menu

ぬいぐるみの匂いが落ち着く理由を解説

[最終更新日]2021/08/18

こんにちは、伊庭和高です。

今日は「ぬいぐるみ」に注目します。

 

ぬいぐるみの匂いをかぐと落ち着く

子どもから大人まで、

非常によく聞かれる声です。

 

ですがこの言葉、冷静に考えるとおかしなことに気づきます。

 

香りを発するぬいぐるみでもなければ、

もともとぬいぐるみから匂いが発せられることはありません。

 

ぬいぐるみの匂いをかぐと落ち着くということは、

ぬいぐるみが匂いを発していると当人は感じているわけですよね。

 

今回はぬいぐるみ心理学の視点から、

ぬいぐるみがなぜ匂いを発するのか。

そして匂いをかぐと落ち着く理由を解説します。

 

ぬいぐるみ心理学無料講座

ぬいぐるみが匂いを発する理由

まずぬいぐるみが匂いを発する理由ですが、

ほとんどの場合は、

ぬいぐるみを持っている期間に応じて匂いを発すると感じる様になります。

 

例えばぬいぐるみが自宅にあれば自宅の、

カバンに入れて持ち歩いていればカバンの匂いが移ります。

 

あるいはぬいぐるみを抱きしめて寝ていれば、

自分の匂いが移ります。

 

人間には誰もに体臭があると言われていますので、

自分の匂いがぬいぐるみに移っていると考えられます。

 

また子どもであればぬいぐるみをしゃぶったりすることもあるので、

だ液の匂いが移ることもありますね。

 

この様に、ぬいぐるみと関わる期間が長くなる程、

ぬいぐるみに匂いがつく様になるのですね。

 

またぬいぐるみを長い間持っていなくとも、

新品のぬいぐるみに匂いを感じることもあります。

これはいわゆる新品のぬいぐるみ独特の匂いだと思って下さい。

 

ぬいぐるみの匂いが落ち着く理由

さて、ここまでの話を通して、

ぬいぐるみの匂いが落ち着く理由が何となく見えて来ましたね。

 

そうなんです。

ぬいぐるみが発する匂いは、自分が心地良いと感じる匂い。

必然的に落ち着きますし、居心地の良さを感じるのです。

 

自宅の匂い、

いつも使っているカバンの匂い、

あるいは自分の匂い、

 

普段から身近に感じている匂いです。

無意識のレベルで居心地の良さを感じてしまうのです。

 

ちなみにこの匂いは自分だけが落ち着く匂い。

たとえ家族であっても他の人がかぐと全然落ち着きませんし、

むしろ「臭い」と言われてしまうこともあります。

 

ぬいぐるみの匂いが落ち着くと感じるのは、

自分が普段から落ち着くと感じる匂いをぬいぐるみが発する様になったためです。

自分の匂い程、実は落ち着く匂いはないんですよね。

 

ちなみにぬいぐるみが好きな人の心理背景は、

こちらの記事で詳しく特集しています。

合わせて読んでみてください。

 

本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

         

千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。