8Oct
[最終更新日]2022/06/15
こんにちは、伊庭和高です。
私は大学と大学院で教育学を学んでいましたが、
教育学の中では「セーフティーネット」という言葉があります。
ぬいぐるみ心理学を開発した当初は気づかなかったものの、
「実はぬいぐるみがセーヒティーネットに役立っている」という事実に気づきました。
今回のテーマは子育てにおいてはもちろん、
特に苦しんだり悩んだりした時に役立つ内容です。
セーフティーネットとは
まず、セーフティーネットという言葉の意味からお伝えしますね。
セーフティーネットを訳すと「安全網」となります。
網の目の様に安心安全でいられる対策を行うことで、
社会保障や雇用、生活保護においてもよく使われます。
例えば生活保護であれば、
最低限度の生活を保証することで安心安全な生活を送れる様にする制度とも言えます。
そして教育の面でのセーフティーネットでは、
経済的状況により勉強したくてもその機会が持てない家庭に対して、
放課後に勉強する機会を作ったりする制度のことを指します。
また、学校に居場所を感じられなくなってしまった子供に対して、
放課後に居場所を提供したり電話等で悩みを聞くサポートのことも指します。
そして、この「居場所の確保」という部分で、
まさにぬいぐるみがセーフティーネットの役割を果たすのです。
例えば学校で友達とケンカして居場所がなくなり、
先生や親にも相談できずに一人で抱え込んでしまう状況。
これは非常に危険です。
自分で自分のストレスをためこんでいる状況ですからね。
特に反抗期を迎えると親と険悪な関係になるケースもあり、
学校で抱えた悩みを吐き出す場所がなくなってしまいます。
そんな時にぬいぐるみは、
誰にも話せない悩みやつらい気持ちを吐き出せる存在なのです。
歴史や臨床心理学を振り返っても、
ぬいぐるみを好きかどうかに関わらず、
私達人間は無意識の内にぬいぐるみを生きた存在だと見立てています。
他の人には言えない内容をぬいぐるみに話すことで、
ストレスを抱え続ける現状から脱することができます。
だからこそ、私は子育てにおいてはもちろん、
1人につき1つ、ぬいぐるみを持つ世の中が来ることを本気で願っています。
我が子が知らない内にストレスを抱えていた時、
親にも言えない悩みを抱えていた時、
ぬいぐるみが子供を救ってくれることがあります。
ぬいぐるみの好き嫌いに関わらず、
幼少時代から意識的にぬいぐるみと関わらせることで、
いざという時に子供のそばにいてくれる存在になります。
また子供だけでなく、
私達にとってのぬいぐるみの存在が力になる瞬間は訪れます。
仕事で悩みを抱えた時、
夫婦関係でストレスを抱え込んだ時、
親子関係でモヤモヤを抱えている時、
声に出せずにためこんでしまう状況で、
ぬいぐるみがあなたの力になってくれることがあります。
ぬいぐるみがセーフティーネットになる。
その可能性を、ぬいぐるみ心理学を通して強く感じています。
本日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。