28Aug
[最終更新日]2025/08/28
こんにちは、伊庭和高です。
「自分の声が嫌い」という相談は、
年齢や性別を問わずよく寄せられます。
過去の私も自分の声が嫌いだったので、
悩む気持ちはよくわかります。
自分の声を好きにならなくても生きていけますが、
自分の声が嫌いということは、
自分自身が嫌いだと思っている状態とも言えます。
自分で自分を大切にできていないので、
自己肯定感も下がってしまうでしょう。
現状を放置しても良いことはないので、
自分の声が嫌いな原因と向き合う必要があります。
今回はぬいぐるみ心理学の視点から、
自分の声が嫌いな人の心理背景や解決策をお伝えします。
目次
自分の声が嫌いなのはなぜ?
自分の声が嫌いな人には、
3つの心理背景があります。
どれか1つに該当することもあれば、
複数に当てはまることもあります。
周りの目を気にしている
自分の声が嫌いな人ほど、
自分の声を聞く周りの反応を気にしています。
「自分の声を聞いてどう思われるのか…」
「変な声だと思われたらどうしよう…」
このように周りの目を気にしていると、
自分の声にネガティブな印象を抱きます。
特定の相手や不特定多数の人など、
誰かのことが気になっている可能性があります。
周りと自分を比較している
「あの人の声は素敵だな」
「それに比べて自分の声は…」
このように周りと自分を比較すると、
自分の声が嫌いになるでしょう。
周りと自分を比較するほど、
できていない点へ意識が向くのです。
劣等感を抱きやすくなり、
ネガティブ思考も強まります。
自分軸と他人軸という言葉がありますが、
他人軸になっている状態です。
完璧主義
実は完璧主義の傾向がある人は、
自分の声が好きになれません。
「自分が理想とする声ではない」と思っているのです。
「落ち込んだ時の声が低くて嫌だ」
「急に声が裏返るのが嫌だ」
ダメな点に意識が向きやすくなるのが、
完璧主義の特徴です。
完璧さを求めるのは否定しませんが、
完璧主義まで行くのはやり過ぎです。
食べ過ぎや飲み過ぎのように、
何事もやり過ぎると反動が出ます。
自信のなさが原因です
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。
自分の声が嫌いだと思ってしまうのも、
自信のなさが根本原因です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
自信があれば自分の声が嫌いだとは思いません。
自分の声が好きだと思えなくても、
嫌いだと否定することもありません。
「こんな声の自分もいるよね」と受け止められているのです。
周りの目を気にしたり、
周りと自分を比較したり、
完璧主義になってしまうのも、
自信のなさが背景にあります。
悩みは繰り返される
自分の声が嫌いだと思う状況は、
時間が解決してはくれません。
職場や付き合う相手を変えても、
自分の声が変わるわけではありません。
「自分の声が嫌いだからしゃべりたくない」
このように思ったとしても、
一切しゃべらず生きていくことはできません。
つい言葉を発した時にネガティブな気持ちになるのです。
ただし自分の声を嫌いだと思うのは、
自分で自分を否定しているのと同じです。
これでは自分を大切にできませんし、
自己肯定感も低くなるだけです。
自信のなさと向き合いながら、
すぐにでも現状を変える必要があります。
現状を改善する2つの方法
次にぬいぐるみ心理学の視点で、
自分の声が嫌いな現状を解決する方法をお伝えします。
2つの方法を繰り返し実践することで、
現状は今から好転できます。
自分の気持ちを声に出す
最初の方法が「自分の気持ちを声に出すこと」
自分の声が嫌いな人ほど、
普段から声に出さず頭の中で考える癖があります。
私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が強まる習性があります。
一説では1日に頭の中で考える事柄の9割が、
ネガティブな内容だと言われています。
ネガティブに考えるほど自信もなくなり、
ますます自分の声が嫌いになります。
周りに聞こえる声を出す必要もなければ、
いきなり周りへ話しかける必要もありません。
独り言で構いませんので、
まずは自分で自分の気持ちを声に出すことが、
現状を変える第一歩なのです。
頭に浮かんだ気持ちを、ぶつぶつ声に出していきましょう。
ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、
ぬいぐるみを活用するのが効果的です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
意識してぬいぐるみに触れることは、
自分の気持ちを声に出す上でも効果的です。
「どうしたいのか?」と問いかける
そして声に出した後は、
「どうしたいのか?」と問いかけること。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
自分の声が嫌いな人ほど、
自分を主語にして問いかけられていません。
自分より先に周りのことを考えてしまうのです。
「した方がいい」
「するべきだ」
「しなきゃいけない」
「して欲しい」
「してあげる」
たとえばこれらは自分を主語にできておらず、
周りのことを先に考えている状態です。
周りにどう思われるか気にしたりと、
周りと自分を比較したりと、
他人軸が出てきやすいのです。
「どうしたいのか?」という問いかけは、
現状を変えるために不可欠です。
自分がしたいことを選択するほど、
自分の声が嫌いだと思わなくなります。
自分の声が嫌いなままでは、
幸せな毎日は待っていません。
自分を否定している状態が続くのはつらいです。
とはいえ私は決して自分の声を好きになって欲しいとは思いません。
好きになれたら理想ですが、
嫌いなものを突然好きになることはないでしょう。
自分の声が嫌いだと思っているならば、
まずは嫌悪感をなくすことができればOKです。
「自分の声が好きではないが、嫌いでもない」
「こんな自分の声もOKだな」
このように思えていれば十分なのです。
自分が望む行動を選択できずに、
人間関係も悪化するかもしれません。
自信のなさと向き合いながら、
2つの方法を実践することで、
現状は今すぐに変えていけます。
「自信のなさとは何なのか?」
「どうすれば現状を変えられるのか?」
詳細は無料メール講座でも解説しているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者

伊庭 和高(いば かずたか)
三重県鈴鹿市出身。その後、千葉県千葉市で育つ。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで9年間で7000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。