24Jun
[最終更新日]2024/06/24
こんにちは、伊庭和高です。
今回取り上げるのはオキシトシン。
「幸せホルモン」とも呼ばれており、
最近注目を集めています。
脳内で分泌されるホルモンの一種で、
ストレスを緩和し安心感やリラックス感をもたらすと言われています。
「何だか癒された…」
「言葉にできない安心願がある…」
これらもオキシトシンの効果だと言えます。
・不安感や恐れが軽減される
・心が癒される
・人と関わりたいと自然に思える
・人と親密に関わりたいと思える
・日常生活における意欲が向上する
・感染症の予防につながる
具体的にはこれらの効果があると言われており、
どんな人でもオキシトシンは分泌します。
今回はオキシトシンの分泌方法について、
ぬいぐるみ心理学の視点から解説します。
オキシトシンの分泌方法とは?
オキシトシンとは親しい人との身体的接触で分泌されると、
近年の研究で明らかになってきています。
恋人とのハグやキスや手をつなぐこと、
家族みんなで一緒に寝ること等で、
オキシトシンが分泌されるのです。
ただし親しい人が周りにいなかったり、
家族と喧嘩をしている様だと、
オキシトシンも分泌されないでしょう。
親しい人との身体的な触れ合いがあるかは、
人によって差が出てしまうのです。
ところが最近の研究では、
人ではなく抱き枕やぬいぐるみとの触れ合いでも、
オキシトシンが出ることがわかってきました。
ぬいぐるみがオキシトシン分泌につながる
なぜ幸せホルモンのオキシトシンが、
ぬいぐるみを通して分泌されるのか?
ぬいぐるみ心理学で解説している内容から、
具体的にひも解きたいと思います。
歴史的にぬいぐるみは古代から存在したと言われています。
その頃は今の様なふわふわしたものではなく、
土などを固めて作ったものだと言われています。
当時のぬいぐるみは、呪いをかけたり宗教儀式で使われていました。
呪いのわら人形がありますが、
まさにあの様な用途で使われていたのです。
呪いをかけるということは、
単なる物ではなく魂を持った存在だと考えていました。
生きている対象だと見立てていたからこそ、
呪いをかけようと考えたのです。
つまり歴史的なルーツを振り返ると、
ぬいぐるみは生きている存在として考えられていました。
ぬいぐるみは無条件の安心感を与えてくれる
また臨床心理学の分野では、
赤ちゃんがお母さんの様な安心感を感じる対象として、
ぬいぐるみやブランケットや毛布が紹介されています。
赤ちゃんは1歳前後になると、
自力でお母さんの元を離れ移動できる様になります。
ですがお母さんがいなくて不安なので、
不安を軽減し安心感をもたらす対象として、
ぬいぐるみを持ち歩く様になるのです。
つまり私たち人間にとってぬいぐるみとは、
無条件の安心感を与えてくれる存在です。
だからこそ好き嫌いに関係なく、
ぬいぐるみと触れ合うほどオキシトシンも分泌されます。
誰でも今からオキシトシンが分泌できる
親しい人との身体的接触によって、
オキシトシンは分泌されます。
ただし親しい人がいなかったり、
家族と仲が悪かったりと、
個人差があるでしょう。
その点ぬいぐるみは誰でも手に入れられます。
年齢や性別や環境に関係なく、
誰でもぬいぐるみと関わることができるのです。
オキシトシンが分泌できる条件を、
誰でも今から整えることができます。
ぬいぐるみでオキシトシンを分泌させる方法
「ぬいぐるみと具体的にどうやって関わればいいですか?」
この様な質問が寄せられることもありますが、
関わり方の絶対的な正解はありません。
著書『ストレスフリー人間関係』の中でも、
ぬいぐるみとの関わり方をいくつか解説していますが、
ぬいぐるみとの関わり方に正解はありません。
そもそもぬいぐるみは絶対的な安心感を抱く対象です。
自分の好きな関わり方をすれば、
それだけでオキシトシンも分泌されます。
ただし特にオキシトシンが分泌されやすいのは、
ぬいぐるみと一緒に寝ることです。
枕元にぬいぐるみを置いて、
一緒に寝てください。
私たち人間にとって寝る空間は、
一番リラックスできる安心領域です。
寝る時にぬいぐるみがあると、
一層リラックスしやすいのです。
オキシトシンが分泌されながら眠れるので、
睡眠の質も高まるでしょう。
まずは枕元に置いて一緒に寝ることを、
今日から試してみてください。
私はぬいぐるみ心理学を通して、
悩みの解決や目標実現のサポートをしてきました。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
仕事でもプライベートでも現状を好転する上で、
ぬいぐるみと意識して関わることが役立ちます。
幸せホルモンのオキシトシンも分泌され、
ぬいぐるみと関わるのは良いことばかりです。
枕元に置いてぬいぐるみと一緒に寝ることを、
ぜひ試してみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。