31Oct
[最終更新日]2024/08/13
こんにちは、伊庭和高です。
「怒ると泣いてしまう」という相談は、
年齢や性別を問わずよく寄せられます。
怒っているはずなのに、
なぜか涙も流れてしまう状況は、
何とも気まずいと思います。
自分が情けなく感じたり、
恥ずかしさを感じるかもしれません。
いずれにせよ現状を放置していても、
良いことはありません。
今回はぬいぐるみ心理学の視点で、
怒ると泣く人の心理背景や原因を解説します。
その上で解決策を独自の切り口でお伝えします。
目次
なぜ怒ると泣いてしまうのか?
そもそも涙とは、
言葉にならない感情があふれている状態です。
つまり涙が流れる状態とは、
自分の感情があふれ出しているのです。
怒る時に泣いてしまうのは、
それまでため込んだ感情が爆発している状態です。
不満や怒りや寂しさなど、
さまざまな感情を心の中でため込み、
限界を迎えた時に涙となってあふれ出しています。
「まぁ仕方ないよね…」
「何も言わない方が上手くいくかも…」
この様に普段から自分の気持ちを我慢すると、
ため込んだ感情が怒りとともに爆発することがあります。
相手にどう思われるかを気にしている
さらに具体的に解説すると、
怒ると泣いてしまう人は、
普段から相手の反応を気にしています。
「これを言ってどう思われるのか…」
この様に相手の反応を気にしていると、
自分の気持ちを我慢しがちになります。
そして我慢が限界を迎えた時に、
泣きながら怒ってしまうのです。
あるいは相手の反応を気にすることで、
相手に求め過ぎてしまうこともあります。
「察して欲しい」
「わかって欲しい」
「自分を評価して欲しい」
この様に「〜して欲しい」が浮かんだら要注意です。
相手に求め過ぎている状態なので、
自分の期待通りにならなかった時に、
涙とともに怒り出してしまいます。
心の便秘です
怒ると泣いてしまうのは、
「心の便秘」だと言えます。
今までため込んだ感情が便秘となり、
限界を迎えて爆発した状態です。
実際の便秘にも言えますが、
決して健康的だとは言えません。
心身に負担をかけているので、
どこかで苦しくなってしまいます。
怒ると泣いてしまう状況は、
心からのSOSサインです。
怒ると泣く根本原因は自信のなさ
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。
怒ると泣いてしまうのも、
自分の自信のなさが原因です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
自信があれば怒る時に泣きません。
冷静に怒りを伝えたり、
相手の言葉にも耳を傾けられます。
相手の反応を気にしたり、
自分の気持ちを我慢してしまうのも、
自信がないからだと言えます。
幼少期の経験が影響していることも!
私たちの自信のなさは、
幼少期の記憶も影響しています。
生まれた時から自信のない人はいません。
成長して大人になるにつれて、
少しずつ自信がなくなるのです。
また私たちは親との関係が、
すべての人間関係のスタートです。
親と関わる中で自信のなさが形成され、
怒ると泣く様になってしまうのです。
「親の顔色をうかがっていた」
「良い子を演じていた」
「親も怒ると泣く人だった」
たとえばこうした場合だと、
子供にも悪影響が及ぶのです。
悩みは形を変えて繰り返される
怒ると泣いてしまう状況は、
時間が解決してはくれません。
異動や転職や引っ越しなど、
環境や付き合う相手を変えても、
怒った時に泣いてしまうのです。
周りを変えても自分が変わらないと、
新たな環境でも同じ悩みに直面してしまいます。
怒ると泣く現状を放置しても、
幸せな未来は待っていないのです。
怒ると泣く現状を解決する方法
次にぬいぐるみ心理学の視点で、
怒ると泣く現状を解決する方法を解説します。
2つの方法を繰り返し実践することで、
今から現状を好転することができます。
自分の気持ちを声に出す
最初の方法が「自分の気持ちを声に出すこと」
怒ると泣いてしまう人ほど、
普段から自分の気持ちを声に出していません。
声に出さず、頭の中で考える癖があります。
私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が強まる習性があります。
一説では1日に考える事柄の90%が、
ネガティブな内容だとも言われています。
相手の反応が気になったり、
自分の気持ちを我慢しがちなのも、
頭の中で考えている時に起こりやすいのです。
頭の中で考えるほど、
心の便秘が起きやすいと言えます。
どんな気持ちも自分で声に出すことが、
現状を変えるための第一歩です。
ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、
ぬいぐるみを活用するのが効果的です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
意識してぬいぐるみに触れることで、
自分の気持ちを声に出しやすくなります。
「どうしたいのか?」と問いかける
そして声に出した後は、
「どうしたいのか?」と問いかけること。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
怒ると泣いてしまう人ほど、
自分を主語にして問いかけられていません。
自分より先に相手のことを考えてしまうのです。
「した方がいい」
「するべきだ」
「しなきゃいけない」
「して欲しい」
「してあげる」
たとえばこれらは自分を主語にできておらず、
相手のことを先に考えている状態です。
相手のことを先に考えるほど、
相手の言動に心が乱されますし、
つい怒りと一緒に涙も流れてしまいます。
「どうしたいのか?」と問いかけ、
自分を主語にして行動することは、
怒ると泣いてしまう状況を克服するために不可欠です。
お客様のエピソードを紹介します
ここからは怒ると泣くのを克服できた、
お客様のエピソードを紹介します。
宮城県在住の神野さん(女性・仮名)は、
怒ると泣いてしまうことに悩んでいました。
===ここから===
伊庭さんがおっしゃる「心の便秘」に、
私はまさに当てはまっていました。
職場でも家庭でも周りの様子をうかがい、
自分の気持ちを我慢することが癖になっていました。
言いたいことを飲み込んだり、
相手の意見を尊重したりと、
自分を抑えてきたと思います。
それなのに上手くいかないことがあると、
つい怒りと一緒に涙も流れていました。
「これだけ気を配っているのに…」
「どうしてわかってくれないのか…」
自分の気持ちを我慢しながら、
無意識に周りに求め過ぎていたのだと思います。
「怒ると泣くのは自信のなさが原因」
伊庭さんの言葉を聞いて、
私も自信がないんだと納得できました。
自信がないから自分を抑える様になって、
そのくせ周りに求め過ぎていたのでしょう。
人間関係もギクシャクしますし、
自己嫌悪の気持ちも強まりました。
心の便秘を自分で作り出してしまい、
苦しい状況はすぐにでも変えたいと思いました。
===ここまで===
神野さんに起こった変化
私は神野さんのお話を聞きながら、
先ほど紹介した2つの方法をお伝えしました。
また神野さんの現状を踏まえ、
個別に意識するポイントをお伝えしました。
ぬいぐるみ心理学を実践し始め数週間で、
神野さんは手ごたえを感じました。
===ここから===
普段から私は頭の中で考え、
自分の気持ちを声に出すことがありませんでした。
怒りの気持ちも自分で声に出すと、
早く冷静さを取り戻せました。
心が便秘状態になる前に、
自分で気持ちを整理できる様になったので、
怒りと一緒に涙が流れることもなくなりました。
その上で自分を主語に問いかけることで、
私の行動が変わりました。
職場でも家庭でも今までの私は、
「どうしたいのか?」を意識できていませんでした。
相手のことを先に考えたり、
「して欲しい」「してくれない」と求め過ぎていました。
自分がしたいことを意識するうちに、
あれこれ考え過ぎず行動に移せる様になりました。
言いたいことを言い、
聞きたいことを聞く様に、
自分がしたいことを軸にできました。
結果として怒ること自体も激減しましたし、
息苦しさを感じて毎日を過ごすこともなくなりました。
===ここまで===
怒ると泣いてしまう状況はつらいです。
人間関係がギクシャクしたり、
自分自身が情けなくなったりと、
生きづらさを感じてしまいます。
怒ると泣いてしまう根本原因は自信のなさ。
自信のなさと向き合い、
2つの方法を実践することで、
今から現状は変えられます。
「自信のなさとは何なのか?」
「どうすれば自信が持てる様になるのか?」
詳細は無料メール講座でも解説しているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。