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叱れない教師に共通する4つの心理背景とは?解決策を紹介

[最終更新日]2025/02/18

こんにちは、伊庭和高です。

 

年齢や性別を問わず、

「叱れない」という悩みはよく寄せられます。

 

仕事でもプライベートでも、

叱れないままだと良いことはありません。

 

相手が欠点に気づかないまま行動し、

状況を悪化させてしまうこともあります。

 

叱れないことで相手になめられ、

対等な関係を築けなくなることもあるのです。

 

そして今回取り上げる学校の先生からも、

子供を叱れないという相談は定期的に寄せられます。

 

今回はぬいぐるみ心理学の視点で、

叱れない人の心理背景と改善策をお伝えします。

 

叱れない人の心理背景

 

叱ることができない人には、

次の4つの心理背景があります。

 

どれか1つに該当することもあれば、

複数に当てはまることもあります。

 

相手にどう思われるか気にしている

「立ち直れなくなったらどうしよう」

「言い過ぎだと思われないだろうか」

「嫌われたらどうしよう」

 

この様に相手にどう思われるか気にするほど、

叱りたい時に叱れなくなります。

 

自分の気持ちを脇に置いて、

相手の反応や評価を優先しているのです。

 

自分軸と他人軸という言葉がありますが、

他人軸で人間関係を築いている状態です。

 

子供や保護者や他の教師の目など、

自分以外の誰かのことを常に気にしています。

 

良い子を演じている

良い子や優等生な自分を演じる人ほど、

叱りたい時に叱れなくなります。

 

叱ることで良い子のイメージが崩れるのを恐れているのです。

 

先ほど紹介した理由とも近いのですが、

相手の評価や反応を気にする気持ちが強いと言えます。

 

ただし良い子とは相手にとって都合が良い子です。

 

良い子を演じ続けても、

生きづらさを抱えてしまいます。

 

幼少期から良い子を演じてきた人ほど、

教師として働く上でも良い子を演じやすいのです。

 

叱ると怒ると混同している

「叱る」と似た言葉に「怒る」がありますが、

両者の意味はまったく異なります。

 

叱るとは、相手のためを思って冷静に伝える行為です。

 

一方で怒るとは、その時の感情に任せて自分の気持ちをぶつける行為です。

 

叱る時には相手への思いやりがあり、

冷静に伝えることができています。

 

一方で怒る時は感情的になり、

相手を非難したり攻撃することもあります。

 

つまり必要な時に叱るのは良いことなのです。

 

叱りたい時に叱れないのは、

叱ることを怒ることだと勘違いしている傾向があります。

 

過去に怒られた記憶を引きずっている

子供の頃でも大人になってからでも、

過去に怒られた記憶を引きずっている人がいます。

 

自分は怒らない人になろうと思うと、

叱りたい時に叱れなくなります。

 

これも怒ると叱ると混同しているのですが、

過去のネガティブな記憶が影響を与えています。

 

親や先生、友達や上司など、

過去に自分へ怒りをぶつけてきた人がいるのです。

 

自信のなさが原因です

私はぬいぐるみ心理学において、

すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。

 

先生が叱りたい時に叱れないのも、

自分の自信のなさが背景にあります。

 

詳細は無料メール講座でも解説していますが、

自信があれば叱りたい時に叱れます。

 

相手のことを思いながらも、

叱りたい気持ちはしっかり伝えられるのです。

 

ですが自分に自信が持てずにいると、

叱ることができなくなります。

 

先ほど紹介した4つの特徴も、

自信のなさが背景にあります。

 

悩みは繰り返される

異動や転職など環境を変えれば、

一時的には楽になれるでしょう。

 

ただし周りを変えても自分が変わらないと、

新たな環境でも同じ悩みに直面します。

 

先生が叱れずに悩む状況は、

時間が解決してはくれないのです。

 

叱れないことにストレスを抱えたり、

人間関係がギクシャクしてしまったり、

子供達と信頼関係を築けなかったりと、

幸せな未来は待っていません。

 

自信のなさと向き合いながら、

まず自分が変わる必要があります。

 

叱れない自分を改善する方法

 

次にぬいぐるみ心理学の視点で、

叱れない自分を改善する方法をお伝えします。

 

2つの方法を繰り返し実践することで、

叱りたい時に勇気を持って叱れる様になります。

 

自分の気持ちを声に出す

最初の方法が「自分の気持ちを声に出すこと」

 

叱れない人ほど、

自分の気持ちを声に出していません。

 

普段から声に出さず、

頭の中で考える癖があります。

 

私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、

ネガティブ思考が強まる習性があります。

 

一説では1日に頭の中で考える事柄の9割が、

ネガティブな内容だと言われています。

 

ネガティブに考えるほど自信がなくなり、

叱るのをやめてしまいます。

 

先ほど紹介した4つの特徴も、

頭の中で考えている時に起こりがちです。

 

独り言で構いませんので、

まずは自分で自分の気持ちを声に出すことが、

現状を変える第一歩なのです。

 

ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、

ぬいぐるみを活用するのが効果的です。

 

詳細は無料メール講座でも解説していますが、

意識してぬいぐるみに触れることは、

自分の気持ちを声に出す上でも効果的です。

 

「どうしたいのか?」と問いかける

そして声に出した後は、

「どうしたいのか?」と問いかけること。

 

「どうしたいのか?」の主語は自分自身。

 

叱れない人ほど、

自分を主語にして問いかけられていません。

 

自分より先に周りのことを考えてしまうのです。

 

「した方がいい」

「するべきだ」

「しなきゃいけない」

「して欲しい」

「してあげる」

 

たとえばこれらは自分を主語にできておらず、

周りのことを先に考えている状態です。

 

周りにどう思われるか気にしたり、

周りに流されたり振り回されてしまうので、

他人軸になっている状態です。

 

また「どうしたい?」ではなく、

「どうすればいい?」と考えがちな人も、

叱りたい時に叱れない傾向があります。

 

「私はどうすればいいの?」という様に、

答えを周りに求め続けているので、

自信を持って叱れなくなるのです。

 

「どうしたいのか?」という問いかけは、

叱れない自分を改善するために不可欠です。

仕事でもプライベートでも、

叱れないままでは幸せな未来は待っていません。

 

叱れないことで物事が悪い方向へ進んだり、

苦しさやストレスを感じやすくなるのです。

 

それこそ学校で働く上で叱れないと、

ますます仕事がしづらくなってしまいます。

 

叱りたい時に叱れないのは自信のなさが原因です。

 

自信のなさと向き合いながら、

2つの方法を実践することで、

叱れない悩みは克服できます。

 

「自信のなさとは何なのか?」

「どうすれば現状を変えられるのか?」

 

詳細は無料メール講座でも解説しているので、

合わせて学んでみてください。

 

本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

         

三重県鈴鹿市出身。その後、千葉県千葉市で育つ。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで9年間で7000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。