menu

ぬいぐるみに話しかけると癒し効果が起こる2つの理由

[最終更新日]2021/01/03

こんにちは、伊庭和高です。

 

今日はぬいぐるみと癒し効果について

ぬいぐるみ心理学の視点を踏まえて解説します。

 

ぬいぐるみ心理学無料講座

ぬいぐるみは癒し効果をもたらす

「何か癒される」

「気持ちが落ち着いて楽になる」

 

ぬいぐるみと関わっていて、

この様な感情を抱いたことが

一度でもあるかもしれません。

 

私もこれまでぬいぐるみ心理学を通して

1500名以上のお客様と関わりましたが、

ぬいぐるみと意識して関わることを通して

皆さんが癒し効果を体感されています。

ですが、なぜ癒し効果が生まれるのか。

その理由は意外と語られていません。

 

この記事では癒し効果をもたらす理由を、

大きく2つに分けて解説します。

 

ちなみにぬいぐるみ心理学では、

抱き枕やクッションも素材的には

ぬいぐるみと同じですので、

広くぬいぐるみに含めています。

 

ぬいぐるみには気を使わない

まず1つ目の理由は、

ぬいぐるみに気を使わないからです。

 

意見も批判も言わない存在。

それがぬいぐるみです。

 

「でもぬいぐるみは生きてないですよね?」

 

この様な疑問が浮かんだかもしれませんが、

私達はぬいぐるみの好き嫌いに関係なく、

ぬいぐるみを生きているかの様に見立てて

関わっているのです。

歴史を振り返ると古代エジプトの頃から、

ぬいぐるみは存在したと言われています。

 

その頃はぬいぐるみを愛玩具としてではなく、

宗教儀式や呪いをかける目的で使っていました。

 

「隣の国の王に呪いをかけてやる!」という様に、

生きている相手をぬいぐるみに重ね合わせて

呪いをかけていたのです。

 

日本でも呪いの人形は存在しましたが、

だからこそぬいぐるみは単なる物ではなく、

魂を持った存在として見立てられていました。

数千年以上前の話ですが、

時代が変わってもぬいぐるみの捉え方は

変わって来ませんでした。

 

ですので私達はもはや無意識の内に、

ぬいぐるみを生きているかの様に見立てています。

 

ちなみに当時は用途の関係もあり、

ぬいぐるみは危なくて子供が触ることは

禁止されていました。

 

今と全く違いますよね。

また臨床心理学の分野では、

赤ちゃんが1歳前後に成長し、

お母さんの次に愛着を示す対象が

ぬいぐるみだと言われています。

※ブランケットや毛布も含まれます

 

専門用語では「移行対象」と言うのですが、

お母さんに対して赤ちゃんは100%、

素の自分をさらけ出しています。

=====

本当は泣きたいんだけれど、

今泣いたらお母さんに迷惑をかけてしまう…

だから泣くのをやめておこう…

=====

 

こんなこと、赤ちゃんは考えませんよね?

 

泣きたい時に泣き、笑いたい時に笑う。

お母さんの前では好きな様に振る舞っています。

 

そしてお母さんの次に愛着を示すので、

ぬいぐるみにもほぼ100%素の自分を

さらけ出して関わっています。

歴史の視点と心理学の視点。

この2つを通して、私は仮説を立てました。

 

=====

大人もぬいぐるみに対しては、

素の自分をさらけ出しているのでは?

=====

 

ですがそれを証明する文献がなかったので、

まずは100人にぬいぐるみの記憶を聞き、

ぬいぐるみ心理学を開発しました。

ぬいぐるみの前で癒されるのは、

自然と素の自分が出てしまうから。

 

周りを気にして関わることもなければ、

気を使って疲れ果てることもない。

 

安心し切って関わるので、

自然と癒されてしまいます。

 

大人がぬいぐるみを好きなのは変ではない

歴史を振り返れば、

ぬいぐるみはむしろ大人しか

扱ってはいけないものでした。

 

「大人がぬいぐるみを好きなのは変」

 

こうした思い込みを持つ方もいますが、

ぬいぐるみが誕生した歴史背景を見ると、

この思い込みが誤りだと気づきます。

「精神的に自立できていないのでは…」

 

過去のお客様の中には、

ぬいぐるみを大人になっても好きだったので、

この様な不安を抱いていた方もいました。

 

ですが精神的に自立していないわけではなく、

本来ぬいぐるみは大人用のものだっただけ。

 

自立とは切り離して捉えることを

オススメしています。

 

オキシトシンの分泌

そして2つ目の理由が

オキシトシンの分泌です。

 

オキシトシンは体内で分泌される

ホルモンの1種であり、

癒しや安心感を実感できるホルモンです。

 

そのため別名「幸せホルモン」とも

呼ばれています。

 

家族や恋人等の親しい人との

身体的接触があることで、

オキシトシンは分泌されます。

 

手をつないだり…

隣で一緒に寝たり…

ハグをしたり…

 

こうした身体的接触によって、

オキシトシンは分泌されるのです。

でも、ちょっと待ってください。

 

家族との仲が悪かったり、

ハグをする気になれなかったりと、

親しい人と身体的接触が持てるかどうかは

人によって違って来ますよね。

 

ですが最近の研究では、

抱き枕やぬいぐるみと触れ合うことでも

オキシトシンが分泌されることが

明らかになり始めているのです。

隣に置いて寝たり、

ギュッと抱きしめることで、

癒しを感じることができるのです。

 

抱き枕やぬいぐるみであれば、

誰もが手に入れることができます。

しかも比較的安価で手に入りますよね。

 

オキシトシンが体内で分泌されることが、

ぬいぐるみと関わることの癒し効果にも

影響を与えていると言えます。

 

ぬいぐるみとの関わり方は自由

ぬいぐるみと関わることで

癒し効果が起こる理由を、

ここまで2つ解説しました。

 

そしてぬいぐるみに対しては、

自分の好きな様に関わって下さい。

 

好きな場所に置いたり…

出かける時に持ち歩いたり…

抱きしめてみたり…

あるいは一緒に寝たり…

 

ぬいぐるみと意識して関わることが、

癒し効果を生み出すのには重要です。

ちなみにぬいぐるみに話しかけると、

より一層自分の気持ちを解放できます。

 

ぬいぐるみには気を使わないので、

日々の生活でため込んで来た想いを

ぬいぐるみを通して吐き出すことができます。

 

気持ちもスッキリしますし、

癒されたと感じやすくなるのです。

 

とはいえ絶対に話しかけないといけない

ということはありません。

 

話しかけるのが恥ずかしい人もいますし、

話しかけなくても十分癒し効果は実感できます。

 

「話しかけないといけない」

「抱きしめないといけない」

 

関わり方にルールはありません。

自分が関わりたい様に関わることで、

癒し効果は生まれます。

 

動植物よりもぬいぐるみをオススメする理由

「動物と関わることでも癒される!」

「植物を見ているだけでも癒される!」

 

こうした声もありますし、

実際のところこれらは正しいです。

 

もちろん私もこれらは否定しませんが、

癒し効果を感じたいのであれば、

動植物よりもぬいぐるみをオススメします。

ここで質問です。

 

動植物とぬいぐるみの

決定的な違いは何だと思いますか?

答えは「生きているかどうか」

 

確かに私達はぬいぐるみを

生きているかの様に見立てていますが、

実際に生きてはいませんよね。

ぬいぐるみと関わる中で、

ため込んで来た想いや疲れを

ぬいぐるみにぶつけることもあるでしょう。

 

声に出してぶつけることもあれば、

強く抱きしめたりすることもあります。

 

ですがぬいぐるみは生きていないので、

こうした想いや疲れの影響は受けません。

一方で動物は生きていますし、

植物も呼吸をしていますよね。

 

ため込んで来た想いや疲れをぶつけると、

確かに受け止めてくれますし、

癒し効果も期待できます。

 

ですが生きているということは、

動植物にもネガティブな影響が及ぶのです。

 

=====

延々とグチを聞かされて、

気づけば自分も疲れてしまった

=====

 

こんな経験をしたことはありませんか?

動植物もまさにこれと同じ。

 

あなたが癒されている間に、

あなたからネガティブな影響を

受けてしまうこともあります。

 

それこそ過去のお客様の中には、

動物が体調を崩したり、

植物が枯れてしまったりという形で

影響の出た方がいました。

動植物にネガティブな影響を与えずに

関わる方法もおそらくあるでしょうが、

専門的な知識を学んでいない人が

安易に癒しを求めてしまうと、

動植物を苦しめてしまうかもしれません。

 

ぬいぐるみは何より生きていませんので、

専門知識がなくても安心して癒し効果を

得られる対象だと言えます。

 

「癒されるだけ」から抜け出す

ぬいぐるみの持つ癒し効果について、

ここまで様々な切り口から解説しました。

 

好き嫌いを問わず、

ぜひぬいぐるみと関わってもらえたらと思います。

 

ですが私はぬいぐるみ心理学を通して、

「ぬいぐるみに癒されること」のみを目標にしていません。

 

むしろぬいぐるみに癒されるだけの状態は、

非常に大きな落とし穴にハマっていると言えるのです。

癒されるということは、

「癒されたいと思う現状」が横たわっています。

 

仕事で疲れてしまったり、

人間関係に悩んでいたり、

友達や恋人とケンカをしたり、

 

何かしら悩んでいる状況があって、

癒しを求めていると言えるのです。

確かにぬいぐるみと関われば、

間違いなく癒されるでしょう。

 

ですがどれだけ癒されても、

目の前の現状は変わりません。

 

仕事やプライベートの悩みは、

どれだけ癒されても解決しません。

 

人間関係のストレスも、

癒された所で解決しません。

 

一時的にぬいぐるみに癒されても、

また同じ様に悩み続けてしまうわけです。

例えるならば、マイナスとゼロの往復。

 

一時的にスッキリ癒されても、

目の前の現状が改善されないので、

一向にプラスに向かって進んでいかないのです。

 

「ぬいぐるみの前では素の自分でいられる」

 

「でも日常では素の自分を出せない」

 

これはぬいぐるみの世界で完結している状態です。

私はぬいぐるみ心理学を通して、

ぬいぐるみに癒されることはもちろん、

目の前の現状を変えることをゴールにしています。

 

マイナスからゼロに到達し、

さらにプラスの方向に進んでいくこと。

 

これがぬいぐるみ心理学で実現できる状態です。

 

ぬいぐるみに癒されることも大切ですが、

癒されるだけで終わってしまうのではなく、

自分と向き合い現状を変えていくこと。

 

悩みを解決し願いを実現する手段として、

ぬいぐるみを活用していくことができます。

 

癒され安心して、自信を持って毎日を過ごす

ぬいぐるみと意識して関わることで、

癒されたり安心感を抱ける様になります。

 

その上で、自信を持って毎日の行動を選択し、

本当に望む毎日を手に入れることができます。

 

私自身もぬいぐるみ心理学を通して、

ぬいぐるみ癒され、安心感を抱き、

自信を持って毎日を過ごせる様になる様に、

お客様と関わらせていただいています。

癒されるだけでとどまらずに、

現状を変えていける様になるための方法は、

無料メール講座で解説しています。

 

合わせて学んでみて下さい。

 

本日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました!

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

         

千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。