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赤ちゃんのぬいぐるみを洗濯してはいけないただ1つの真実

[最終更新日]2022/11/15

こんにちは、伊庭和高です。

 

私はぬいぐるみ心理学を開発し、

5,000名以上のお客様に伝えてきました。

 

「赤ちゃんのぬいぐるみを洗濯しても良いのか?」

 

この質問は私の元に、

よく寄せられています。

 

ですが結論からお伝えすると、

赤ちゃんのぬいぐるみを勝手に洗濯してはいけません。

 

赤ちゃんが成長する中で、

心理的に悪影響をもたらすこともあるのです。

 

赤ちゃんとぬいぐるみの関係性

臨床心理学の分野においては、

赤ちゃんは1歳前後になると、

ぬいぐるみに愛着を持ち始めると言われています。

 

お母さんの元から少しずつ離れる上で、

赤ちゃんは不安を感じています。

 

その不安をやわらげ、

安心感を与えてくれる存在がぬいぐるみなのです。

 

つまり赤ちゃんにとって、

ぬいぐるみはお母さんの様に愛情を感じさせてくれる存在です。

 

これを心理学の分野では、

「移行対象」と呼んでいます。

 

ぬいぐるみ心理学においては、

一番の親友の様な存在だと伝えています。

 

ぬいぐるみを洗濯したいと思う理由

赤ちゃんにとってぬいぐるみとは、

なくてはならない存在です。

 

ですが次第に汚れたり、

ニオイも付着します。

 

「洗いたいな…」と親が思うのは、

当然の気持ちだと言えるのです。

 

ただし先ほどもお伝えした様に、

ぬいぐるみは無条件で愛情を感じさせてくれる存在。

 

汚れやニオイも含め、

赤ちゃんにとっては心地よい存在なのです。

 

そんなぬいぐるみを洗濯するのは、

ある日突然に大親友がいなくなった様なもの。

 

汚れやニオイが消えてしまえば、

赤ちゃんにとっては全くの別物なのです。

 

トラウマが残ることも…

過去のお客様で、

幼少期にぬいぐるみを勝手に洗濯された方がいました。

 

「これだけ大事にしていたのに…」

 

「一瞬で消えてしまうのでは…」

 

「こんなにショックなら、もう大事にしない…」

 

こうした思い込みを抱き、

その後の人間関係に悪影響が及びました。

 

ぬいぐるみは自分にとって、

一番の親友の様な存在です。

 

つまりぬいぐるみとの関わりは、

人間関係に影響を与えるのです。

 

このお客様の場合は、

友達、恋愛、職場の関係で悩み続けました。

 

当たり障りない関係は築けても、

深い関係に踏み込めなくなったのです。

 

深い関係を築こうとして、

突然相手が離れていかないか怖いのです。

 

大事にしていたぬいぐるみが、

突然洗濯された影響を引きずっていると言えるのです。

 

赤ちゃんはもちろん、

子供のぬいぐるみを勝手に洗濯すると、

その後に心理的なトラウマを残す可能性があります。

 

もしぬいぐるみを洗いたい時は?

ここまで赤ちゃんを始め、

子供のぬいぐるみを洗濯してはいけない理由を、

ぬいぐるみ心理学の視点で解説しました。

 

とはいえ親としては、

どうしても洗いたい時はあります。

 

そんな時は、必ず子供に了解をとってください。

 

「洗ってもいい?」と聞いて、

「うん」と子供が言えば、

洗ってもOKです。

 

もちろん子供は「洗う」という行為が何なのか、

わかっていない可能性があります。

 

その場合は実際の様子を見せたり、

シャツなどの洗濯物が干されている様子を見せたりして、

イメージを湧かせて下さい。

 

自分にとって都合が悪いから見せない、というのはダメです。

 

もし子供が「嫌だ」と言ったら、

洗うのは諦めましょう。

 

子供が自分の意志で、

「洗ってもいいよ」と言わない限り、

決して洗ってはいけません。

 

子供の将来のためにも、

ここは必ず守って下さい。

またぬいぐるみ心理学については、

著書『ストレスフリー人間関係』でも解説しています。

 

特に第2章と5章でぬいぐるみの話をまとめているので、

本日の内容をさらに深めたい場合は、

ぜひ手に取ってみてください。

 

では、本日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました!

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

         

千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。