24Jun
[最終更新日]2025/06/24
こんにちは、伊庭和高です。
「ないものねだりをしてしまう」
この悩みは年齢や性別を問わず、
私のもとによく寄せられます。
実現できないことを欲しがり続けるので、
ネガティブな気持ちにしかなりません。
「別の選択をしておけば良かった」と、
自分の選択を後悔し続けてしまうこともあるのです。
ないものねだりを続けても苦しいだけです。
現状をすぐにでも変えていく必要があります。
今回はぬいぐるみ心理学の視点で、
ないものねだりをする原因と克服法を解説します。
目次
ないものねだりをする人の心理背景
「ないものねだりをするのはなぜか?」
大きく3つの心理背景があります。
どれか1つに該当することもあれば、
複数に当てはまることもあります。
周りと自分を比べている
「あの人と比べて自分は…」
「あの人は幸せでいいな…」
この様に周りと自分を比べるほど、
ないものねだりをしてしまいます。
自分にはないものを持っている様で、
周りの人がうらやましく思えたり、
劣等感を抱いてしまうことがあります。
周りと自分を比べることに終わりはありません。
もし嬉しいことがあっても、
すぐに周りと自分を比べてしまうので、
ネガティブな気持ちを抱きやすいのです。
自分で自分を満たせていない
自分で自分の心を満たせていないと、
ないものねだりをしてしまいます。
心を満たせていないので、
「無い」へ意識が向きがちなのです。
そして自分を満たせていないと、
誰かに自分を満たしてもらおうとします。
「話を聞いて欲しい」
「かまって欲しい」
「寂しさを埋めて欲しい」
「幸せにして欲しい」
この様に誰かに満たしてもらおうとするのは、
非常に不安定な状態です。
相手の行動はコントロールできないですし、
誰かがいないと心が満たされなくなってしまいます。
失敗を怖がっている
実は失敗を怖がっている人も、
ないものねだりをしがちです。
失敗を怖がるほど行動へ移さないので、
いつまでも現状が変わりません。
「行動しておけば良かったな」
「タイミングを逃さなければ良かったな」
こうした後悔が浮かびやすいのです。
失敗を怖がり続けていれば、
いつまでも成功できないので、
ないものねだりを続けます。
その意味で失敗を怖がり続けるのが、
実は最大の失敗だと言えます。
自信のなさが原因です
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。
ないものねだりをしてしまうのも、
自分の自信のなさが背景にあります。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
自信があればないものねだりはしません。
今ここにあるものへ意識を向け、
それを満足して受け取れるのです。
その上で実現したいことがあれば、
前向きに取り組むことができます。
先ほど紹介した3つの心理背景も、
根底には自信のなさがあります。
悩みは繰り返される
自信のなさと向き合わなければ、
悩みは形を変えて繰り返されます。
環境や付き合う相手を変えれば、
一時的に気持ちが楽になるでしょう。
ですが自分自身が変わらないと、
新たな局面でもないものねだりをしてしまいます。
ないものねだりをする状況は、
時間が解決してはくれないのです。
ないものねだりを続けても幸せな未来は待っていません。
自信のなさと向き合い、
まず自分が変わる必要があります。
ないものねだりをやめたい人へ
次にぬいぐるみ心理学の視点で、
ないものねだりをやめる方法を解説します。
2つの方法を繰り返し実践することで、
ないものねだりをする状況は改善できます。
自分の気持ちを声に出す
最初の方法が「自分の気持ちを声に出すこと」
ないものねだりをする時ほど、
自分の気持ちを声に出していません。
普段から声に出さず、
頭の中で考える癖があります。
私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が強まる習性があります。
一説では1日に頭の中で考える事柄の9割が、
ネガティブな内容だと言われています。
ネガティブに考えるほど、
「無いもの」へ意識が向きます。
周りと自分を比べたり、
自分で自分を満たせなかったり、
失敗を怖がってしまうのも、
頭の中で考えている時に起こりがちです。
独り言で構いませんので、
まずは自分で自分の気持ちを声に出すことが、
現状を変える第一歩なのです。
ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、
ぬいぐるみを活用するのが効果的です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
意識してぬいぐるみに触れることは、
自分の気持ちを声に出す上でも効果的です。
「どうしたいのか?」と問いかける
そして声に出した後は、
「どうしたいのか?」と問いかけること。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
ないものねだりをする人ほど、
自分を主語にして問いかけられていません。
自分より先に周りのことを考えてしまうのです。
「した方がいい」
「するべきだ」
「しなきゃいけない」
「して欲しい」
「してあげる」
たとえばこれらは自分を主語にできておらず、
周りのことを先に考えている状態です。
周りにどう思われるか気にしたり、
周りに流されたり振り回されてしまいます。
自分軸と他人軸という言葉がありますが、
まさに他人軸で行動してしまうのです。
また「どうしたい?」ではなく、
「どうすればいい?」と考えがちな人も、
ないものねだりをする傾向があります。
「私はどうすればいいの?」という様に、
答えを周りに求め続けているので、
いつまでも自分で結論を出して行動できないのです。
「どうしたいのか?」という問いかけは、
ないものねだりをやめるために不可欠です。
仕事でもプライベートでも、
ないものねだりを続けても幸せにはなれません。
自分が望む行動を選択できず、
人間関係も悪化するかもしれません。
ないものねだりをするのは自信のなさが原因です。
自信のなさと向き合いながら、
2つの方法を実践することで、
今から現状を好転することができます。
「自信のなさとは何なのか?」
「どうすれば現状を変えられるのか?」
詳細は無料メール講座でも解説しているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者

伊庭 和高(いば かずたか)
三重県鈴鹿市出身。その後、千葉県千葉市で育つ。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで9年間で7000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。