22Nov
[最終更新日]2021/07/28
こんにちは、伊庭和高です。
「人の顔色を伺うのをやめたい!」
「顔色を伺うのは疲れた!」
こうした相談は毎日の様に寄せられますし、
過去の私も顔色を伺いながら過ごしていました。
自分の気持ちを押さえ込むことも多く、
息苦しい毎日を過ごしていました。
今回はぬいぐるみ心理学の視点から、
人の顔色を伺うのをやめる方法を解説します。
目次
人の顔色を伺う心理背景
まずは人の顔色を伺う心理背景を解説します。
人の顔色を伺ってしまう時には、
共通の心理的特徴があります。
どれか1つに当てはまることもあれば、
複数に当てはまることもあります。
怒られるのを怖れている
相手に怒られるのを怖れていると、
顔色を伺って行動する様になります。
「怒られたらどうしよう…」
「みんなの前で怒鳴られるのではないか…」
怒られるのを怖がっている時ほど、
相手の反応を気にしてしまうのです。
嫌われるのを怖れている
相手に嫌われるのを怖れていると、
顔色を伺って行動する様になります。
友達、恋人、同僚、初対面の相手など、
嫌われない様に意識してしまうのです。
相手に嫌われない様にするには、
相手の顔色を伺って行動するのが一番です。
人の顔色を伺ってしまう時ほど、
嫌われるのを怖れてしまうのです。
間違えるのを怖れている
「失敗したらどうしよう…」
「上手くいかなかったらどうしよう…」
この様に間違えるのを怖れていると、
周りの顔色を伺う様になります。
相手の反応を見ながら、
無難だと思える選択をするのです。
あるいは相手の反応を受けて、
自分の選択を変えることもあります。
相手の意向を踏まえて選択すれば、
自分のせいで間違えることはないわけです。
いざという時の責任回避のためにも、
人の顔色を伺うことがあります。
「マイナスにならない様に」
「怒られない様に」
「嫌われない様に」
「間違えない様に」
これらを一言でまとめるなら、
「マイナスにならない様に」です。
人の顔色を伺う人ほど、
マイナスにならない様にという心理が働きます。
最初からブレーキを踏んでいる様なものです。
最初からブレーキを踏んでいれば、
最悪の事態は訪れないでしょう。
車の運転にたとえるならば、
車庫にいながらブレーキを踏んでいれば、
事故にあうことはないでしょう。
一方で行きたい所に行けないので、
最高の事態も待っていません。
最悪の事態は訪れないけれど、
自分が望む展開も生まれない。
これがマイナスにならない様にという意識です。
人の顔色を伺う根本原因
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさだと解説しています。
人の顔色を伺うのも、
自分の自信のなさが原因です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
自信が持てないので人の反応を気にします。
自分に自信が持てていれば、
顔色を伺う必要はないわけです。
自信が持てているかがどうかが、
顔色を伺ってしまうかどうかの分かれ目です。
人の顔色を伺う度を診断する
自分の自信のなさ度については、
人の顔色を伺う原因は自信のなさなので、
自信のなさ度を診断することは、
人の顔色を伺う度を診断するのと同じです。
「どれくらい人の顔色を伺っているのか?」
気になる場合は一度診断してみてください。
人の顔色を伺う原因は幼少期にある
とはいえ冷静に考えれば、
私達は生まれた時から人の顔色を伺っていたわけではありません。
周りの反応を気にし続ける赤ちゃんは、
どう考えてもいません。
ですが成長過程で人の顔色を伺う様になり、
それが大人になっても続くのです。
発達心理学の分野では、
小学校低学年頃に周囲との協調性が身に付くと言われています。
良く言えば協調性ですが、
悪く言えば周囲を気にする様になります。
人の顔色を伺う原因は、
幼少期にあるとも言えるのです。
人の顔色を伺うのは性格ではない
ただし人の顔色を伺うのは性格ではありません。
後天的に身についたものなので、
今から誰でも現状を変えることはできます。
自信のなさと向き合い、
正しい方法で行動することで、
顔色を伺わず自分らしく振る舞える様になります。
人の顔色を伺うのを克服する方法
人の顔色を伺うのをやめる方法を、
ここからは解説します。
次に紹介する2つの方法を実践すれば、
顔色を伺ってしまうのを克服できます。
自分の気持ちを声に出す
まず最初の方法は自分の気持ちを声に出すこと。
顔色を伺ってしまう人の多くが、
自分の気持ちを声に出せていません。
私達の脳は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が強まると言われています。
頭の中で考えるほどに、
相手の顔色を伺いやすくなるのです。
どんな気持ちでも構いません。
自分の気持ちを声に出すことを意識すると、
人の顔色を伺うことがなくなっていきます。
ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、
ぬいぐるみを活用するのが効果的です。
詳細は無料メール講座で解説しますが、
ぬいぐるみが好きかどうかに関係なく、
意識して関われば顔色を伺わずにいられます。
「どうしたいのか?」と問いかける
自分の気持ちを声に出した後は、
「どうしたいのか?」と問いかけてください。
「どうしたいのか?」の主語は自分。
自分を主語にすることで、
自分が望む行動を取れる様になります。
誰かの顔色を伺っている時ほど、
自分を主語にできていません。
自分より先に誰かのことを考え、
自分の気持ちを押さえ込んでいるのです。
「どうしたいのか?」という問いかけは、
顔色を伺わずに生きる上で不可欠です。
人の顔色を伺わずに振る舞えたエピソード
ここからは私のお客様の中で、
人の顔色を伺うのを克服したケースを紹介します。
東京都在住の新田さん(女性・仮名)は、
昔から人の顔色を伺って悩んでいました。
===ここから===
人の顔色を気にしていることで、
窮屈な毎日を過ごしていました。
怒られるのを怖がったりと、
相手の反応を気にしてしまうので、
自分の気持ちを抑えていました。
自分の意見が言えなかったりと、
周りありきで行動してがんじがらめになっていました。
不安な気持ちに襲われることもあり、
相手に依存的になってしまう自分もいました。
「人の顔色を伺う原因は自信のなさ」
伊庭さんの言葉を聞いた時に、
思わず納得しました。
自分に自信が持てないから、
相手のことを気にしてしまうのだと。
仕事でもプライベートでも、
人の顔色を伺ってしまうことで、
自分らしく生きれていませんでした。
「もうこんな自分を変えたい!」
伊庭さんのお話を聞きながら、
強く思う様になりました。
===ここまで==-
新田さんに起こった変化
私は新田さんの言葉を聞きながら、
先ほど紹介した2つの方法を伝えました。
また新田さん独自に取り組むメニューを作り、
実践状況をメールで報告してもらいました。
実践を始めて数週間で、
人間関係に明らかな変化が生まれました。
===ここから===
人の顔色を伺った時は、
「自分はどうしたいのか?」と問いかけること。
最初は自分のしたいことがわからなかったものの、
習慣になる中で自分の気持ちに気づける様になりました。
周りの目を気にしている時は、
自分を主語にできていませんでした。
上司に堂々と意見が言えたり、
周りに流される場面も激減しました。
「最近変わったよね」と
周囲に言われることも出てきました。
自分軸という言葉がありますが、
自分軸を持って行動できている実感があります。
人の顔色を伺うのは短所だと思っていましたが、
数週間で変化を実感でき嬉しい限りです。
===ここまで===
ストレスフリーな人間関係を手に入れる
「気疲れ」という言葉がありますが、
人の顔色を伺うほど気疲れが蓄積されます。
その分だけストレスも感じますし、
日々の生活で息苦しさを覚えます。
自信のなさと向き合いながら、
人の顔色を伺わずに過ごせる様になれば、
ストレスフリーな毎日が実現します。
仕事でもプライベートでも、
気疲れやストレスをため込まず、
自分らしい毎日を過ごせる様になります。
「自信のなさとは何なのか?」
「どうすれば自信が持てるのか?」
詳細は無料メール講座でも解説しているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。