menu

親の介護で私ばかり…と悩む3つの原因と解決策とは?

[最終更新日]2024/08/20

こんにちは、伊庭和高です。

 

親の介護に関する相談は、

定期的に私の元へ寄せられます。

 

特に介護による心理的な負担に、

悩んでいるという声は多いです。

 

「何で私ばかり親の介護をしないといけないのか…」

 

心の中でモヤモヤした気持ちをため込み、

息苦しさを感じているケースもあるのです。

 

今回はぬいぐるみ心理学の視点で、

心理的負担を感じる原因と解決策をお伝えします。

 

「私ばかり…」と思う人が振り返る視点

親の介護に対して「私ばかり…」と思う時ほど、

振り返っていただきたい視点があります。

 

親や兄弟姉妹など様々な相手に対して、

イライラもやもやしているかもしれません。

 

ただし人間関係は自分と相手がいて成り立つので、

どちらにも振り返る点があります。

 

親の介護の心理的な負担で悩んでいる時も、

自分と相手のそれぞれの視点で原因を振り返る必要があるのです。

 

たとえば親に対してモヤモヤしているなら、

自分と親それぞれの視点で原因を振り返ります。

 

あるいは兄弟姉妹へモヤモヤしているなら、

自分と兄弟姉妹それぞれの視点で原因を振り返ります。

 

「私ばかり…と思う原因が自分にあるとしたら何だろう?」

 

「私ばかり…と思う原因が相手にあるとしたら何だろう?」

 

この様に振り返ってみることです。

 

この点に気づかず片方だけに原因を求めても、

いつまでも現状は好転しないのです。

 

自分が変われば相手も変わる

「協力的ではない」

「やってくれない」

「自分ばかりに押し付けられる」

 

たとえばこうしたモヤモヤがあるとして、

自分と相手それぞれの視点で原因を考えることが大切です。

 

その上で相手の行動を変えることは、

どれだけ頑張ってもできません。

 

これは人間関係すべてに言えることですが、

相手を変えることは不可能なのです。

 

相手の行動を完全にコントロールできる人は、

どこを探してもいません。

 

ですが自分の行動を変えることは、

自分次第で今からできます。

 

自分が変われば相手への接し方や言動も変わるので、

それを受けた相手の言動にも変化が生まれるのです。

 

自分が変わることで、

結果的に相手にも変化が生まれる。

 

これが現状を変える最短ルートです。

 

自信のなさが根本原因です

私はぬいぐるみ心理学において、

すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。

 

「私ばかり…」と親の介護で悩む状況も、

自信のなさが背景にあります。

 

詳細は無料メール講座でも解説していますが、

自信があれば心理的な負担を抱き続けません。

 

「私ばかり…」と悩む状況を、

自分自身で変えていけるのです。

 

「具体的にはどんな自信のなさがあるのか?」

代表例をお伝えします。

 

断れない

嫌なものは嫌だと断れないと、

親の介護でモヤモヤし続けてしまいます。

 

「この人は断らないから…」

「何でもやってくれるから…」

 

この様に周りに勘違いされてしまうのです。

 

「以前に色々とやってもらったから…」と、

過去の恩を思い出して断れない人もいますが、

これも自分の自信のなさが原因なのです。

 

周りの目を気にしている

「怒られない様にしないと…」

「色々言われたらつらいな…」

「世間体が気になる…」

「夫(妻)の顔を立てなければ…」

 

この様に周りの目を気にしていると、

親の介護に悩みがちになります。

 

自分の気持ちを脇に置いて、

周りの目を優先して考えてしまいます。

 

言いたいことを我慢したり、

無理して相手に合わせてしまうのです。

 

自分軸と他人軸という言葉がありますが、

まさに他人軸になっている状態です。

 

見返りを求めている

「褒められる」

「周りから評価される」

「家に居場所ができる」

 

親の介護をすることで、

見返りを求めている人もいます。

 

心理学には「承認欲求」という言葉があります。

 

承認欲求を満たすために、

親の介護を引き受けてしまうことがあるのです。

 

確かに一時的には承認欲求が満たされますが、

親の介護に追われる状況が続くので、

長い目で見てマイナスばかりです。

 

悩みは形を変えて繰り返される

親の介護に心理的に悩む状況は、

時間が解決してはくれません。

 

愚痴や不満を吐き出したり、

ストレス発散の行動を取ったりと、

一時的なガス抜きはできたとしても、

根本的な解決につながらないのです。

 

場面を変え、環境を変えながら、

同じ様なモヤモヤを抱き続けるでしょう。

 

たとえ親の介護が終わっても、

そこで抱いたモヤモヤを根に持ち、

その後の人生に影響を与えることもあるのです。

 

だからこそ自信のなさと向き合い、

「私ばかり…」と悩む状況を自分で変えていく必要があります。

 

現状を好転する2つの方法

 

次にぬいぐるみ心理学の視点で、

親の介護に悩む状況を好転する方法をお伝えします。

 

2つの方法を実践することで、

「私ばかり…」と悩むことがなくなります。

 

自分の気持ちを声に出す

最初の方法が「自分の気持ちを声に出すこと」

 

親の介護に悩む人ほど、

自分の気持ちを声に出していません。

 

普段から声に出さず、

頭の中で考える癖があります。

 

私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、

ネガティブ思考が強まる習性があります。

 

一説では1日に頭の中で考える事柄の9割が、

ネガティブな内容だと言われています。

 

ネガティブに考えるほど、

自信のなさが出てきます。

 

周りの目を気にしたり、

断りたいのに断れなかったり、

見返りを求めてしまうのも、

頭の中で考えている時です。

ここでポイントになるのが、

「まず自分で声に出すこと」

 

家族や友達や同僚など周りの人に、

いきなり気持ちを吐き出さないでください。

 

自分の気持ちを吐き出せば、

確かにスッキリするでしょうが、

相手は良い気分になりません。

 

「また同じ悩みを聞かされている…」

「自分で何とかしてよ…」

 

最初は親身になってくれても、

何度も続けば相手も嫌な気持ちになり、

関係が悪化する可能性があるのです。

 

いきなり誰かに気持ちを吐き出すのは、

悩みが解決しない間違った方法なのです。

 

独り言で構いません。

どんな気持ちでも良いので、

まずは自分で自分の気持ちを声に出すことが、

現状を変えるために必要なことです。

 

ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、

ぬいぐるみを活用するのが効果的です。

 

詳細は無料メール講座でも解説していますが、

意識してぬいぐるみに触れることは、

自分の気持ちを声に出す上でも効果的です。

 

「どうしたいのか?」と問いかける

そして声に出した後は、

「どうしたいのか?」と問いかけること。

 

「どうしたいのか?」の主語は自分自身。

 

親の介護に悩む人ほど、

自分を主語にして問いかけられていません。

 

自分より先に相手のことを考えてしまうのです。

 

「した方がいい」

「するべきだ」

「しなきゃいけない」

「して欲しい」

「してあげる」

 

たとえばこれらは自分を主語にできておらず、

相手のことを先に考えている状態です。

 

相手のことを先に考えるほど、

相手の反応が気になったり、

相手に見返りを求めてしまいます。

 

相手が悪いと考えやすくなったりと、

いつまでも悩みが解決しないのです。

 

「どうしたいのか?」と問いかけ、

自分がしたいことを行動に移すことが、

親の介護に悩む現状を変える方法です。

 

言いたいことを言ったり、

聞きたいことを聞いたり、

やりたいことをやったりと、

自分がしたいことを選択していきましょう。

親の介護に悩む状況を放置しても、

幸せな未来は訪れません。

 

周りにイライラもやもやしたり、

自分の人生を楽しめなくなったりと、

良いことは何もないのです。

 

親の介護に心理的に悩む根本原因は自信のなさ。

 

一時的に気持ちが楽になりたいのではなく、

現状を根本的に変えていきたい場合は、

自信のなさと向き合い2つの方法を実践してみてください。

 

「自信のなさとは何なのか?」

「どうすれば現状を変えられるのか?」

 

詳細は無料メール講座でも解説しているので、

合わせて学んでみてください。

 

本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

         

千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。