27Oct
[最終更新日]2025/10/27

こんにちは、伊庭和高です。
今回は自己主張について取り上げます。
「会議で意見が言えない」
「友人やパートナーに遠慮してしまう」
「断りたいのに断れずストレスが溜まる」
こんな経験はありませんか?
自己主張が苦手な人は珍しくありませんが、
現状を放置しても幸せな未来は待っていません。
自己主張ができずにいるほど、
自分が望まない未来が訪れますし、
生きづらさを感じることもあるでしょう。
今回はぬいぐるみ心理学の視点で、
自己主張できない人の心理背景や原因を詳しく解説します。
その上でどうすれば自己主張できる様になるのか、
独自の切り口でお伝えします。
目次
自己主張できない原因

私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。
自己主張ができない・苦手だと感じるのも、
自分の自信のなさが背景にあります。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
自信があれば自己主張もできます。
一方で自信がないから自己主張できず、
周りに合わせたり意見を飲み込んでしまいます。
また私は、自分の自信のなさの度合いを診断する心理テストを開発しました。
12個の質問(二択)に答えるだけで、
自信のなさをどれだけ感じているかが判明します。
こちらも合わせてやってみてください。
幼少期の家庭環境が影響する

私たちの自信のなさは幼少期の経験も影響しています。
生まれた時から自信がない人はいません。
泣きたい時に泣き、
笑いたい時に笑い、
欲しい物は欲しいと主張できていました。
それこそ恐れずに自己主張ができていたのです。
それが成長し大人になる中で、
自信がなくなり自己主張ができなくなってしまいます。
また私たちは親との関係が、
すべての人間関係のスタートです。
親と関わる中で自信のなさが形成され、
自己主張ができなくなるケースもあります。
「親の顔色をうかがっていた」
「親に怒られるのが怖かった」
「親も自己主張が苦手だった」
たとえばこうした場合は、
子供にも悪影響が出てしまうのです。
あるいは兄弟姉妹や祖父母などとの関わりの中で、
自己主張ができなくなる人もいます。
つまり子供の頃の家庭環境によって、
自己主張できなくなってしまうことがあるのです。
1日の多くを一緒に過ごす家庭だからこそ、
その影響は無意識のうちに大人になっても現れます。
職場、恋愛、友達、ご近所付き合いなど、
さまざまな人間関係に影響を及ぼすのです。
自己主張ができない3つの原因
自己主張ができないのは自信のなさが原因だと、先ほど解説しました。
「具体的にはどんな自信のなさがあるのか?」
今から代表例を3つ紹介します。
どれか1つに該当することもあれば、
複数に当てはまることもあります。
①周りの評価や反応を気にしている

「変な風に思われたらどうしよう…」
「評価が下がってしまわないか…」
「否定されない様にしなきゃ…」
この様に周りの反応や評価を気にするほど、
言いたいことを主張できなくなります。
どれだけ周りのことを気にしても、
周りが何を考えているかはわかりません。
正解がわからない問題を解いている様なもので、
不安や恐怖心に襲われ自己主張できなくなるのです。
自分軸と他人軸という言葉がありますが、
他人軸になっている状態です。
②過去の失敗経験を引きずっている

「大勢の前で恥をかいた」
「急な指摘を受けて動揺した」
この様に過去の失敗経験を引きずっていると、
現在の行動に影響を与えてしまいます。
自己主張にネガティブな印象があるので、
心理的にブレーキを踏んでしまうのです。
過去の失敗体験やトラウマに流されず、
今から自己主張できる自信を身につける必要があります。
③自己肯定感が低い

「自分なんて意見を言っても意味ない」
「誰も私の話を聞いてくれない」
この様に思ってしまうと、
自己主張にためらいが出てしまいます。
自己肯定感が低いので、
自分の主張に自信が持てないのです。
自己肯定感が低いと他者の評価や反応に過敏になり、
「話す=拒絶される」という思い込みを無意識に作ることもあります。
自己主張ができない人の末路とは?
自己主張ができない状況を放置しても、
幸せな未来は待っていません。
仕事でもプライベートでも、
相手の信頼を失ってしまったり、
チャンスを逃してしまうことがあります。
「何を考えているのかわからない」
「本音を教えて欲しい」
この様に思われることもあるのです。
当たり障りない表面的な関わりはできても、
関係を深めることができません。
何より自己主張できないことを嘆き、
自己嫌悪の気持ちに襲われることもあるでしょう。
また転職や異動や引越しなどで環境を変えても、
自分が変わらなければ同じ悩みを繰り返します。
自己主張ができず悩む状況は、
時間が解決してはくれないのです。
ただし先ほどもお伝えした様に、
生まれた時から自己主張ができない人はいません。
生まれ持った性格ではなく、
成長する中で好転的に身についたものだから、
誰でも今から現状を好転することができます。
自己主張ができる自分になる2つの方法
次にぬいぐるみ心理学の視点で、
現状を克服する方法を解説します。
2つの方法を実践することで、
自己主張ができない悩みは克服できます。
自分の気持ちを声に出す

最初の方法が「自分の気持ちを声に出すこと」
自己主張ができない人や苦手意識がある人ほど、
自分の気持ちを声に出していません。
普段から声に出さず、
頭の中で考える癖があります。
私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が強まる習性があります。
一説では1日に頭の中で考える事柄の9割が、
ネガティブな内容だと言われています。
先ほど紹介した3つの心理背景も、
頭の中で考えている時に浮かびやすいです。
周りの評価や反応が気になったり、
過去の失敗経験を思い出したり、
自己肯定感が低くなってしまうのも、
頭の中で考えている時なのです。
独り言で構いませんので、
まずは自分で自分の気持ちを声に出すことが、
現状を変える第一歩なのです。
いきなり誰かに発言するのではなく、
まず自分で声に出すことから慣れていきましょう。
ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、
ぬいぐるみを活用するのが効果的です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
意識してぬいぐるみに触れることは、
自分の気持ちを声に出す上でも効果的です。
「どうしたいのか?」と問いかける

そして声に出した後は、
「どうしたいのか?」と問いかけること。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
自己主張ができない人や苦手意識がある人ほど、
自分を主語にして問いかけられていません。
自分より先に相手のことを考えてしまうのです。
「した方がいい」
「するべきだ」
「しなきゃいけない」
「して欲しい」
「してあげる」
たとえばこれらは自分を主語にできておらず、
相手のことを先に考えている状態です。
相手のことを先に考えるほど、
相手の反応や評価が気になったり、
相手と自分を比べて自己肯定感が低くなります。
まさに他人軸が出てくるのです。
「どうしたいのか?」という問いかけは、
現状を改善するために不可欠です。
自分がしたいことへ意識を向けると、
周りの反応や評価を気にしなくなりますし、
勇気を持って言いたいことが言える様になります。

自分の意見を主張できる様になることは、
仕事でもプライベートでも必要不可欠です。
自分が望んだ選択ができる様になりますし、
信頼関係も築ける様になります。
自己主張ができない原因は自信のなさ。
自信のなさと向き合い、
2つの方法を実践しながら、
現状を好転していきましょう。
仕事・恋愛・友達・夫婦関係など、
さまざまな場面で自分が望む毎日を実現できます。
「自信のなさとは何なのか?」
「どうすれば現状を変えられるのか?」
詳細は無料メール講座でも解説しているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者

伊庭 和高(いば かずたか)
自信の専門家。三重県鈴鹿市出身。その後、千葉県千葉市で育つ。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで9年間で7000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
2025年9月にPHP研究所より『大人だって、ぬいぐるみに癒されたい!』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。
