29Oct
[最終更新日]2024/10/29
こんにちは、伊庭和高です。
私はぬいぐるみ心理学を開発し、
これまで7000名以上のお客様と関わってきました。
著書の出版やメディアへの出演等を通して、
ぬいぐるみ心理学について幅広くお伝えしてきました。
そんな中でよく質問が寄せられるのが、
ぬいぐるみを捨てることについて。
「ぬいぐるみを捨てたいけど悩んでいる」
「ぬいぐるみを捨てたら呪われそうで怖い」
年齢や性別を問わずよく聞く相談です。
今回はぬいぐるみ心理学の視点から、
このテーマを詳しく解説していきます。
ぬいぐるみを捨てると呪われるのか?
「目がついているから…」
「呪いの人形みたいな感じだから…」
呪われそうだと思う理由を聞くと、
この様な回答が返ってきます。
確かに歴史を振り返ると、
古代エジプトの頃からぬいぐるみが存在していたと言われており、
ぬいぐるみは呪いをかけたり宗教の儀式で使われていました。
当時のぬいぐるみは神聖なものだったので、
子どもは触れてはいけないとされていました。
ぬいぐるみは単なる物ではなく、
魂を持った存在だと考えられていたのです。
ぬいぐるみは生きているのか?
ただし実際にぬいぐるみは生きていません。
魂を持った存在だと考えられていただけで、
実際に魂が宿ってはいないのです。
もちろんぬいぐるみが好きな人の中には、
「私のぬいぐるみは生きているんだ」と思っている人もいます。
ただし実際に呼吸しているわけではなく、
生きている様に感じるだけなのです。
魂を持った存在だと考えられていたものの、
実際に生きているわけではないので、
ぬいぐるみを捨てても呪われることはありません。
感謝の気持ちを込めて捨てる
それでもどうしても気になるなら、
感謝の気持ちを込めて捨ててください。
「今までありがとう」と感謝を伝えて捨てることで、
きっとぬいぐるみも報われるでしょう。
ぬいぐるみを供養に出してもいいですし、
ゴミの日に捨てる形でも大丈夫です。
「こうでなければならない」という絶対的な捨て方は存在しないのです。
ぬいぐるみを捨てることの意味
今も大切にしているぬいぐるみなら、
捨てる必要はありません。
捨てようと思っているということは、
自分の中で役目を終えたからです。
もう使わなかったり、
何年も押し入れにしまっているかもしれないのです。
確かに捨てる瞬間は怖かったり、
感情が揺れ動くかもしれません。
ですが今まで持っていたぬいぐるみを、
自分の手で捨てるということは、
ぬいぐるみを大切に見送ることにつながります。
役目を終えて手放せるので、
ぬいぐるみも気持ちよく旅立てるでしょう。
逆に役目を終えたぬいぐるみを、
いつまでも保管し続けると、
気づけばホコリをかぶってしまいます。
これはぬいぐるみがかわいそうですし、
自分が捨てなければぬいぐるみは放置されたままです。
捨てることで区切りをつけるのも、
ぬいぐるみを大切にしているからだと私は考えています。
最後に
今回はぬいぐるみを捨てることについて解説しました。
決して呪われることはないので、
感謝の気持ちを込めて手放してください。
著書や別の記事でも解説していますが、
ぬいぐるみは私たちに無条件の安心感をもたらす存在です。
オキシトシンという幸せホルモンが分泌され、
ぬいぐるみと関わるほど癒され幸福感も高まるのです。
ぬいぐるみとの関わり方や捨て方について、
この記事が少しでも役立てば嬉しいです。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。