27Feb
[最終更新日]2024/04/02
こんにちは、伊庭和高です。
「ぬいぐるみが嫌い」
「ぬいぐるみが苦手です」
「ぬいぐるみは怖い」
年齢や性別を問わず、
こうした声を聞くこともあります。
私はぬいぐるみ心理学を開発し、
7000名以上の方の相談に乗って来ました。
私自身はぬいぐるみが好きですが、
ぬいぐるみが嫌いだったり怖い人でも、
ぬいぐるみ心理学を通して悩みを解決することはできます。
ぬいぐるみを好きになって欲しいとは、
私は思っていません。
仕事やプライベートの悩みを解決し、
本当に望む毎日を実現する手段として、
ぬいぐるみを活用してもらえればと思います。
今回はぬいぐるみ心理学の視点から、
ぬいぐるみが嫌い・怖いと感じる心理背景を解説します。
実はぬいぐるみが苦手な心理背景から、
自分の悩みの根本的な原因に気づけるかもしれません。
目次
ぬいぐるみが嫌い・怖い人の心理背景
ぬいぐるみが嫌い・怖い人の心理背景を解説します。
3つの心理背景がありますが、
どれか1つに該当することもあれば、
複数に当てはまることもあります。
ちなみに私はぬいぐるみ心理学で、
人形や抱き枕やクッションも広くぬいぐるみだと定義しています。
素材が同じだったり、
歴史を振り返ると人形はぬいぐるみのルーツだからです。
1、衛生的に良くないから
「私はアレルギーなので…」
「ぬいぐるみがあると咳が出てしまう…」
こうした声を聞くこともありますが、
ぬいぐるみが体に合わない人もいるのです。
ぬいぐるみも放置すれば汚れますし、
ホコリも溜まるでしょう。
ぬいぐるみがあると体がかゆくなったり、
目がかゆくなる人もいます。
ぬいぐるみを洗濯する人や、
天日干しする人がいますが、
これらも汚れを落としているわけです。
体質的にぬいぐるみが合わなければ、
苦手意識を持つのは当然のことです
2、呪われそうだから
ぬいぐるみと呪いを結びつけて考える人は、
一定数います。
ぬいぐるみや人形に見られていると、
何か良くないことが起こると考えてしまうのです。
そもそも歴史を振り返ると、
ぬいぐるみは宗教儀式で使われたのが起源です。
著書『ストレスフリー人間関係』でも紹介していますが、
古代エジプトの頃からぬいぐるみは存在しており、
呪いをかけるために使われていたのです。
そのため当時のぬいぐるみは危険なもので、
子供は触れてはいけないとされていました。
ぬいぐるみ本来のルーツを見れば、
呪いをかけられそうだと感じるのも、
決して間違ってはいないと言えます。
とはいえ実際に呪われることはないので、
この理由でぬいぐるみを遠ざけているのは、
非常にもったいないと言えます。
3、自分の心を見透かされそうだから
ぬいぐるみがそばにあると、
自分の心が見透かされそうだと思う人はいます。
心の奥をのぞかれている様に感じたり、
何かを訴えかけてくる様に感じるのです。
確かに臨床心理学の視点で言えば、
私たち人間は無意識のうちに、
ぬいぐるみへ本心をさらけ出す特徴があります。
普段は押さえ込んでいる気持ちや、
自分でも気づいていない本心を、
ぬいぐるみの前では出しやすいのです。
その分だけ同時に怖さも感じ、
ぬいぐるみを遠ざけてしまうのです。
ぬいぐるみを遠ざけるほど悩みが深まる?
ぬいぐるみが嫌い・怖いと思う人の心理を、
ここまで3つ解説しました。
特に最後に紹介した、
「自分の心を見透かされそうだから」に該当する場合、
日常で悩みを抱きやすくなります。
先ほどもお伝えした様に、
ぬいぐるみの前では無意識のうちに、
私たちは自分の本心をさらけ出します。
「ありのままの自分」という言葉がありますが、
まさにぬいぐるみを前にすると、
ありのままの自分が自然と出るのです。
ぬいぐるみに実際に話しかけなくても、
心の中で自分の本音が出て来やすくなるのです。
自分の本音に気づくのを恐れている
仕事、友達、恋愛、夫婦関係など、
私達はさまざまな場面で人と関わります。
生きている限り人間関係は続くので、
人間関係の悩みを抱く状況も繰り返されます。
そして自分を偽った状態だと、
人間関係の悩みは生まれやすくなります。
周りの目を気にしたり、
言いたいことを我慢したり、
良い子を演じてしまうのも、
自分の本音を抑えている状態です。
気を使ったり疲れてしまったり、
ストレスを感じやすくなるのです。
とはいえ自分を偽った状態でも、
生きていくことはできます。
そして自分を偽るためには、
本音を抑え込むことが不可欠です。
「何がやりたいかわからない」
「自分の気持ちがわからない」
この様に自分がわからない状態を作ることで、
自分を偽って振る舞うことができるのです。
ですがぬいぐるみが目の前にあると、
自分を偽れなくなるのです。
ぬいぐるみの前では本音が出て来やすいので、
普段は心の奥底に押し込めた気持ちが出て来てしまいます。
悲しい、つらい、寂しい、怒っている等、
ネガティブな感情も出て来やすくなります。
「本当はこうなりたい」という様に、
気づかない様にしている本心が出てくるのです。
時に涙が流れるかもしれないですし、
取り乱してしまうこともあるでしょう。
そのためぬいぐるみを遠ざけて、
自分の本心に気づくのを避けているのです。
ぬいぐるみを遠ざけた末路
冒頭でもお伝えした様に、
私は決してぬいぐるみを好きになって欲しいとは思いません。
ですがぬいぐるみを遠ざけていると、
仕事や私生活で悩みを繰り返すことがあります。
「仕事へ行くのがつらくなった…」
「同じパターンでの失恋を繰り返した…」
「夫婦関係がギクシャクした…」
「子育てで壁に直面した…」
過去のお客様からの声です。
ぬいぐるみは自分の心を映し出す、
鏡の様な存在です。
ぬいぐるみはどんな時も、
自分の本音を教えてくれます。
「本当はどうしたいのか?」
「どんな毎日を送りたいのか?」
ぬいぐるみと関わる中で、
感覚的に気づけるのです。
ぬいぐるみを遠ざけることで、
一切の悩みなく生きれているならば、
それは良いことだと思います。
ですが悩みや壁に直面し、
モヤモヤした状態が続いているのであれば、
ぬいぐるみと意識的に関わりながら、
現状を変えていくターニングポイントです。
ぬいぐるみ心理学について詳しくは、
無料メール講座でも解説しているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。