8Feb
[最終更新日]2021/04/23
こんにちは、伊庭和高です。
本日のテーマは「寂しさ」
非常に多くの方から相談を受ける内容です。
あまりに多くの相談を受ける様になった結果、
自分の寂しがり屋度について、
12個の質問(2択)に答えるだけで判明する心理テストも作りました。
・なぜ寂しさを感じてしまうのか?
・寂しさの根本的な原因は何なのか?
・寂しさと向き合う方法は何か?
ぬいぐるみ心理学の視点から、
これらの内容について解説していきます。
また今回のタイトルにもある様に、
寂しさの正体が依存とはどういうことなのかも解説します。
なぜ、あなたは寂しがり屋なのか?
私達人間には1000以上の感情があると言われています。
「寂しい」という感情もその1つ。
誰もが1度は感じたことがあるでしょう。
「寂しい」という感情は決して悪いものではありません。
ですが頻繁に寂しさを感じるのであれば、
物事が上手くいっていないとも言えるのです。
後ほど詳しく解説しますが、
寂しさの正体は依存心なのです。
どんな事柄にも当てはまりますが、
「〜し過ぎる」状態は自分に反動が来ます。
例えば食べ過ぎてしまえば、
腹痛に襲われたり太ってしまいます。
お酒を飲み過ぎてしまえば、
二日酔いになったり肝臓を悪くします。
寝過ぎてしまえば、
頭がボーッとしたまま1日を過ごします。
周りに気を使い過ぎてしまえば、
気疲れを蓄積してしまいます。
この様に「し過ぎる状態」は、
心と体にダメージを与えるのです。
頻繁に寂しさを感じる状態とは、
寂しがり過ぎる状態ということ。
「寂しがり屋」という言葉もありますが、
どこかで日常で悩みを抱いている状態と言えます。
あるいは頻繁に寂しさを感じなくても、
急に寂しさに襲われることもあります。
「突然涙があふれて来る」
「寂しさを感じて眠れない」
「寂しくて立ち直れない」
突然やって来た寂しさに影響されるのも、
日常のどこかで悩みを抱いている状況だと言えます。
寂しさを感じる理由
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの根本原因は自信のなさだと解説しています。
失敗を怖れて行動できないのも…
大事な場面で自分の意見が言えないのも…
次第に声が小さくなってしまうのも…
あらゆる物事の悩みは、
自分の自信のなさが原因です。
寂しさを感じ続けてしまうのも、
実は自分の自信のなさが原因なのです。
想像してみてください。
もし自分に自信が持てていれば、
寂しさを感じ続けることはありません。
寂しい気持ちを感じたとしても、
それに引きずられることはなくなります。
また急に寂しさに襲われても、
自分で立ち直ることができます。
一方で自分に自信が持てていないと、
寂しさに押しつぶされてしまったり、
何日も引きずり続けてしまうのです。
自信のなさと寂しさの関係性については、
後で詳しくお伝えしますね。
寂しいのは「依存」しているから
どんな事柄にも当てはまりますが、
「〜し過ぎる」状態は自分に反動が来ます。
↑
先ほど私がお伝えした内容ですが、
寂しさを感じ続けている状態は、
ひと言でまとめると「依存」と言えます。
お酒に依存する
タバコに依存する
お菓子に依存する
ギャンブルに依存する
あらゆる物事においても、
し過ぎる状態は「依存」と言い換えられます。
要するに、寂しさを感じ続けているのは、
その背景に依存心があるからです。
寂しがり屋の心理背景として、
依存心があるのです。
確かに依存心を持っても生きていくことはできます。
ですが頻繁に寂しさに襲われますし、
不安定な心境で過ごすことにもなります。
それに自信がなくなればなくなる程、
依存心も増していきます。
誰かや何かにすがろうとしてしまい、
結果的に不安定な状況を引き起こします。
依存するということは、
依存する相手が存在するわけです。
相手の気分や状況次第で
依存できるかどうかも決まってしまうので、
自分の人生の主導権を相手に渡してしまうのです。
「寂しさ」と「自信のなさ」
次に「寂しさ」と「自信のなさ」の関係性を、
さらに掘り下げて解説していきます。
実はこの2つは大きく関連しているのです。
どうして自信がないと寂しくなるのか?
無料メール講座でも解説していますが、
自分に自信が持てていない状態とは、
自分で自分を満たせていない状態とも言えます。
「自分を大切にする」
「自分を愛する」
「自分を好きになる」
こうした言葉も存在しますが、
自分に自信がなくなるとこうした状態から遠ざかってしまうのです。
ですが自分で自分を満たせなくても、
私達人間は自分を満たしたいという欲求があります。
そこで外部の何かを使って、
外から自信を得ようとするのです。
「資格を取得すれば自信が得られる」
たとえばこれも自分ではなく、
資格という外側の対象を通して
自信を得ようとしているのです。
「周りが評価してくれたら…」
「恋人が好きって言ってくれたら…」
「恋人と一緒にいれば…」
「オシャレな服を来ていたら…」
「素敵な体型になれたら…」
「親友と呼べる相手がいたら…」
「役職や立場があれば…」
この様に外側の対象があることで
自分が満たされる状態を作ってしまうのです。
ですがこの状態は非常に不安定。
外側の対象によって影響を受けてしまいます。
周りが評価してくれないと、
自分に自信が持てなくなってしまいます。
恋人が好きだと言ってくれなければ、
自分に自信が持てなくなってしまいます。
外側の対象に影響されて、
自分に自信が持てるかどうかが決まってしまうのです。
自分で自分を満たすことができず、
そんな自分に自信が持てない時に、
「寂しい」という感情は襲って来やすくなります。
また外から自分を満たそうとして、
外側の対象に左右されている時ほど、
「寂しい」という感情が襲って来やすくなります。
自分に自信が持てないと感じる時ほど、
寂しさがやって来やすくなる。
寂しさに襲われ続けていると、
そんな自分に自信が持てなくなる。
「寂しさ」と「自信のなさ」は、
お互い密接に関連しているのです。
人間関係やステータス等に依存しなければ、
「自分に自信が持てない」と感じる状態は、
非常に不安定であり寂しくもあるのです。
今の自分では足りないから…
また自分で自分を満たせず、
外側から自分を満たそうとすると、
「まだ足りない」「もっと…」と求め続けてしまいます。
一時的には自分を満たせても、
すぐに心に穴が空いた様な感覚になり、
再び外から自分を満たそうとしてしまうのです。
「今の自分では足りないから…」
こうした意識は自信がないほど生まれますし、
外から自分を満たそうとしている時に生まれやすいです。
「今のままの自分ではダメだ」
こうした意識があると自信も持てず、
寂しさも募る様になってしまうのです。
寂しさと向き合う方法
寂しさを感じ続けてしまう原因には、
自分の自信のなさがあります。
その結果、自分でも気づかぬ内に、
誰かや何かに依存してしまうのです。
これは非常に不安定な状態ですし、
寂しさが心の中で充満しやすくなってしまいます。
寂しさの正体は依存心だとお伝えしましたが、
依存心に支配されれば日常生活もネガティブなものになってしまいます。
ですが寂しさを感じる状況は、
誰でも今この瞬間から変えることができます。
依存の反対語は自立ですが、
誰もが自立した状態で自分を満たしながら、
自信のある状態で理想の毎日を送ることができます。
そしてそのためには寂しさと向き合うこと。
寂しさの根本原因にある自信のなさと向き合うことが必要です。
寂しさと向き合うための具体的な方法は、
大きく分けると次の3つのステップになります。
ステップ1:自分の気持ちを声に出すこと
ステップ2:悩みの原因に気づくこと
ステップ3:「どうしたいのか?」と問いかけること
寂しさを克服する詳しい方法は別の記事で特集しているので、
合わせて読んでみてください。
本日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。