12Nov
[最終更新日]2025/11/17

こんにちは、伊庭和高です。
「育った家庭に居心地の悪さを感じてきた」
「親の言動がいつも私を責めていた」
「今になって親との関係が原因で生きづらさを抱えている」
もしこのような思いがあるなら、
もしかすると「毒親育ち(=毒親に育てられた)」背景があなたの人生に影響を残しているかもしれません。
そして毒親育ちの影響が、
恋愛に出てしまうことがあります。
女性の方からの相談は定期的に寄せられますが、
毒親育ちならではの恋愛の癖ができてしまうのです。
この記事ではぬいぐるみ心理学の視点で、
毒親育ちの女性が恋愛で苦しむ原因と改善策をお伝えします。
目次
なぜ恋愛で苦しむのか?
毒親の元で育った女性が、
一体なぜ恋愛で苦しんでしまうのか?
5つの理由がありますが、
どれか1つに該当することもあれば複数に当てはまることもあります。
①愛された実感がないから愛し方がわからない

毒親の元で育ったことで、
親から愛された実感がない人は多いです。
親と恋愛は、どちらも「愛情」という共通点があります。
親から愛された実感がないので、
恋愛でも愛し方がわからないのです。
その結果、相手との関係が上手く築けず、
恋愛で苦しんでしまいます。
②良い子を演じてしまう

たとえ毒親の元で育ったとしても、
「親の期待に応えれば愛される」と思い込んでいる人もいます。
親が望む自分でいることで、
褒めてくれたり愛情を注いでもらった経験があるかもしれません。
その結果、良い子を演じるのが癖になってしまうのです。
条件を満たせば愛されると思っているので、
無条件の愛を知らずに苦しんでしまいます。
「愛されるために頑張らなきゃ」
「関係を続けるには相手に合わせなきゃ」
この様に恋愛でも良い子を演じてストレスをため込んでしまいます。
③自分を出せない

毒親の元で育ったことで、
自分を出せなくなってしまうケースは多いです。
言いたいことを言ったり、
やりたことをやろうとすれば、
親から否定的な言葉が飛んできたからです。
その結果、恋愛でも自分を出せなくなってしまいます。
付き合うことはできても関係が深まらず、
当たり障りない関係しか築けなくなるのです。
④見捨てられ不安を抱えている

「いつか振られるのでは…」
この様に見捨てられ不安を抱えている人は、
恋愛でも苦しんでしまいます。
親から愛された実感がなければ、
常に心のどこかで不安を抱いている状態です。
見捨てられるのが不安だと思うほど、
居心地の良い関係は築けませんし、
自分から距離をつくってしまうこともあります。
⑤自己肯定感の低さから愛を受け取れない

「自分は愛される価値がない」
この様に自己肯定感が低いと、
相手からの愛情を素直に受け取れません。
毒親の元で育った人の多くが、
自己肯定感が低くなりがちです。
本来なら無条件に自分を肯定してくれる親から、
否定的な言葉を浴び続けてしまったので、
自己肯定感も低くなるのです。
毒親育ちの影響を抜け出せないとどうなるか?

毒親育ちの影響を抜け出せないと、
幸せな恋愛はできません。
恋愛をするのが怖くなってしまい、
自分から距離をとってしまうこともあります。
たとえ付き合えても相手の顔色を気にしたり、
相手を素直に信じることができないかもしれません。
愛し方がわからず気を使いすぎたり、
愛されなかった反動で相手に求めすぎてしまうこともあります。
これでは悩みも深まりますし、
次第に関係が上手くいかなくなるでしょう。
もし結婚できたとしても、
結婚後も同じ悩みを抱いてしまうことがあります。
自信のなさが根本原因です

私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの根本原因は自信のなさだとお伝えしています。
そもそも毒親になってしまったのは、
親の自信のなさが影響しています。
親の自信のなさのとばっちりが、
子供時代の自分に飛んで来ていたのです。
仕事や私生活のストレスをぶつけられたり、
親の悩みの当てつけで関われることもあるのです。
この様に毒親育ちで悩んでしまうのは、
親の自信のなさが影響しています。
ただし大人になっても影響を引きずっているならば、
自分の自信のなさも原因です。
親の変化に期待しても、
親を変えることはできません。
「親に変わって欲しい」
「親に謝って欲しい」
この様に思い続けても現状は好転せず、
むしろ悩み苦しむ時間が増えるだけです。
その一方で、自分を変えることは自分次第でできます。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
先ほどお伝えした5つの特徴も自信のなさが背景にあります。
親を変えることはできないけれど、
自分を変えることなら今からできます。
親の影響を手放しながら、
これからの人生をより良いものにすることはできるのです。
だからこそ自信のなさと向き合い、
これからお伝えする3ステップに取り組んでください。
毒親育ちの影響を手放し、
今から幸せな恋愛ができる様になります。
毒親育ちの苦しみから抜け出す3ステップ
次にぬいぐるみ心理学の視点で、
毒親育ちの苦しみから抜け出す3ステップを紹介します。
悩みを解決し自分の人生を歩むために、
3ステップに取り組んでみてください。
幸せな恋愛ができる様になりますし、
恋愛の悩みを解決できます。
①自分の気持ちを声に出す

最初のステップが「自分の気持ちを声に出すこと」
毒親育ちの影響を受けている人ほど、
自分の気持ちを声に出していません。
普段から声に出さず、
頭の中で考える癖があります。
私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が強まる習性があります。
一説では1日に頭の中で考える事柄の9割が、
ネガティブな内容だと言われています。
ネガティブに考えるほど、
相手の顔色を伺ってしまったり、
自分で自分を否定したり、
相手に求め過ぎてしまいます。
先ほど紹介した5つの特徴も、
頭の中で考えている時に浮かびやすいです。

ここでポイントになるのが、
「まず自分で声に出すこと」
友達や同僚や恋人など周りの人に、
いきなり気持ちを吐き出さないでください。
自分の気持ちを吐き出せば、
確かにスッキリするでしょうが、
相手は良い気分になりません。
「また同じ悩みを聞かされている…」
「自分で何とかしてよ…」
最初は親身になってくれても、
何度も続けば相手も嫌な気持ちになり、
関係が悪化する可能性があるのです。
いきなり誰かに気持ちを吐き出すのは、
悩みが解決しない間違った方法なのです。
それこそ苦しい気持ちを周りに吐き出している状態です。
独り言で構いませんので、
まずは自分で自分の気持ちを声に出すことが、
現状を変える第一歩なのです。
ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、
ぬいぐるみを活用するのが効果的です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
意識してぬいぐるみに触れることは、
自分の気持ちを声に出す上でも効果的です。
②「どうしたかった?」と問いかける

声に出した後のステップは、
「どうしたかった?」と自分に問いかけます。
毒親に育てられた過去は変えられませんが、
過去から引きずっている感情を手放すことはできます。
「本当はどうしたかった?」と問いかけることで、
本音を言葉に出して受け止めることができます。
自分の気持ちに気づいて受け止めるほど、
過去を引きずることがなくなっていきます。
その結果、恋愛に過去の影響を持ち込むこともなくなります。
③「どうしたい?」と問いかける

そして過去に意識を向けた後は、
未来へと意識を向けます。
最後のステップは「どうしたい?」と問いかけることです。
「どうしたい?」の主語は自分自身。
毒親育ちの影響を受ける人ほど、
自分を主語にして問いかけられていません。
自分より先に相手のことを考えてしまうのです。
「した方がいい」
「するべきだ」
「しなきゃいけない」
「して欲しい」
「してあげる」
「してくれない」
たとえばこれらは自分を主語にできておらず、
相手のことを先に考えている状態です。
相手のことを先に考えるほど、
相手に求めすぎてしまったり、
相手にどう思われているかが気になります。
自分軸と他人軸という言葉がありますが、
まさに他人軸で生きてしまうのです。
これでは恋愛も上手くいきません。
「どうしたいのか?」という問いかけは、
現状を好転するために不可欠です。
したいことをすることは、
自分で自分の人生を生きることにつながります。
毒親育ちの影響を断ち切り幸せな恋愛をするためにも、
「どうしたい?」の問いかけは不可欠です。

毒親育ちの影響に悩まされるのはつらいです。
ただし現状を放置していても、
悩みが解決するわけではありません。
恋愛において毒親育ちに悩む状況は、
自分次第で今から変えられます。
根本原因である自信のなさと向き合い、
3ステップを実践しながら、
現状を好転していきましょう。
「自信のなさとは何なのか?」
「どうすれば現状を変えられるのか?」
詳細は無料メール講座でも解説しているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者

伊庭 和高(いば かずたか)
自信の専門家。三重県鈴鹿市出身。その後、千葉県千葉市で育つ。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで9年間で7000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
2025年9月にPHP研究所より『大人だって、ぬいぐるみに癒されたい!』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。
