28Oct
[最終更新日]2025/10/28

こんにちは、伊庭和高です。
今回は夫婦関係の悩みを取り上げます。
夫が怖くて自分の意見や感情を表現できないと感じるのは、
決して珍しいことではありません。
ですがこのような状態が続くと精神的な負担やストレスが増し、
関係が悪化する可能性があります。
「夫が怖くて萎縮してしまう…」
この状態は早急に抜け出す必要があるのです。
今回はぬいぐるみ心理学の視点で、
夫が怖くて萎縮してしまう心理的背景とその原因、
そして解決策について詳しく解説します。
目次
夫婦関係の悩みの原因

そもそも夫婦関係は自分と相手がいて成り立ちます。
これは人間関係すべてに当てはまりますが、
自分と相手がいて関係が成り立つので、
悩みの原因は両方にあります。
夫が怖くて萎縮してしまう悩みも、
自分と相手それぞれに振り返る点があるのです。
この点に気づかなければ、悩みは解決しません。
「自分だけが悪いのでは…」
「夫だけが悪い!」
どちらか片方のせいだと思い続けても、
現状は一向に良くならないのです。
自分だけが悪いと背負い込んだり、
夫だけのせいだと思い込んでいると、
夫に萎縮する状況は変わらないのです。
ただし相手の行動を変えることはできません。
夫の行動は夫次第なので、
自分にはコントロールできないのです。
その一方で自分の行動は自分次第で変えられます。
自分が変わることへ意識を向けた方が、
現状は圧倒的に早く変わるのです。
自信のなさが根本原因です

私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの根本原因は自信のなさだとお伝えしています。
夫が怖いと萎縮してしまうのも、
自信のなさが背景にあります。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
自信があれば夫に萎縮せず振る舞えます。
一方で自信がないから萎縮してしまうのです。
仕事や友達関係では問題なくても、
夫の前になると急に自信がなくなる人もいます。
具体的にどんな自信のなさがあるのかは、
これから詳しく解説しますが、
夫婦関係の悩みを解決するには自信が必要なのです。
夫が怖くて萎縮する心理背景
ここからは具体的に夫が怖くて萎縮する心理背景を解説します。
先ほどお伝えした自信のなさが、
夫婦関係においてどのように出ているのか?
3つの心理背景を紹介しますが、
どれか1つに該当することもあれば、
複数に当てはまることもあります。
①夫の顔色をうかがっている

「どう思われるのだろう…」
「怒らせないようにしなきゃ…」
この様に夫の顔色をうかがっていると、
夫の前で萎縮してしまいます。
言いたいことを我慢したり、
夫に合わせて振る舞うことが増えてしまうのです。
自分軸と他人軸という言葉がありますが、
他人軸になっている状態です。
どれだけ夫の気持ちを考えても、
夫が何を考えているかはわかりません。
正解がわからない問題を解き続ける状態なので、
疲れやストレスも感じやすくなります。
②過去の裏切りや失望

小さな嘘や約束違反が積み重なったり、
ショックな出来事が起こることで、
夫の前で萎縮しがちになることもあります。
どんな出来事を引きずっているかは、
人によって異なるでしょう。
相手からすれば些細なことだと思っても、
実はショックを受け心に傷を負うことがあるのです。
ショックを引きずっていると、
どうしても関係はギクシャクします。
信頼は「積み重ね」と「減少」の速度が異なるため、
一度崩れると修復に時間がかかります。
③幼少期の親との記憶が影響している

夫婦関係の問題の背景に親子関係があるかもしれません。
私たち人間が一番最初に接するのが親であり、
親が愛情のロールモデルになっています。
親との関係に悩んでいたり、
親から愛されていた実感が持てていないと、
自身の夫婦関係でも影響が及んでしまいます。
「親に怒られたり否定されることがよくあった」
「親の顔色をうかがっていた」
「親が定期的に喧嘩をしていた」
たとえばこうした環境で育つと、
夫の顔色をうかがって意見を言わなくなることがあります。
もちろん親の影響は今から手放せますが、
夫の前で萎縮してしまう一因になっていることがあるのです。
夫婦関係の悩みを放置するとどうなるのか?

夫の前で萎縮する状況を放置しても、
幸せな未来は待っていません。
基本的に夫婦関係は一生続くものなので、
悩みを放置すれば一生悩み続けるわけです。
この先も夫婦関係のさまざまな場面でストレスを感じるでしょう。
一緒にいることが苦痛に感じたり、
ケンカをする場面が増えたり、
お互いに壁を作ってしまうこともあります。
あるいは夫を怖いと思いながら、
自分の中でストレスを抱え込んでしまうこともあります。
そして最悪の場合、別居や離婚につながるかもしれません。
夫婦関係の悩みは、時間が解決してはくれませんし、
相手を変えることもできません。
だからこそ自信のなさと向き合い、
まず自分が変わる必要があります。
夫が怖くて萎縮する現状を克服する方法
次にぬいぐるみ心理学の視点で、
夫が怖くて萎縮する現状を克服する方法をお伝えします。
2つの方法を実践することで、
夫婦関係にも良い変化が生まれます。
小手先のテクニックではなく、
自分の自信のなさと向き合う本質的な方法です。
自分の気持ちを声に出す

最初の方法が「自分の気持ちを声に出すこと」
夫が怖くて萎縮する人ほど、
自分の気持ちを声に出していません。
普段から声に出さず、
頭の中で考える癖があります。
私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が強まる習性があります。
一説では1日に頭の中で考える事柄の9割が、
ネガティブな内容だと言われています。
ネガティブに考えるほど、
自信のなさが出てきます。
夫の顔色をうかがったり、
過去のネガティブな記憶を思い出すのも、
頭の中で考えている時です。

ここでポイントになるのが、
「まず自分で声に出すこと」
家族や友達や同僚など周りの人に、
いきなり気持ちを吐き出さないでください。
自分の気持ちを吐き出せば、
確かにスッキリするでしょうが、
相手は良い気分になりません。
「また同じ悩みを聞かされている…」
「自分で何とかしてよ…」
最初は親身になってくれても、
何度も続けば相手も嫌な気持ちになり、
関係が悪化する可能性があるのです。
いきなり誰かに気持ちを吐き出すのは、
悩みが解決しない間違った方法なのです。
独り言で構いませんので、
まずは自分で自分の気持ちを声に出すことが、
現状を変えるために必要なことです。
ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、
ぬいぐるみを活用するのが効果的です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
意識してぬいぐるみに触れることは、
自分の気持ちを声に出す上でも効果的です。
「どうしたいのか?」と問いかける

そして声に出した後は、
「どうしたいのか?」と問いかけること。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
夫が怖くて萎縮する人ほど、
自分を主語にして問いかけられていません。
自分より先に相手のことを考えてしまうのです。
「した方がいい」
「するべきだ」
「しなきゃいけない」
「して欲しい」
「してあげる」
「してくれない」
たとえばこれらは自分を主語にできておらず、
相手のことを先に考えている状態です。
相手のことを先に考えるほど、
相手の顔色をうかがったりと、
他人軸の一面が出てきます。
また夫婦関係だけでなく、
仕事や友達との関係でも、
相手のことを先に考えてしまっているかもしれません。
「どうしたいのか?」と問いかけ、
自分がしたいことを行動に移すことが現状を変える方法です。
言いたいことを言ったり、
聞きたいことを聞いたり、
やりたいことをやったりと、
自分がしたいことを選択していきましょう。
自分がどうしたいかで行動することで、
夫と怖がらずに関われる様になります。

夫を怖がり続ける状況は、
自分次第で今から変えられます。
自分の言動が変われば、
それを受けた夫の反応にも変化が見られるのです。
夫が怖くて萎縮する根本原因は自信のなさ。
一時的に楽になりたいのではなく、
現状を根本的に変えていきたい場合は、
自信のなさと向き合い2つの方法を実践してみてください。
「自信のなさとは何なのか?」
「どうすれば現状を変えられるのか?」
詳細は無料メール講座でも解説しているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者

伊庭 和高(いば かずたか)
自信の専門家。三重県鈴鹿市出身。その後、千葉県千葉市で育つ。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで9年間で7000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
2025年9月にPHP研究所より『大人だって、ぬいぐるみに癒されたい!』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。
