24Oct
[最終更新日]2025/10/24

こんにちは、伊庭和高です。
「大人になっても親に甘えてしまう」
こうした相談は年齢や性別を問わずよく寄せられます。
一人暮らしをしても、何かと親に頼ってしまう。
自立したいと思っているのに、つい甘えてしまう自分がいる。
実はこうした行動は単なる「甘え癖」ではなく、
心理学的な背景や幼少期の経験が深く関係しています。
この記事ではなぜ大人になっても親に甘えてしまうのか、
その原因をぬいぐるみ心理学の視点で解説し、
具体的に自立するための方法を紹介します。
目次
なぜ大人になっても親に甘えてしまうのか?
大人になって親に甘えてしまうのは、
4つの心理背景があります。
どれか1つに該当することもあれば、
複数に当てはまることもあります。
1. 幼少期の愛着スタイルの影響

心理学では幼少期の親との関係が、
成人後にも大きく影響するといわれます。
たとえば幼少期に親の愛情が不安定だった場合、
常に「愛されているか」を確認したくなります。
親からの愛情を十分感じられなかったり、
共働きで親と接する時間がなかったりすれば、
大人になった時に悪影響が出てしまうのです。
大人になっても「親に頼ることで安心したい」と感じるのは、
この心理が背景にあります。
2. 自己肯定感の低さ

「自分だけではうまくいかない」
「親に頼らないと不安」
このように感じる人は自己肯定感が低い傾向があります。
自分で自分を認められていないので、
生まれた時から自分を認めてくれる親に甘えてしまうのです。
・幼少期に親からの承認が少なかった
・過去の失敗で自分を責める癖がある
・他人に評価されないと安心できない
このような人は無意識に親を“安全基地”として頼り、
甘える行動を繰り返してしまいます。
3. 親の過干渉や過保護

親の過干渉や過保護で自立心が阻害された場合、
大人になっても自立しにくくなります。
・「まだ一人では心配だ」と過干渉される
・「あなたがいないと寂しい」と依存される
・先回りして何でもしてくれる
この場合は親に頼ることが自然な関係と認識し、
親に甘える行動が固定化されてしまうのです。
4.いい子を演じてきた

いい子や優等生を演じてきた人ほど、
親に甘えてしまう傾向があります。
親から褒められたり評価されることを意識して、
いい子や優等生を演じる様になります。
そのため大人になっても頭の片隅には、
親に褒められようとする気持ちがあります。
仕事をしたり家庭を営んでいても、
親に甘えようとする心理が隠れているのです。
大人になっても親に甘えることがもたらす問題

親に甘えてはいけないことはありませんが、
それによってさまざまな問題も発生します。
たとえば自分で決断することができず、
自分の人生なのに親の顔色をうかがう様になります。
親に甘えることで親の言いなりになったり、
親と衝突する場面も出てくるでしょう。
あるいは親に甘える自分が嫌になり、
ストレスを抱え込むこともあるでしょう。
親に甘えてしまう状況は、
今すぐにでも抜け出す必要があるのです。
自信のなさが根本原因です

私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。
大人になっても親に甘えてしまうのは、
自分の自信のなさが背景にあります。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
自信があれば親に甘え続けません。
自立した人生を送れますし、
自分のことは自分で決断もできます。
一方で自分に自信がないから、
何かにつけて親に甘えてしまうのです。
大人になっても親に甘えるのを克服する方法
次にぬいぐるみ心理学の視点で、
大人になっても親に甘える自分を克服する方法をお伝えします。
2つの方法を繰り返し実践することで、
現状は今から改善できます。
自分の気持ちを声に出す

最初の方法が「自分の気持ちを声に出すこと」
大人になっても親に甘える人ほど、
自分の気持ちを声に出していません。
普段から声に出さず、
頭の中で考える癖があります。
私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が強まる習性があります。
一説では1日に頭の中で考える事柄のうち、
9割がネガティブな内容とも言われています。
頭の中で考えているほどネガティブになり、
何かにつけ親に甘えたり頼りがちになるのです。
先ほど紹介した4つの心理背景も、
頭の中で考えている時に起こりやすいです。
独り言で構いませんので、
まずは自分で自分の気持ちを声に出すことが、
現状を好転する第一歩です。
ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、
ぬいぐるみを活用するのが効果的です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
意識してぬいぐるみに触れることは、
自分の気持ちを声に出す上でも効果的です。
「どうしたいのか?」と問いかける

そして声に出した後は、
「どうしたいのか?」と問いかけること。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
大人になっても親に甘える人ほど、
自分を主語にして問いかけられていません。
自分より先に相手のことを考えてしまうのです。
「した方がいい」
「するべきだ」
「しなきゃいけない」
「して欲しい」
「してあげる」
たとえばこれらは自分を主語にできておらず、
相手のことを先に考えている状態です。
自分軸と他人軸という言葉がありますが、
まさに他人軸で生きている状態です。
自立した決断ができなくなりますし、
親に甘えたり頼りやすくなります。
また「どうしたいのか?」ではなく、
「どうすればいいのか?」と考えがちな人も、
親に甘える傾向が強いです。
「私はどうすればいいの?」という様に、
答えを誰かに求め続けてしまうので、
いつまでも親に甘えてしまうのです。
「どうしたいのか?」という問いかけは、
大人になっても親に甘える癖を手放すために不可欠です。
自分がしたいことを問いかけ、
主体的に行動する場面が増えるほど、
自立して判断できる様になります。

大人になっても親に甘えるのを改善することで、
本当の意味で自分の人生を歩むことができます。
親に甘えるのではなく、
地に足を着けて行動できるのです。
自信のなさと向き合い、
2つの方法を実践しながら、
現状を今から改善していきましょう。
「自信のなさとは何なのか?」
「どうすれば現状を変えられるのか?」
詳細は無料メール講座でも解説しているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者

伊庭 和高(いば かずたか)
自信の専門家。三重県鈴鹿市出身。その後、千葉県千葉市で育つ。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで9年間で7000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
2025年9月にPHP研究所より『大人だって、ぬいぐるみに癒されたい!』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。
