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夫婦関係の冷え込みを乗り越える2つの心理学的アプローチ

[最終更新日]2025/10/22

こんにちは、伊庭和高です。

夫婦関係の悩みは、毎日のように私の元へ寄せられます。

 

「最近、夫婦の会話が減った」

「一緒にいる時間が息苦しい」

「昔のように笑い合えない」

 

そんな悩みを抱えていませんか?

 

夫婦関係の冷え込みは長い関係の中で起こる変化であり、

適切なアプローチを取ることで回復が可能です。

 

ただし冷え込みを放置していると、

取り返しがつかない事態が発生することもあります。

 

そのため心理学的な視点で原因を理解し、

改善のステップを踏むことが重要です。

 

今回はぬいぐるみ心理学の視点で、

夫婦の冷え込みの原因と改善法をお伝えします。

 

夫婦関係の悩みの原因

そもそも夫婦関係は自分と相手がいて成り立ちます。

 

これは人間関係すべてに当てはまりますが、

自分と相手がいて関係が成り立つので、

悩みの原因は両方にあります。

 

夫婦間での冷え込みの原因も、

自分と相手それぞれに振り返る点があるのです。

 

この点に気づかなければ、悩みは解決しません。

 

「自分だけが悪いのでは…」

「相手だけが悪い!」

 

どちらか片方のせいだと思い続けても、

現状は一向に良くならないのです。

 

ただし相手の行動を変えることはできません。

 

相手の行動は相手次第なので、

自分にはコントロールできないのです。

 

その一方で自分の行動は自分次第で変えられます。

 

自分が変わることへ意識を向けた方が、

現状は圧倒的に早く変わるのです。

 

自信のなさが根本原因です

私はぬいぐるみ心理学において、

すべての悩みの根本原因は自信のなさだとお伝えしています。

 

夫婦間での冷え込みも自信のなさが背景にあります。

 

詳細は無料メール講座でも解説していますが、

自信があれば関係が冷え込むことはありません。

 

もし冷え込んだとしても、

すぐに気づいて改善できるのです。

 

具体的にどんな自信のなさがあるのかは、

これから詳しく解説しますが、

夫婦関係の悩みを解決するには自信が必要なのです。

 

冷え込みの心理的原因

 

ここからは具体的に、

関係が冷え込む原因を掘り下げます。

 

先ほどお伝えした自信のなさが、

夫婦関係においてどのように出ているのか?

 

3つの原因を紹介しますが、

どれか1つに該当することもあれば、

複数に当てはまることもあります。

 

①期待のすれ違い

「手伝って欲しいのに」

「話を聞いてくれない」

 

このように「して欲しい」「してくれない」が浮かんだら要注意。

 

相手に期待する気持ちが強まっています。

 

相手に期待してはいけないとは言いませんが、

どれだけ期待しても相手の行動は相手次第です。

 

期待した行動をとってくれないと、

イライラもやもやしてしまうのです。

 

その結果、相手と衝突してしまったり、

関係が冷え込んでしまうことがあるのです。

 

これは心理学的には「期待の不一致」と呼ばれ、

夫婦間で多いストレス要因の一つです。

 

期待のすれ違いが起こるのは、

相手にも自分の価値観を理解して欲しいと求めている状態です。

 

相手の価値観を変えようとしている状態なので、

夫婦関係で衝突やトラブルが起こりやすくなります。

 

②自己開示が不足している

お互いが遠慮して言いたいことを言わなかったり、

感情を押し殺してしまう場合もあります。

 

人は自己開示することで相手との信頼関係を深め、

安心感を得ることができます。

 

逆に自己開示が少ないと会話が表面的になり、

心の距離が広がってしまいます。

 

「話してもわかってもらえない」と感じるのは、

この心理が影響している可能性があります。

 

・相手にどう思われるか気にしている

・嫌われたり怒られるのが怖い

 

このように相手の反応を気にする人ほど、

自己開示をためらう傾向があります。

 

自分より相手にどう思われるかを優先し、

無理して相手に合わせたり気持ちを我慢しがちなのです。

 

一緒にいるのにどこか気を使い、

ストレスをため込んだしまうことがあるのです。

 

③ショックな出来事があった

大ゲンカをしたりショックなことを言われたりと、

過去の出来事を引きずっているケースもあります。

 

どんな出来事を引きずっているかは、

人によって異なるでしょう。

 

相手からすれば些細なことだと思っても、

実はショックを受け心に傷を負うことがあるのです。

 

ショックを引きずっていると、

どうしても関係は冷え切ってしまいます。

 

夫婦関係の悩みを放置するとどうなるのか?

関係が冷え込んでいる状況を放置しても、

幸せな未来は待っていません。

 

基本的に夫婦関係は一生続くものなので、

悩みを放置すれば一生悩み続けるわけです。

 

この先も夫婦関係のさまざまな場面でストレスを感じるでしょう。

 

一緒にいることが苦痛に感じたり、

ケンカをする場面が増えたり、

お互いに壁を作ってしまうこともあります。

 

夫婦関係の悩みは、時間が解決してはくれませんし、

相手を変えることもできません。

 

だからこそ自信のなさと向き合い、

まず自分が変わる必要があります。

 

夫婦関係の冷え込みを乗り越える方法

 

次にぬいぐるみ心理学の視点で、

現状を好転する方法をお伝えします。

 

2つの方法を実践することで、

夫婦関係にも良い変化が生まれます。

 

自分の気持ちを声に出す

最初の方法が「自分の気持ちを声に出すこと」

 

夫婦関係で悩む人ほど、

自分の気持ちを声に出していません。

 

普段から声に出さず、

頭の中で考える癖があります。

 

私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、

ネガティブ思考が強まる習性があります。

 

一説では1日に頭の中で考える事柄の9割が、

ネガティブな内容だと言われています。

 

ネガティブに考えるほど、

自信のなさが出てきます。

 

相手の顔色をうかがったり、

相手に求めすぎたりするのも、

頭の中で考えている時です。

ここでポイントになるのが、

「まず自分で声に出すこと」

 

家族や友達や同僚など周りの人に、

いきなり気持ちを吐き出さないでください。

 

自分の気持ちを吐き出せば、

確かにスッキリするでしょうが、

相手は良い気分になりません。

 

「また同じ悩みを聞かされている…」

「自分で何とかしてよ…」

 

最初は親身になってくれても、

何度も続けば相手も嫌な気持ちになり、

関係が悪化する可能性があるのです。

 

いきなり誰かに気持ちを吐き出すのは、

悩みが解決しない間違った方法なのです。

 

独り言で構いませんので、

まずは自分で自分の気持ちを声に出すことが、

現状を変えるために必要なことです。

 

ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、

ぬいぐるみを活用するのが効果的です。

 

詳細は無料メール講座でも解説していますが、

意識してぬいぐるみに触れることは、

自分の気持ちを声に出す上でも効果的です。

 

「どうしたいのか?」と問いかける

そして声に出した後は、

「どうしたいのか?」と問いかけること。

 

「どうしたいのか?」の主語は自分自身。

 

夫婦間に冷え込みを感じる時ほど、

自分を主語にして問いかけられていません。

 

自分より先に相手のことを考えてしまうのです。

 

「した方がいい」

「するべきだ」

「しなきゃいけない」

「して欲しい」

「してあげる」

「してくれない」

 

たとえばこれらは自分を主語にできておらず、

相手のことを先に考えている状態です。

 

相手のことを先に考えるほど、

相手の顔色をうかがったり、

相手に求め過ぎてしまいます。

 

相手に自分の価値観を押し付けようとしたりと、

他人軸になってしまうのです。

これでは関係は改善できません。

 

また夫婦関係だけでなく、

仕事や友達との関係でも、

相手のことを先に考えてしまっているかもしれません。

 

「どうしたいのか?」と問いかけ、

自分がしたいことを行動に移すことが、

現状を変える方法です。

 

言いたいことを言ったり、

聞きたいことを聞いたり、

やりたいことをやったりと、

自分がしたいことを選択していきましょう。

 

自分がどうしたいかで行動することで、

相手に求めすぎることもなくなりますし、

自分を大切にしながら会話ができます。

夫婦関係の冷え込みの根本原因は自信のなさ。

 

一時的に気持ちが楽になりたいのではなく、

現状を根本的に変えていきたい場合は、

自信のなさと向き合い2つの方法を実践してみてください。

 

「自信のなさとは何なのか?」

「どうすれば現状を変えられるのか?」

 

詳細は無料メール講座でも解説しているので、

合わせて学んでみてください。

 

本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

         

自信の専門家。三重県鈴鹿市出身。その後、千葉県千葉市で育つ。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで9年間で7000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
2025年9月にPHP研究所より『大人だって、ぬいぐるみに癒されたい!』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。