ほど寂しさを埋める関係を築きやすいのです。
「もっと認めて欲しい」
「大切にして欲しい」
「自分のことを評価して欲しい」
「褒めて欲しい」
たとえばこうした気持ちが出てくるほど、
承認欲求が強くなります。
誰かに認めてもらいたい気持ちが出てきて、
寂しさを埋める関係を持ってしまいやすくなります。
③幼少期の愛情や安心感の不足

私たちが生まれてから最初に接するのが親です。
親との関わりの中で自信のなさが形成され、
寂しさを埋める関係を築きやすくなることもあります。
たとえば幼少期に親との安定した “安心・信頼できる関係” を体験できなかったとします。
その場合、「ひとりでは安心できない」「誰かと一緒にいないと不安だ」という感情が大人になっても残ることがあります。
「親がかまってくれなかった」
「仕事で一緒にいる時間が少なかった」
「親の愛情を十分に感じられなかった」
「親の前では良い子を演じていた」
たとえばこうした場合は子供の頃に自信のなさが形成され、
大人になってから寂しさを埋める関係を築きやすくなります。
寂しさを埋めるだけの関係の末路とは?

「寂しさを埋めるだけの関係」を続けても、
幸せな未来は待っていません。
一時的に寂しさを埋めることができても、
定期的に寂しさや不安に追われることになるでしょう。
相手に寂しさを埋めて欲しいと求め過ぎて、
関係が続かなくなってしまいます。
短期的な関係ばかり続いたり、
相手の言いなりになる関係を築いてしまうこともあります。
あるいはお互いが寂しさを埋めようとすれば、
共依存関係になりネガティブな影響が出ます。
そして付き合う相手や環境を変えても、
自分が変わらないと同じ悩みを繰り返します。
寂しさを埋めるだけの関係を続ける状況は、
時間が解決してはくれないのです。
ただし冷静に考えれば、
生まれた時から寂しさを埋める関係を続けていた人はいません。
生まれ持った性格ではなく、
成長する中で好転的に身についた特性なので、
誰でも今から現状を好転できます。
幸せな恋愛をする2つの方法

次にぬいぐるみ心理学の視点で、
現状を好転する方法を解説します。
2つの方法を実践することで、
寂しさを埋めるだけの関係から抜け出せます。
自分の気持ちを声に出す

最初の方法が「自分の気持ちを声に出すこと」
寂しさを埋めるだけの関係を築く人ほど、
自分の気持ちを声に出していません。
普段から声に出さず、
頭の中で考える癖があります。
私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が強まる習性があります。
一説では1日に頭の中で考える事柄の9割が、
ネガティブな内容だと言われています。
ネガティブに考えるほど、
自分で自分を満たせなくなったり、
寂しさが募り相手に求め過ぎてしまいます。
先ほど紹介した3つの心理背景も、
頭の中で考えている時に浮かびやすいです。
ここでポイントになるのが、
「まず自分で声に出すこと」
恋人や家族や友達や同僚など周りの人に、
いきなり気持ちを吐き出さないでください。
自分の気持ちを吐き出せば、
確かにスッキリするでしょうが、
相手は良い気分になりません。
「また同じ悩みを聞かされている…」
「自分で何とかしてよ…」
最初は親身になってくれても、
何度も続けば相手も嫌な気持ちになり、
関係が悪化する可能性があるのです。
いきなり誰かに気持ちを吐き出すのは、
悩みが解決しない間違った方法なのです。
それこそ寂しくてつらい気持ちを、
周りに吐き出している状態です。
独り言で構いませんので、
まずは自分で自分の気持ちを声に出すことが、
現状を変える第一歩なのです。
ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、
ぬいぐるみを活用するのが効果的です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
意識してぬいぐるみに触れることは、
自分の気持ちを声に出す上でも効果的です。
「どうしたいのか?」と問いかける

そして声に出した後は、
「どうしたいのか?」と問いかけること。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
寂しさを埋めるだけの関係を築く人ほど、
自分を主語にして問いかけられていません。
自分より先に相手のことを考えてしまうのです。
「した方がいい」
「するべきだ」
「しなきゃいけない」
「して欲しい」
「してあげる」
「してくれない」
たとえばこれらは自分を主語にできておらず、
相手のことを先に考えている状態です。
相手のことを先に考えるほど、
相手に求め過ぎてしまったり、
相手に満たしてもらおうと考えます。
まさに他人軸で恋愛をしてしまうので、
幸せな関係は築けません。
「どうしたいのか?」という問いかけは、
現状を改善するために不可欠です。
自分がしたいことを選択するからこそ、
自分の気持ちを大切に関係を築ける様になります。
寂しさが出てきても自分で落ち着かせ、
気持ちを安定させながら恋愛ができます。
寂しさを埋めるだけの関係を続けても、
幸せな恋愛がはできません。
一時的には楽しい瞬間があっても、
それ以上に多くの時間でつらい気持ちになるのです。
たとえ付き合えても、結婚できても、
寂しさに悩む状況を手放せていなければ、
疲れやストレスを感じ続けてしまいます。
根本原因である自信のなさと向き合い、
2つの方法を実践しながら現状を好転していきましょう。
「自信のなさとは何なのか?」
「どうすれば現状を変えられるのか?」
詳細は無料メール講座でも解説しているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者

伊庭 和高(いば かずたか)
自信の専門家。三重県鈴鹿市出身。その後、千葉県千葉市で育つ。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで9年間で7000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
2025年9月にPHP研究所より『大人だって、ぬいぐるみに癒されたい!』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。
