28Apr
[最終更新日]2022/05/20
こんにちは、伊庭和高です。
本日のテーマは「自分を偽ること」
「自分を偽り続けて疲れた」
「もう自分を偽るのはやめたい」
「自分が本当に望む毎日を実現したい」
この様な想いを少しでも抱いているならば、
今回の記事がヒントになれば幸いです。
目次
自分を偽るのは疲れた!
・周りの反応を気にしてしまう
・良い子の仮面をかぶってしまう
・自分の意見を抑え込んでしまう
・自分が本当に何がしたいのかわからない
・大事な場面になると相手に合わせてしまう
仕事でも恋愛でもプライベートでも、
こうした状態が続けば自分で自分を偽ることになります。
自分を偽りながら過ごしていても、
「何か違うんだよな…」という
モヤモヤした気持ちは積み重なります。
毎日を乗り切ることはできるものの、
自分を偽った結果、1日が終わる頃には
ハンパない気疲れが襲って来ます。
せっかく時間があっても、
何もする気が起きずにベッドに倒れ込んでしまったり…
ストレスを発散するために衝動買いをしてしまったり…
心の底から満たされる様な感覚が抱けず、
つらさや苦しさを抱いてしまうでしょう。
「何のために生きているのか…」
というむなしさを感じるかもしれませんね。
実際、私もそうでした。
私は子供の頃から大人になるまで、
自分の気持ちを偽りながら過ごして来ました。
・周りの反応を気にしてしまう
・良い子の仮面をかぶってしまう
・自分の意見を抑え込んでしまう
・自分が本当に何がしたいのかわからない
・大事な場面になると相手に合わせてしまう
冒頭で紹介した具体例はすべて、
過去の私にも当てはまることです。
次第に自分で自分の気持ちがわからなくなり、
流されているかの様に毎日が過ぎ去っていきました。
偽るという漢字は、「人の為(ため)」と書きます。
確かに人のために行動することは大切ですが、
人のための前に自分のために行動できていることが大前提です。
自分が幸せを感じられる様に毎日を過ごせていなければ、
本当の意味で人のために行動することはできません。
自分を偽る心理背景
生まれた時から自分を偽る人はいません。
「自分を偽る人にはどの様な心理背景があるのか?」
ここでは自分を偽る心理背景を解説します。
どれか1つに当てはまることもあれば、
複数に該当することもあります。
周りにどう思われるか気にしている
周りの目を気にしているほど、
自分を作ってしまいます。
相手に好かれそうな自分を演じたり、
その時々で言動を変えてしまいます。
自分より周りの反応ありきで過ごしてしまうので、
偽りの自分が顔をのぞかせやすいのです。
失敗を恐れている
仕事でも恋愛でも、
失敗を恐れるほど自分の気持ちを偽ります。
失敗しない様に…と考え、
無難な行動をとってしまうので、
自分の心を偽ってしまうのです。
怒られない様にする
私たち人間は無意識のうちに、
怒られるのを怖がってしまいます。
自分を否定されたと感じることもあるので、
怒られない様に自分を偽って振る舞います。
自分を作って振る舞うことで、
怒られるのを回避できるのです。
「偽りの自分は仕事でも恋愛でも…」
自分を偽る心理背景を解説していましたが、
仕事でも恋愛でも様々な場面で自分を偽ってしまいます。
本当はやりたくないのに、
上司の顔を伺い仕事を引き受けてしまったり…
本当は納得していないのに、
喧嘩が怖くて恋人の意見に合わせてしまったり…
自分を偽って過ごせば過ごすほど、
自分の望んだ結末にはたどりつきません。
その場は丸く収まるかもしれませんが、
心の中にモヤモヤした気持ちを抱え続けるのです。
自分を偽る原因
・自分の気持ちを抑えて相手に合わせてしまう
・周りを気にして良い顔をしてしまう
・言いたいことを飲み込んでしまう
自分で自分の気持ちを偽る原因は何なのか。
私はぬいぐるみ心理学を通して
1500名以上のお客様と関わって来ました。
数多くのお客様と関わる中で気づいたのは、
すべての悩みの原因が「自信のなさ」であること。
自分を偽る心理背景にも、
実は自信のなさがあるのです。
イメージしてみてください。
もし自分に自信があれば、
自分を偽る必要はないはずです。
自分の気持ちに素直に振るまい、
周りの反応を気にし続けることもありません。
逆に自分に自信が持てていないからこそ、
自分の気持ちにウソをついてしまうのです。
実際、過去の私もそうでした。
自分に自信がなく、自分の気持ちを抑えていたことから、
まずは周りが喜ぶ様な関わり方をしていました。
相手が喜びそうなことを率先してやったり…
自分の気持ちより相手の気持ちを優先したり…
ですが自分を大切にすることに意識が向いていなかったので、
人のための行動もどこか薄っぺらくなってしまいました。
どれだけ人のためを思って行動していても、
自分で自分を大切にできていないので苦しくなるばかり。
悪循環にハマっていました。
確かに自分の気持ちを偽っても生きてはいけます。
仕事をすればお給料ももらえますし、
自分を偽っても恋愛や結婚はできます。
ですが自分をないがしろにした状態でこの先の人生も過ごすのは、私は嫌でした。
「もう自分を偽るのはやめたい」
「自分の本音に気づいて、仕事もプライベートも充実させていきたい」
「現状から抜け出したい」
自分を偽る現状から抜け出したいと強く想い、
自分自身と向き合って変化を実感したことで、
こうして現在はぬいぐるみ心理学をお伝えする様になりました。
無料メール講座を通して現状を変える方法を伝えているのも、
過去の自分の経験が大きかったのです。
ちなみに私は、自分の自信のなさの度合いを診断する心理テストを開発しました。
12個の質問(二択)に答えるだけで、
自信のなさをどれだけ感じているかが判明します。
こちらも合わせてやってみてください。
なぜ自分を偽るのをやめられないのか?
「自分を偽るのはもう疲れた!
「自分を偽るのをやめたい!」
私の所に数多く寄せられる声ですが、
どれだけ「やめたい!」と願っていても、
自分を偽るのは簡単にやめられません。
その理由は「自分を偽っても生きていけるから」
周りに合わせて自分の意見を抑え込んでも、
いきなり会社をクビになることはありません。
職場で自分の居場所がなくなることはなく、
お給料だって毎月もらえるでしょう。
自分が本当は何をしたいのかがわからなくても、
死んでしまうことはありません。
自分を偽っても生きていけてしまうのです。
さらに言えば、自分を偽っていれば無難に生きていけます。
しかも周りから評価されたりするのです。
自分の気持ちを抑えて
会社の都合を優先し続けていれば、
気づけば出世しているかもしれません。
自分を偽りながら恋愛しても、
相手に合わせて振る舞い続けていれば、
そんな自分に好意を持った相手と付き合えるかもしれません。
自分を偽っても死にはしない。
自分を偽っても無難に生きていける。
だからこそ無意識の内に、
自分で自分を偽り続けてしまうのです。
ですが自分を偽る続ける未来が
この先も続くのは地獄です。
気疲れをため込んでしまったり…
何をするにもやる気が起きなくなったり…
何のために生きているのかわからなくなったり…
目の前の日々を乗り切ることはできますが、
長い目で見ればデメリットしかありません。
「この先も自分を偽り続けたいか?」
自分の心に問いかければ、
一発で答えは出ると思います。
自分を偽っても生きてはいけますが、
一方でこの先も自分を偽り続けたくはない。
これこそが偽らざる本音だと思います。
自分を偽る現状から抜け出す2ステップ
自分を偽る心理背景について
ここまでお伝えして来ました。
ここからは自分を偽る現状を
どうやって抜け出せば良いのか。
具体的に2つのステップを解説します。
ステップ1:自分の気持ちを声に出すこと
まず最初のステップは
「自分の気持ちを声に出すこと」
自分を偽って悩んでいる人は、
自分よりも先に周りの反応を気にしてしまいます。
そして周りの反応を気にしている時ほど、
自分の気持ちを声に出していないのです。
あくまで頭の中だけで考えを巡らせ、
実際に声に出すことはないのです。
頭で考えれば考えるほど、
自分で自分の気持ちがわからなくなります。
考える程に頭の中がパンパンになり、
ストレスの負荷がかかった状態になります。
自分の気持ちに気づくよりも、
周りを気にして振る舞った方が楽です。
自分で自分の気持ちがわからなくなった結果、
自分の気持ちを無意識に偽ってしまうのです。
まずは自分の気持ちを声に出すこと。
頭の中にため込まないことが大切です。
重要なのでもう1度お伝えします。
自分を偽ることに悩んでいる人は、
ほぼ100%、自分の気持ちを声に出せていません。
ステップ2:自信のなさと向き合う
先ほども心理背景の所でお伝えした通り、
すべての悩みの原因は自信のなさです。
裏を返せば自信のなさと向き合うことで、
自分を偽らずに振る舞える様になります。
自分で自分の気持ちを声に出しながら、
自信のなさと向き合ってください。
・なぜ自分を偽ってしまうのか?
・自分を偽り始めたのはいつからか?
・具体的にどんな場面で自分を偽ってしまうのか?
・自分を偽り続けると最悪どんな未来が待っているのか?
思い浮かんだ言葉を声に出しながら、
自信のなさに向き合ってください。
お客様の声を紹介します
ここまで紹介した2ステップを踏むことで、
自分を偽る現状から抜け出すことができます。
ここからは実際に2ステップを実践し、
自分を偽る悩みを解決できたお客様の声を紹介します。
静岡県在住の高橋さん(女性)は、
私とお会いした時に次の様な悩みを伝えて下さりました。
=====ここから=====
中学生くらいの頃から周りを気にして、
自分の意見を飲み込みながら過ごしていました。
良い子を演じているので嫌われることもなく、
周りから評価されることもあったものの、
自分を偽り続ける日々は疲れがたまりました。
「何のために生きているのだろうか…?」と、
虚無感を抱いてしまうこともありました。
仕事でも常に相手の反応を伺い、
自分の気持ちは後回し。
職場の人間関係にも疲れてしまいました。
恋愛でも彼氏の反応を気にして、
彼氏に嫌われない様に振る舞っていました。
確かに一時的に付き合うことはできても、
「あなたの本音がわからない」と言われ、
数ヶ月で別れる恋愛を続けて来ました。
極めつけはSNS。
周りがやってるからと自分も始めたものの、
SNSに登場する自分はどこか薄っぺらい。
偽った状態の自分でSNSをやっているから、
自分でも何のためにやってるのかわからない状態。
次第に自分で自分の気持ちがわからなくなり、
「これはヤバいな…」と本気で悩んでいた時に、
伊庭さんのサイトを偶然見つけました。
すべての悩みの原因は自信のなさ。
まさに私に当てはまりました。
今までは周りに合わせながら
自信のなさに向き合って来なかったと思います。
仕事に恋愛にと同じ悩みを繰り返し続けたら、
あっという間に自分の人生が終わってしまう。
このタイミングで自分と向き合い、
人生を変えていきたいと考えています。
=====ここまで=====
高橋さんに起こった変化
私は高橋さんにこの記事で紹介した
2ステップを解説しました。
また高橋さんのお話を聞きながら、
高橋さん個別の宿題もお伝えしました。
その後何度かお会いしたのですが、
高橋さん自身も日常で様々な変化を実感していきました。
=====ここから=====
伊庭さんのおっしゃる通り、
悩んでいた時の私は頭で考えてばかり。
自分の気持ちを声に出せていませんでした。
しかも悩んでいる時ほど、
頭の中ではネガティブな言葉ばかり考えていました。
自分で自分を責めてしまったりと、
何の解決策にもなっていませんでした。
まずは自分で自分の気持ちを声に出すこと。
意識しながら一歩ずつ取り組みました。
そして自信のなさに向き合う中で、
着実に変化を実感できました。
今までは上司の反応を気にして
自分の意見を飲み込んでいた場面でも、
意見が言える様になりました。
「嫌われたらどうしよう」
「ツッコまれたらどうしよう」
「怒られたらどうしよう」
これまで感じていた不安は消え、
偽らずに自分の気持ちを伝えられました。
また相手に合わせて行動していたことで、
仕事終わりに感じていた気疲れもなくなりました。
今までよりも居心地良く仕事ができる様になり、
周りからも「最近変わったね」と言われる様になりました。
そして恋愛でも相手に合わせることなく、
自分の気持ちに素直に振る舞える様になりました。
自分の気持ちを伝えたり、
疑問に思うことは聞けたりと、
お互いに深い会話ができる様になりました。
着実に変化を実感していますし、
子供の頃から悩みを抱えて来たことを思えば、
想像以上に早いペースで変化が起きたことに私も驚きました。
これからも自信のなさと向き合いながら、
さらに充実した毎日を送りたいと思います。
=====ここまで=====
自分を偽ることなく毎日を送る
「自分を偽るのは疲れたから直したい」
私の所にもよく寄せられる声ですが、
自信のなさと向き合うことができれば、
自分を偽ることなく過ごせる様になります。
私達の誰もが幼い子供の頃は、
自分を偽らずに振る舞っていました。
泣きたい時に泣き…
笑いたい時に笑い…
欲しい物を欲しいと言い…
もう覚えていないかもしれませんが、
誰もが生まれながらにできていたならば、
その感覚を取り戻せば良いだけです。
新たにテクニックを学ぶわけではなく、
感覚を取り戻せば良いので、
誰でも変化が起こると言えます。
もちろん1日で劇的に変わることはありません。
自分を偽らずに過ごせていた感覚を忘れているならば、
取り戻すまで素直に実践することが大切です。
自信のなさと向き合うポイントや、
具体的にどのように向き合っていけば良いのかは、
無料メール講座でも詳しく解説しています。
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。