21Dec
[最終更新日]2018/10/14
こんにちは、伊庭和高です。
今日はあなたも一度は疑問に思ったであろうテーマ。
学校の保健室とぬいぐるみについて取り上げます。
保健室にはぬいぐるみが置いてある
ケガをしたり体調を崩したりして保健室を訪れたこと。
私も子どもの頃にあります。
サッカー部だったのでケガをして駆け込んだこともあれば、
貧血になってベッドに横たわっていたこともありました。
そんな中、保健室を見渡すと、
大小さまざまなぬいぐるみが置いてありました。
クラスに1つはあるかもしれませんが、
保健室に行けばなぜか多くのぬいぐるみが置いてある。
これはいったいなぜなのか?
ぬいぐるみ心理学を始めてから疑問に思っていました。
ですが私達人間の心理背景をひも解けば、
その理由が見えて来ます。
ぬいぐるみは意見も言わなければ否定もしない。
完全に自分の想い通りになる存在。
ぬいぐるみが好きと嫌いに関わらず、
そばにあるだけで安心感が生まれます。
また歴史的にもぬいぐるみは単なるものではなく、
魂を持った存在として、古代エジプトの頃から認識されて来ました。
まるで生きているかの様な安心感を勝手に感じてしまうのです。
そして学校の保健室を訪れたということは、
心や身体のどこかが弱っているということ。
弱っている状態だからこそ、
ぬいぐるみを通してホッと安心感を抱くことができるのです。
またケガをした時に治療をしますが、
治療の際に痛みを感じることもあります。
そんな時にぬいぐるみがそばにいるだけで、
どこか安心して治療を受けることができるのです。
ちなみにこれは学校の保健室だけでなく、
病院にも当てはまります。
小児科の病院や子どもが訪れる病院では、
受付や診察室の中にぬいぐるみが置いてあります。
これも治療の際に安心感を抱いてもらうためです。
「病院=怖い所」というイメージを子どもが抱いていたとしても、
ぬいぐるみが怖さを和らげてくれるのです。
そして最近では「保健室登校」という言葉がある様に、
メンタル的な理由から保健室を訪れる子どももいます。
あるいは毎日の様に保健室を訪れている子どももいます。
ぬいぐるみがあることで、
安心して保健室を訪れることができますし、
ぬいぐるみが子ども達にとっての心の支えにもなります。
もしクラスに居場所を感じられなくても、
保健室に行けばぬいぐるみがいる。
保健室を介して学校自体に居場所を感じてくれるかもしれません。
ちなみにぬいぐるみとどの様に関わるかで、
子どもの個性や才能、あるいは悩みが見えて来ます。
ぬいぐるみは自分の想い通りになる存在です。
無意識の内に悩みを吐き出していたり、
ストレスをぶつけていたり、
あるいは個性を発揮していたりするのです。
もちろんこれはケースバイケースなので
一概にまとめることはできないのですが、
保健室だけに限らずクラスにも意識的にぬいぐるみを置くことで、
子どもの心理がより詳しく、深くわかります。
子どもによってぬいぐるみとどう関わるのかは異なります。
私のお客様の中にも、
子どものぬいぐるみの関わりを伝えていただく中で、
子育てに関するアドバイスをしています。
ぬいぐるみとどの様に関わっているのかにも、
ぜひ意識を向けてみてくださいね。
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。