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感謝しろという人の3つの心理とは?

[最終更新日]2025/07/18

こんにちは、伊庭和高です。

 

何事も感謝の気持ちを持つのは大事ですが、

周りに感謝を強要されるのは嫌な気分ですよね。

 

「感謝しろと言われたけど、何かモヤモヤする」

年齢や性別を問わずこうした声は定期的に寄せられます。

 

今回はぬいぐるみ心理学の視点で、

感謝しろと言う人の心理背景を解説します。

 

とはいえ感謝自体は大事なものなので、

感謝すると良い理由などもあわせて紹介します。

 

感謝しろと言う人の心理背景

 

感謝しろという人には3つの心理背景があります。

 

どれか1つに該当することもあれば、

複数に当てはまることもあります。

 

見返りを求めている

「これだけやってあげたんだから感謝して欲しい」

 

このように見返りを求めている人ほど、

感謝を見返りの対価として求めます。

 

まさに損得勘定で動いているのです。

 

ですがこちらが求めていないにもかかわらず、

何かをしてくる人もいます。

 

「してあげたんだから感謝するのは当然だ」

「どうして感謝しないのか」

 

感謝の押し付けになってしまうのは、

見返りを求める気持ちがあるのです。

 

「してあげたのに」という言葉が浮かぶ人ほど、

見返りを求める傾向があります。

 

相手をコントロールしようとしている

感謝しろということで、

相手の行動をコントロールしようとしています。

 

自分の思い通りにするために、

感謝を強要してくるのです。

 

これは決して感謝だけに限らず、

何かと行動を支配しようとする傾向があります。

 

言うことを聞かせようとしたりと、

感謝以外にもコントロールしようとする欲求が出ているのです。

 

自分の価値観を押し付けている

感謝しろという人は、

感謝を大事な価値観だと思っています。

 

それ自体は悪いことではないのですが、

自分の価値観を周りに押し付けている状態です。

 

感謝したい時にすればいいですし、

感謝の温度感も人によって差があっていいものです。

 

これは決して感謝の強要だけでなく、

自分の価値観を押し付けてくる人は一定数います。

 

自信のなさが原因です

私はぬいぐるみ心理学において、

すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。

 

感謝しろという人の背景にも自信のなさがあるのです。

 

詳細は無料メール講座でも解説していますが、

自信があれば感謝を強要しません。

 

見返りを求めたり、

相手をコントロールしたり、

自分の価値観を押し付けるのも、

自信のなさが原因なのです。

 

自信がないから周りに感謝を強要し、

人間関係の摩擦を産んでいるのです。

 

感謝すると良い理由

もちろん感謝することにも良い効果はあります。

 

感謝が幸福感を高める研究結果も出ていますし、

メンタルを安定させる効果もあります。

 

また感謝を伝えることで、

人間関係がより良くなります。

 

感謝の気持ちを伝えられて嫌な気分になる人は、

基本的にいません。

 

確かに感謝にはさまざまな効果があり、

しないよりはした方が良いのは確かです。

 

感謝は強要されるものではない

ただし一方で感謝は強要されるものではありません。

 

感謝したいからするわけですし、

感謝を伝えたいから伝えるのです。

 

強要された感謝では、先ほど紹介した効果も十分に得られないでしょう。

 

それどころか心にモヤモヤが残り、

ネガティブな影響をもたらすでしょう。

 

感謝しろという人への対処法

 

ここまで感謝しろという人の心理背景を解説しました。

 

「感謝しろという人にどうやって対処すればいいのか?」

 

普段から意識することで、感謝の強要は防げます。

 

これから紹介する2つの方法を、

普段から実践してみてください。

 

ちなみにこの方法は感謝を強要してしまう人にも効果的です。

 

この2つの方法を繰り返し実践すると、

周りに感謝を強要しなくなります。

 

自分の気持ちを声に出して整理する

まず最初の方法が、

自分の気持ちを声に出して整理することです。

 

私たちが悩みを抱えている時は、

自分の気持ちを声に出していません。

 

声に出さず頭の中で考える傾向があります。

 

私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、

ネガティブな気持ちが強まる習性があります。

 

一説では1日に頭の中で考える事柄のうち、

9割がネガティブな内容だと言われています。

 

つまり頭の中で考えていると、

感謝を強要された気持ちを引きずるのです。

 

独り言をブツブツとつぶやくように、

浮かんだ言葉を声に出してみてください。

 

声に出す中で次第に気持ちも整理され、

心が穏やかになるでしょう。

 

ちなみに自分の気持ちを声に出すうえで、

ぬいぐるみを活用すると効果的です。

 

詳細は無料メール講座でも解説していますが、

ぬいぐるみは自分の気持ちを声に出しやすい効果があります。

 

「どうしたい?」で行動する

そして声に出した後は、

「どうしたい?」と問いかけましょう。

 

「どうしたい?」の主語は自分自身。

 

自分を主語に問いかけることで、

自分が望む行動を選択しやすくなります。

 

「相手と距離を取りたい」

「感謝を強要された時はこの言葉を返したい」

 

このように自分軸を持って結論を出せるのです。

 

ですが私たちが悩んでいる時ほど、

自分がどうしたいか問いかけていません。

 

自分よりも先に相手のことを考えたり、

周りの反応や評価を気にしてしまうのです。

 

これではいつまでも心がモヤモヤします。

 

普段から「どうしたい?」で行動すると、

感謝しろと言われても冷静に対応できます。

 

まとめ

感謝しろと言ってくる相手を変えることはできません。

 

これは人間関係すべてに言えますが、

相手の行動をコントロールすることはできないのです。

 

ただし相手は変えられないけど、自分は変えられます。

自分の振る舞い変わることで、相手との関係は変えられるのです。

 

自分の振る舞いが変われば、

それを受けた相手の態度も変わります。

 

感謝を強要されなくなったりと、

良い変化が生まれます。

 

先ほど紹介した方法を実践しながら、

現状を変えていきましょう。

 

本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

         

三重県鈴鹿市出身。その後、千葉県千葉市で育つ。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで9年間で7000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。