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毒親に育てられた人の特徴と苦しみから抜け出す3ステップ

[最終更新日]2025/11/13

こんにちは、伊庭和高です。

 

「育った家庭がなんだか普通じゃなかった」

「親の言動がいつも私を責めていた」

「大人になった今でも親との関係が重くて、どう処理していいか分からない」

 

もしこのような思いがあるなら、

もしかすると「毒親育ち(=毒親に育てられた)」背景があなたの人生に影響を残しているかもしれません。

 

学術的な専門用語ではないものの、

子どもの人生に長期的な悪影響を及ぼす親のあり方として

「毒親」という言葉自体は最近よく使われています。

 

毒親に育てられた影響を大人になってからも引きずり、

仕事・パートナーシップ・友達づきあい等に悪影響が及び悩んでいる相談は定期的に寄せられます。

 

この記事ではぬいぐるみ心理学の視点で、

毒親に育てられた人に見られやすい特徴・心理背景を解説します。

 

そして苦しみからどう抜け出し自分らしく生きるか、

という解決策までご紹介します。

 

毒親とは何か?

ひと言でまとめるなら、「子供に悪影響を及ぼす親のこと」を毒親と言います。

 

「毒」という言葉に表される様に、

子供にとってマイナスの言動を繰り返し与え、

子供の人生に影響を及ぼしてしまうのです。

 

“毒親育ち”という言葉を聞くと、

「ひどい虐待」「家庭崩壊」など極端なイメージを抱きがちですが、

実はもっと日常的で見過ごされがちな環境の中にもその影響が潜んでいます。

 

たとえば親の過干渉・過保護・無関心・心理的攻撃・支配的態度。

 

こういった言動が継続的に子どもへ向けられると、

子どもは「愛されていない」「認められていない」と感じ、

心の根底に“生きづらさ”を抱えるようになります。

 

「親との関係の中で子どもが継続的に自分を押し殺し、生きづらさを抱えてきた」

 

こうした場合も、背景には毒親の影響があるかもしれないのです。

 

毒親育ちの影響とは?

毒親に育てられた認識があると、

成長し大人になる中でさまざまな影響が発生します。

 

うまく人間関係が築けなかったり、

過剰に自分を抑え込んだり、

逆に相手に求め過ぎてしまうこともあります。

 

また恋愛や夫婦関係においても、

悩みやストレスを感じやすくなります。

 

親との関わりを通して愛情を形成するので、

いざ自分が愛情を形成するパートナーとの関わりでも悪影響が及ぶのです。

 

毒親に育てられた認識があるならば、

現状を放置しても良いことはありません。

 

毒親育ちの人に見られる心理的特徴

 

毒親育ちの人には3つの特徴が見られます。

 

どれか1つに該当することもあれば、

複数に当てはまることもあります。

 

①他人の顔色を伺いすぎる

「あの人にどう思われているのか…」

「嫌な思いをさせてしまったのか…」

「変な噂になったらどうしよう…」

 

この様に他人の反応や評価を気にするのは、

毒親育ちの影響かもしれません。

 

親からされたマイナスの影響を通して、

親の顔色を伺う様になってしまうのです。

 

そのため他人の顔色も伺いやすくなります。

 

言いたいことを飲み込んだり、

無理して相手に合わせたり、

相手との距離感に悩んでしまいます。

 

自分軸と他人軸という言葉がありますが、

まさに他人軸になっているのです。

 

②自分で自分を否定する

「どうせ自分には無理だ」

「やったことがないからできない」

「また失敗してしまった」

 

この様に毒親育ちの人には、

自分で自分を否定する傾向があります。

 

親からネガティブな言葉をかけられた影響で、

自分を責めたりダメ出しをしやすくなっているのです。

 

これはつらいですし自己肯定感も低くなります。

 

また自分を否定した結果、

周りにも否定的な感情を抱きやすくなることがあります。

 

被害者意識を強く持ってしまったり、

人を信じることができなくなるかもしれません。

 

③相手に求め過ぎる

「私の気持ちをわかって欲しい」

「もっと共感して欲しい」

「言うことを聞いて欲しい」

 

この様に「して欲しい」が浮かんだ時は要注意。

 

相手に求め過ぎています。

 

どれだけ相手に求めても、

相手の行動はコントロールできません。

 

期待した反応が返ってこないと、

モヤモヤイライラしてしまうのです。

 

親から十分な愛情を感じられなかったので、

周りに求め過ぎてしまいます。

 

自信のなさが根本原因です

私はぬいぐるみ心理学において、

すべての悩みの根本原因は自信のなさだとお伝えしています。

 

そもそも毒親になってしまったのは、

親の自信のなさが影響しています。

 

親の自信のなさのとばっちりが、

子供時代の自分に飛んで来ていたのです。

 

仕事や私生活のストレスをぶつけられたり、

親の悩みの当てつけで関われることもあるのです。

 

この様に毒親育ちで悩んでしまうのは、

親の自信のなさが影響しています。

 

ただし大人になっても影響を引きずっているならば、

自分の自信のなさも原因です。

 

親の変化に期待しても、

親を変えることはできません。

 

「親に変わって欲しい」

「親に謝って欲しい」

 

この様に思い続けても現状は好転せず、

むしろ悩み苦しむ時間が増えるだけです。

 

その一方で、自分を変えることは自分次第でできます。

 

詳細は無料メール講座でも解説していますが、

先ほどお伝えした3つの特徴も自信のなさが背景にあります。

 

親を変えることはできないけれど、

自分を変えることなら今からできます。

 

親の影響を手放しながら、

これからの人生をより良いものにすることはできるのです。

 

だからこそ自信のなさと向き合い、

これからお伝えする3ステップに取り組んでください。

 

毒親育ちの苦しみから抜け出す3ステップ

 

次にぬいぐるみ心理学の視点で、

毒親育ちの苦しみから抜け出す3ステップを紹介します。

 

悩みを解決し自分の人生を歩むために、

3ステップに取り組んでみてください。

 

①自分の気持ちを声に出す

最初のステップが「自分の気持ちを声に出すこと」

 

毒親育ちの影響を受けている人ほど、

自分の気持ちを声に出していません。

 

普段から声に出さず、

頭の中で考える癖があります。

 

私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、

ネガティブ思考が強まる習性があります。

 

一説では1日に頭の中で考える事柄の9割が、

ネガティブな内容だと言われています。

 

ネガティブに考えるほど、

相手の顔色を伺ってしまったり、

自分で自分を否定したり、

相手に求め過ぎてしまいます。

 

先ほど紹介した3つの特徴も、

頭の中で考えている時に浮かびやすいです。

ここでポイントになるのが、

「まず自分で声に出すこと」

 

友達や同僚やパートナーなど周りの人に、

いきなり気持ちを吐き出さないでください。

 

自分の気持ちを吐き出せば、

確かにスッキリするでしょうが、

相手は良い気分になりません。

 

「また同じ悩みを聞かされている…」

「自分で何とかしてよ…」

 

最初は親身になってくれても、

何度も続けば相手も嫌な気持ちになり、

関係が悪化する可能性があるのです。

 

いきなり誰かに気持ちを吐き出すのは、

悩みが解決しない間違った方法なのです。

 

それこそつらい気持ちを周りに吐き出している状態です。

 

独り言で構いませんので、

まずは自分で自分の気持ちを声に出すことが、

現状を変える第一歩なのです。

 

ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、

ぬいぐるみを活用するのが効果的です。

 

詳細は無料メール講座でも解説していますが、

意識してぬいぐるみに触れることは、

自分の気持ちを声に出す上でも効果的です。

 

②「どうしたかった?」と問いかける

声に出した後のステップは、

「どうしたかった?」と自分に問いかけます。

 

毒親に育てられた過去は変えられませんが、

過去から引きずっている感情を手放すことはできます。

 

「本当はどうしたかった?」と問いかけることで、

本音を言葉に出して受け止めることができます。

 

自分の気持ちに気づいて受け止めるほど、

過去を引きずることがなくなっていきます。

 

③「どうしたい?」と問いかける

そして過去に意識を向けた後は、

未来へと意識を向けます。

 

最後のステップは「どうしたい?」と問いかけることです。

 

「どうしたい?」の主語は自分自身。

 

毒親育ちの影響を受ける人ほど、

自分を主語にして問いかけられていません。

 

自分より先に相手のことを考えてしまうのです。

 

「した方がいい」

「するべきだ」

「しなきゃいけない」

「して欲しい」

「してあげる」

「してくれない」

 

たとえばこれらは自分を主語にできておらず、

相手のことを先に考えている状態です。

 

相手のことを先に考えるほど、

相手に求めすぎてしまったり、

相手にどう思われているかが気になります。

 

まさに他人軸で生きてしまうのです。

 

「どうしたいのか?」という問いかけは、

現状を好転するために不可欠です。

 

したいことをすることは、

自分で自分の人生を生きることにつながります。

 

毒親育ちの影響を断ち切るうえでも、

「どうしたい?」の問いかけは不可欠です。

毒親育ちの影響に悩まされるのはつらいです。

 

ただし現状を放置していても、

悩みが解決するわけではありません。

 

大人になっても毒親育ちに悩む状況は、

自分次第で今から変えられます。

 

根本原因である自信のなさと向き合い、

2つの方法を実践しながら、

現状を好転していきましょう。

 

「自信のなさとは何なのか?」

「どうすれば現状を変えられるのか?」

 

詳細は無料メール講座でも解説しているので、

合わせて学んでみてください。

 

本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

         

自信の専門家。三重県鈴鹿市出身。その後、千葉県千葉市で育つ。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで9年間で7000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
2025年9月にPHP研究所より『大人だって、ぬいぐるみに癒されたい!』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。