5Jul
[最終更新日]2022/07/05
こんにちは、伊庭和高です。
「自己効力感と自己肯定感の違いは何か?」
こうした質問は時おり寄せられます。
似た様な言葉ですが、
当然違いはあります。
今回は両者の違いについて、
独自の切り口も交えて解説をします。
また単に違いを解説するだけでなく、
自己効力感や自己肯定感に関する悩みの解決についてもお伝えします。
自己効力感や自己肯定感を高めたかったり、
低くて悩んでいるからこそ、
両者の違いが気になる人が多いです。
今回はぬいぐるみ心理学の視点で、
自己効力感や自己肯定感について踏み込んで解説をします。
自己効力感と自己肯定感の違い
自己効力感とは、
自分を信じて行動に移せる力のことです。
自己肯定感とは、
自分を認め、自分の存在を肯定できている状態です。
つまり自己効力感は、
実際の行動に移せると信じる力のこと。
一方で自己肯定感とは、
行動に移すかに関係なく、そのままの自分を認められていることです。
自己肯定感の場合は、
たとえ失敗したり上手くいかなくても、
そんな自分を認めることができているのです。
ですが自己効力感とは、
「自分にはできる!」と信じることが前提になっています。
自己肯定感→自己効力感が理想
たとえば転職活動を始めたとして、
自己効力感が高い状態であれば、
「理想の職場に転職できる」と信じて行動に移せます。
一方で自己肯定感が高い状態だと、
理想の職場に転職できてもできなくても、
そんな自分を受け入れられている状態です。
ありのままの自分を受け入れられているのが、
自己肯定感が高い状態だと言えるのです。
自己効力感も自己肯定感も、
どちらも大切であり必要です。
ただし理想的な順番としては、
まず自己肯定感を高めることです。
「できてもできなくてもOK」と思える状態で、
「それでもできれば良いよね」と前向きに行動できるのが理想です。
逆に自己効力感ばかり高いと、
もしできなかった時に落ち込んでしまいます。
「できると思って行動したのに…」
「できない自分はダメだ…」
この様に、できなかったことで自分を責めてしまうのです。
まず自己肯定感を高め、
その上で自己効力感を高めていくと、
どんな自分も認めながら、次々に行動へ移せる様になります。
自己効力感・自己肯定感が低いと悩む原因
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。
自己効力感や自己肯定感が低いと悩むのは、
自分の自信のなさが原因です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
自信があれば自己効力感や自己肯定感も高まります。
ありのままの自分を認めながら、
できると思って行動へ移せるのです。
一方で自分に自信が持てずにいると、
ありのままの自分も認められず、
「自分にはできる!」とも思えないのです。
幼少期に原因がある
また私たちの自信のなさは、
幼少期に原因があります。
誰しも生まれたばかりの頃は、
自分の気持ちに素直に行動できていました。
泣きたい時に泣き、
笑いたい時に笑い、
欲しいものは欲しいと主張していました。
ですが少しずつ大人になる中で、
自信のなさが出てくるのです。
そして私たちにとって親との関係が、
すべての人間関係のスタートです。
親との関係が影響して、
自信が持てなくなることがあります。
自己効力感や自己肯定感が低くなるのも、
親との関わりにキッカケがあるかもしれません。
「親が褒めてくれなかった」
「親の顔色を伺っていた」
「親も自己効力感や自己肯定感が低かった」
たとえばこうしたケースだと、
子供にも影響が出てしまうのです。
まとめ
自己効力感と自己肯定感の違いを解説してきました。
どちらも大切なものですが、
自己肯定感→自己効力感の順番で高めていきましょう。
どんな自分もOKだと思えた上で、
「自分にはできる!」と思いながら行動に移すことです。
また自己効力感や自己肯定感が低いのは、
自信のなさが原因です。
自信が持てる様になるほど、
自己効力感や自己肯定感も高まります。
自己効力感を高める方法については、
こちらの記事で詳しく解説しています。
自己肯定感を高める方法については、
こちらの記事で詳しく解説しています。
また私は、自己肯定感を診断する心理テストを開発しました。
12個の質問(二択)に答えるだけで、
現状の自己肯定感の高さが判明します。
こちらも是非やってみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。