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ぬいぐるみに話しかける4つの効果と2つの間違った関わり方

[最終更新日]2020/12/20

こんにちは、伊庭和高です。

本日のテーマは「ぬいぐるみ」です。

 

私はぬいぐるみ心理学®を開発し、

これまで1500名以上のお客様に提供してきました。

 

その中では実際にぬいぐるみを活用するのですが、

ぬいぐるみに話しかけることは思わぬ効果をもたらします。

 

ぬいぐるみが好きかどうかに関わらず、

あるいは年齢や性別にも関わらず、

意識して関わることで誰でも効果を実感できます。

 

今回はぬいぐるみに話しかけることの効果について、

ぬいぐるみ心理学の観点から解説します。

 

ぬいぐるみ心理学無料講座

なぜぬいぐるみに話しかけると効果があるのか?

「ぬいぐるみに話しかけると効果がある」

 

こうした言葉を聞いたことはあるかもしれませんが、

一体なぜなのかを理論的に説明しているものはほとんどありません。

 

そこでまずは効果がある理由について、

3つの背景から解説したいと思います。

 

なお詳細はぬいぐるみと心理学についてまとめた初の著書、

『ストレスフリー人間関係』の第2章と5章でも解説しています。

こちらも合わせて参照してみてください。

 

歴史の視点

まず最初は歴史の背景。

歴史を振り返ると、ぬいぐるみは古代エジプトの頃から存在したと言われています。

 

もちろんその頃はフワフワのものではなく、

ワラ等で作った人形の様なものがルーツでした。

 

当時はぬいぐるみを愛玩具としてではなく、

呪いをかけたり宗教行事で使っていました。

 

呪いをかけたり宗教行事で使うということは、

単なる物ではなく魂を持った存在として見立てていました。

 

「ぬいぐるみに話しかける」という行為も、

魂を持った存在と考えていたなら納得できます。

 

心理学の視点

そして臨床心理学の分野では、

赤ちゃんがお母さんの次に愛着を示す対象がぬいぐるみと言われています。

 

お母さんには100%素の自分をさらけ出すので、

次に愛着を示すぬいぐるみに対しては、

ほぼ100%素の自分をさらけ出すと考えられています。

 

「ぬいぐるみは生きていない!」

 

この様な反論があるかもしれませんが、

先ほど紹介した様に魂を持った存在として見立てているのがぬいぐるみ。

 

私たちは幼い頃から無意識のうちに、

ぬいぐるみを生きているかの様に見立てているのです。

ここまでは子供に関する研究ですが、

大人とぬいぐるみに関する研究は私が見る限り存在しませんでした。

 

「大人もぬいぐるみに素の自分をさらけ出すのか?」

 

この様に考え大人100人に、

ぬいぐるみとの記憶をインタビューしながら、

ぬいぐるみ心理学を理論化しました。

 

その結果、大人もぬいぐるみに素の自分をさらけ出すことを突き止めました。

 

メタ認知

教育学や心理学の分野では、

メタ認知という考え方が最近盛んに唱えられています。

 

「自分の認知活動を客観的な視点で見ること」

 

これがメタ認知であり、

もう1人の自分が今の自分を見つめているイメージです。

 

メタ認知の能力を高めるほど、

今の自分を客観的に認識できる様になり、

悩みが早く解決し願いも実現しやすくなります。

 

実はぬいぐるみに話しかけることで、

メタ認知が自然とできてしまうのです。

先ほどもお伝えした様に、

ぬいぐるみの前では素の自分をさらけ出してしまいます。

 

現在思い込みや偏見や自信のなさを抱えていても、

ぬいぐるみの前では自分の本音が出てしまいます。

 

つまりぬいぐるみは自分以上に自分のことを知っている存在です。

 

ぬいぐるみと意識して関わることができれば、

もう1人の自分が今の自分にアドバイスをくれている効果が期待できるのです。

 

実際私もお客様に対しては、

オンライン上で実際にワークを行います。

 

ぬいぐるみ心理学の理論を使って、

ぬいぐるみに話しかけるワークを行うことで、

効果を早く正確に実感できる様になっていきます。

 

ちなみにぬいぐるみに話しかけながら効果を実感したお客様の声は、

こちらの記事で詳しく解説しています。

 

ぬいぐるみに話しかける効果

ではぬいぐるみに話しかけることで、

一体どの様な効果があるのでしょうか?

 

4つの効果を解説していきます。

 

幸福感が高まる

最近の研究では、

ぬいぐるみに触れることでオキシトシンというホルモンが分泌されることがわかってきました。

 

オキシトシンの別名は「幸せホルモン」

幸福感を脳内でもたらす働きがあります。

 

ぬいぐるみを持ちながら話しかければ、

オキシトシンが脳内で分泌されるので、

幸福感が高まるのです。

 

癒しや安心感が得られる

またオキシトシンは幸福感だけではなく、

癒しや安心感をもたらすと言われています。

 

ぬいぐるみに話しかけているだけで、

ホッとリラックスができたり、

気付いたら眠くなることがありますが、

これも癒しや安心感を得られているからです。

 

自分を客観視できる

先ほどメタ認知について解説しましたが、

ぬいぐるみに話すことで自分を客観視できます。

 

自分の気持ちが整理できたり、

何をしたいのかに気づけたりするので、

セルフコーチングの様な働きが期待できるのです。

 

私も仕事が煮詰まった時には、

意識してぬいぐるみに話しかけることで、

現状を冷静に受け止め行動できる様になっています。

 

モヤモヤがスッキリする

またぬいぐるみに話しかける内に、

モヤモヤがスッキリすることもあります。

 

自分の気持ちを声に出すことで、

ため込んだ感情を放出することができます。

 

誰かに向けて吐き出してしまうと、

聞いている相手が嫌な気分になってしまい、

人間関係が悪化するリスクもあります。

 

ですがぬいぐるみは実際に生きてはいないので、

どれだけ吐き出しても大丈夫なのです。

 

ぬいぐるみに話しかける上での注意点

ぬいぐるみに話しかける効果を解説しましたが、

最後に2つ注意点をお伝えします。

 

この2つを守って話しかけないと、

効果が期待できずむしろ悪い方向に進んでしまうのです。

 

自分のぬいぐるみで行う

まず1つ目が自分のぬいぐるみで行うこと。

 

自分が持っているぬいぐるみに話しかけてください。

 

子供のぬいぐるみを使うという様に、

誰かのぬいぐるみは使わないでください。

 

先ほどもお伝えした様に、

ぬいぐるみは自分以上に自分を知っている存在です。

 

別の人のぬいぐるみを使ってしまうと、

話す中で別の人に対する気持ちが湧きやすくなります。

 

怒りや悲しみや寂しさが出てきたり、

自分を客観視できなくなったりと、

マイナスな効果を生みやすくなります。

 

どんなぬいぐるみでもOKなので、

自分のものを使って話しかけてください。

 

ぬいぐるみの世界で完結しない

そして2つ目がぬいぐるみの世界で完結しないことです。

 

ぬいぐるみに話しかけることで、

先ほどお伝えした様々な効果が期待できます。

 

ですが私たちは実生活を生きています。

仕事や恋愛や子育てなど、

日常生活を過ごしているわけです。

 

確かにぬいぐるみに話すことで効果はありますが、

気づいたことを日常に生かしていかなければ、

現状は何も変わりません。

 

一時的にスッキリしたり、

新たな気づきは得られるでしょうが、

目の前の現実を変えるために行動する必要があります。

 

「ぬいぐるみの前では安心して素の自分が出せる」

「でも職場では人目を気にしてしまう」

 

たとえばこうした状態だと、

ぬいぐるみがストレスの発散対象になるだけで、

一向に悩みが解決しなくなってしまいます。

ぬいぐるみの世界で完結せず、

日常につなげながら悩みを解決し願いを叶える。

 

これが大事になってきますし、

私がぬいぐるみ心理学で目指すゴールです。

 

日常の世界にどうつなげていくかは、

無料メール講座で詳しく解説しているので、

合わせて学んでみてください。

 

本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

         

千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。