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長女が抱えやすいインナーチャイルドとは?特徴と癒やし方を徹底解説

[最終更新日]2025/12/02

こんにちは、伊庭和高です。

 

「小さい頃から“しっかり者”として振る舞ってきた」

「本音を言えず我慢するクセが抜けない」

「“良い子”を演じてしまう自分がつらい」

 

こうした悩みは、長女に非常に多く見られます。

 

その根底には幼少期の経験によって心に残った、

“インナーチャイルド”が関係していることがあります。

 

子どもの頃に満たされなかった気持ち。

傷ついた心、抑えてきた本音などが心の奥に残り続けること。

 

これがインナーチャイルドです。

 

特に長女は「役割」「期待」「責任感」を背負いやすく、

インナーチャイルドが形成されやすい環境に置かれがちです。

 

私も長男として育ちましたので、

長女の皆さんの悩みは理解できます。

 

この記事ではぬいぐるみ心理学の視点で、

長女特有の心理背景や原因を解説します。

 

その上でインナーチャイルドを癒し、

自分らしい人生を歩むための具体的な方法をお伝えします。

 

長女がインナーチャイルドに悩まされやすい心理背景

長女は家庭内で“最初の子ども”という特別な立場にいます。

 

そのため親が必要以上に心配しやすく、

親の影響を受けやすいとも言えます。

 

また幼少期から無意識に多くの役割や期待を背負ってしまい、

それがインナーチャイルドの形成につながります。

 

長女がインナーチャイルドに悩まされやすい心理背景を3つ紹介します。

 

どれか1つに該当することもあれば、

複数に当てはまることもあります。

 

①「しっかりしなさい」という期待のプレッシャー

「お姉ちゃんでしょ、我慢しなさい」

「しっかりしていて偉いね」

「下の子に譲ってあげなさい」

 

長女は小さい頃から、

こうした声をかけられることが多い傾向にあります。

 

一見すると褒め言葉に聞こえますが、

幼い子どもにとっては “期待に応えなきゃ” というプレッシャーに変わります。

 

この過剰な期待が続くと、

・弱音を言えない

・迷惑をかけてはいけない

・気持ちを押し殺す癖がつく

など、心の奥に“本当の自分”を閉じ込めてしまいます。

 

②親の手が足りず「甘えたいのに甘えられない」状況

弟や妹が生まれると、

長女は急に「上の子」扱いになります。

 

「本当は甘えたい」

「抱きしめてほしい」

「わかってほしい」

「かまってほしい」

 

そんな気持ちを十分に満たされないまま、

「お姉ちゃんだから」の一言で片付けられてしまうこともあるのです。

 

この“甘えの不足”は大人になっても影響し、

・甘えるのが苦手

・弱みを見せられない

・頼みごとができない

という形で残り続けます。

 

③「いい子」を演じることで愛されてきた経験

長女は親にとって“初めての子”です。

 

そのため親自身も育児に不安がある中で、

無意識に「こうあるべき」というルールを長女に求めがちです。

 

長女はそれに応えるために、

・聞き分けの良い子

・失敗しない子

・手のかからない子

を演じるのが上手くなります。

 

しかしこの経験が「本音=迷惑をかける」と誤った認識につながり、

インナーチャイルドとして残ってしまうのです。

 

長女が抱えやすいインナーチャイルドの特徴

長女特有のインナーチャイルドには、

次のような特徴があります。

 

これも1つに当てはまることもあれば、

複数に該当することもあります。

 

①なんでも一人で抱え込む

人に頼ることが苦手で、

「自分がやらなきゃ」と思ってしまいがち。

 

これも長女特有の傾向です。

 

心配をかけない様にと、

自分一人で解決しようとするのです。

 

頼りたい時に周りを頼れず、

悩みやストレスを抱え込んでしまいます。

 

②“甘える=悪いこと”だと思ってしまう

本当は頼りたいのに、

甘えようとすると罪悪感が出てしまう。

 

これも長女の特徴です。

 

自分が甘えることで迷惑をかけてしまうのではと、

無意識のうちに思ってしまいます。

 

また長女特有の傾向として、

そもそも甘え方がわからないことがあります。

 

今まで甘えてこなかったり、

甘えたくても甘えられなかったため、

いざ誰かに甘えようと思っても方法がわからないのです。

 

「どうやって甘えればいいのか?」と、

頭の中で考えすぎて悩む人もいます。

 

③失敗や弱さを見せるのが怖い

しっかりしなきゃと思い込んだり、

良い子を演じてきた人ほど、

失敗や弱さを見せるのを過剰に恐れています。

 

失敗してしまえば長女失格だと思ったり、

親を悲しませてしまうのではと思い込んでいたのです。

 

その影響が大人になってからも出てしまいます。

 

④感情を表現するのが苦手

インナーチャイルドの影響を受けるほど、

自分の感情を表現するのが苦手になります。

 

悲しみ・寂しさ・怒り・喜びなど、

感情を周囲に表現できずに悩んでいるのです。

 

心の中に感情をため込んでしまうので、

周囲とも当たり障りない関係は築けても、

深い関係を築けないことがあります。

 

⑤周囲の期待に応えすぎる

長女だった影響が残り、

仕事や私生活で周囲の期待に応えすぎる人も多いです。

 

周りに求められることを率先してこなしたり、

無理してでも頑張ってしまうことがあります。

 

最初は周囲に評価されることがあっても、

無理をした影響がどこかで出てしまいます。

 

心身の健康を崩してしまったり、

どこかで燃え尽きてしまったり、

人間関係が嫌になってリセットしようとすることもあります。

 

インナーチャイルドに悩まされ続ける原因は自信のなさ

私はぬいぐるみ心理学において、

すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。

 

インナーチャイルドが形成された影響は親にあります。

 

親の自信のなさのとばっちりが、

子供の頃の自分に飛んできたのです。

 

親が過剰に心配しすぎたり、

親のストレスがぶつけられたりする中で、

長女のインナーチャイルドが形成されてしまいます。

 

ただし大人になっても悩み続けているならば、

自分の自信のなさも影響しています。

 

詳細は無料メール講座でも解説していますが、

自信があれば子供の頃の記憶に影響を受けず、

自分で自分の人生を歩めています。

 

インナーチャイルドを癒せないとどうなるのか?

インナーチャイルドの影響を受け続けても、

幸せな人生は送れません。

 

大人になり自立しても親の顔色をうかがったり、

親が望む人生を送ろうとしてしまうのです。

 

あるいは周囲に甘えられなかったりと、

人間関係の距離感がわからなくなってしまいます。

 

気を使いすぎて疲れてしまたり、

恋愛や夫婦関係がうまくいかず悩みやすくなります。

 

また転職や異動や引越しなどで環境を変えても、

自分が変わらなければ同じ悩みを繰り返します。

 

インナーチャイルドの影響を受ける状況は、

時間が解決してはくれないのです。

 

インナーチャイルドの癒し方

次にぬいぐるみ心理学の視点で、

インナーチャイルドの癒し方を解説します。

 

3つの方法を順番に実践することで、

インナーチャイルドの影響を手放せます。

 

自分の気持ちを声に出す

最初の方法が「自分の気持ちを声に出すこと」

 

インナーチャイルドの影響を受ける人ほど、

自分の気持ちを声に出していません。

 

普段から声に出さず、

頭の中で考える癖があります。

 

私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、

ネガティブ思考が強まる習性があります。

 

一説では1日に頭の中で考える事柄の9割が、

ネガティブな内容だと言われています。

 

先ほど紹介した5つの特徴も、

頭の中で考えている時に浮かびやすいです。

 

頭の中で考えるほどネガティブな気持ちが増大し、

子供の頃の記憶に影響を受けやすくなります。

 

独り言で構いませんので、

まずは自分で自分の気持ちを声に出すことが、

現状を変える第一歩なのです。

 

いきなり誰かに発言するのではなく、

まず自分で声に出すことから慣れていきましょう。

 

ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、

ぬいぐるみを活用するのが効果的です。

 

詳細は無料メール講座でも解説していますが、

意識してぬいぐるみに触れることは、

自分の気持ちを声に出す上でも効果的です。

 

「本当はどうしたかった?」と問いかける

自分の気持ちを声に出した後は、

「本当はどうしたかった?」と問いかけましょう。

 

インナーチャイルドは過去の記憶から形成されます。

 

過去を変えることはできませんが、

私たち人間は過去の感情の影響を受け続けています。

 

「本当はどうしたかった?」と問いかけることで、

過去から引きずっている感情を受け止めやすくなります。

 

インナーチャイルドを癒す鍵になる問いかけが、

「本当はどうしたかった?」なのです。

 

「どうしたいのか?」と問いかける

そして過去を振り返った後は、

未来へと意識を向けていきましょう。

 

「どうしたいのか?」と問いかけてください。

 

「どうしたいのか?」の主語は自分自身。

 

インナーチャイルドに悩む人ほど、

自分を主語にして問いかけられていません。

 

自分より先に相手のことを考えてしまうのです。

 

「した方がいい」

「するべきだ」

「しなきゃいけない」

「して欲しい」

「してあげる」

 

たとえばこれらは自分を主語にできておらず、

相手のことを先に考えている状態です。

 

それこそ子供の頃は親のことを先に考え、

大人になってからは周りのことを先に考えてしまいます。

 

自分軸と他人軸という言葉がありますが、

まさに他人軸が出てくるのです。

 

これでは自分を犠牲にしてしまったり、

人間関係の距離感がわからなくなります。

 

「どうしたいのか?」という問いかけは、

現状を改善するために不可欠です。

 

自分がしたいことへ意識を向けると、

周りの反応や評価を気にしなくなります。

 

過去の影響を受けずに、

自分がしたいことへ意識を向けながら、

自分が望む選択ができる様になるのです。

 

長女はインナーチャイルドの影響を受けやすいですが、

自分次第で今から手放すことができます。

 

インナーチャイルドを癒すことで、

仕事や私生活で良い変化が次々に起こる様になるのです。

 

これは7,000名以上のお客様をサポートする中で、

確信を持っていることです。

 

インナーチャイルドに悩まされる原因は自信のなさ。

 

自信のなさと向き合い、

3つの方法を実践しながら、

現状を好転していきましょう。

 

仕事・恋愛・友達・夫婦関係など、

さまざまな場面で自分が望む毎日を実現できます。

 

「自信のなさとは何なのか?」

「どうすれば現状を変えられるのか?」

 

詳細は無料メール講座でも解説しているので、

合わせて学んでみてください。

 

本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

         

自信の専門家。三重県鈴鹿市出身。その後、千葉県千葉市で育つ。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで9年間で7000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
2025年9月にPHP研究所より『大人だって、ぬいぐるみに癒されたい!』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。