6Jan
[最終更新日]2023/04/26
こんにちは、伊庭和高です。
今日はお客様の声を紹介しますが、
これはぬいぐるみが好きという方には
よく見られるケースです。
「ぬいぐるみ1つで自信がない自分から卒業する」
と私が掲げる想いの核心にも迫るテーマ。
今回は岐阜県在住の広岡さん(30代女性)のお客様のケースを取り上げます。
ぬいぐるみに癒されるだけの自分から変わりたい
広岡さんは幼い頃からぬいぐるみが大好き。
ぬいぐるみを枕元に置いて寝たり、
ぶつぶつ話しかけることもありました。
私のサイトにたどり着いたのも、
ぬいぐるみ好きで関連する内容を調べていたから。
そして私のメールを読む中で、
自分の中の自信のなさを振り返り、
「現状から前に進みたい」と感じ直接お話をしました。
=====ここから=====
仕事や恋愛で悩んだ時は、
自分のぬいぐるみに対して気持ちをぶつけていました。
つらかった気持ちや苦しかった気持ちを伝え、
そのまま眠りにつくことで、
朝起きる時にはスッキリした気持ちになっていました。
ある意味、ぬいぐるみを通して癒されていたんだと思います。
でも伊庭さんのメールを読む中で、
私はぬいぐるみに癒されるだけで終わっていました。
ぬいぐるみには何でもさらけ出しているけど、
仕事や恋愛、実際の生活で何かが変わったかといえば、
正直何も変わっていなかった。
ぬいぐるみに上手くいかない気持ちをぶつけては癒される。
この繰り返しだったことに気づきました。
ぬいぐるみの前では素の自分でいられる。
ぬいぐるみに癒されるだけの現状から変わりたいと思いました。
=====ここまで=====
ぬいぐるみは意見も言わなければ批判もしない。
完全に自分の想い通りになる存在です。
悩みや苦しみをそのまま受け止めてくれますし、
いて欲しい時にそばにいてくれます。
ですがぬいぐるみは人間ではありません。
ぬいぐるみの前で癒されていても、
実際の生活で何か変化が起こるかと言えば、
決してそうではないのです。
モヤモヤした悩みがスッキリするものの、
悩みの根本が解決されていないので、
時間を置いて同じ様な悩みが繰り返されてしまいます。
ぬいぐるみだけで完結しない
私が広岡さんに最初に伝えた言葉。
それが「ぬいぐるみだけで完結しないこと」です。
ぬいぐるみを通して悩みを吐き出したり、スッキリすること。
これはそのまま続ければ良いです。
ぬいぐるみを通して自分の感情に気づき、
そして日常生活に一歩ずつ行動をつなげること。
ぬいぐるみと日常生活をつなぐ作業こそ、
広岡さんにとって大切なポイントでした。
例えば仕事では相手に合わせてしまう悩みを抱えていました。
マイペースに仕事をしたいと思っても、
相手が急いでいるからとつい自分も急いでしまい、
結果として自分の仕事を後回しにして残業してしまう。
「何で残業しているのか…」と悩みを抱えていました。
また恋愛でも自分の気持ちを伝えられず、
常に相手に合わせて優等生を演じていました。
最初は上手く付き合えるものの、
自分の意見がない様に相手から捉えられてしまい、
付き合って数ヶ月で別れることを繰り返していました。
その度にぬいぐるみに癒されていた現状を見つめ直し、
実際の行動につなげていく作業を、
ぬいぐるみ心理学を通して実践し始めました。
ひと呼吸置いて問いかけられる様になりました
広岡さんのお気に入りのぬいぐるみは、
サイズが大きく職場には持っていけません。
その場で悩みがあっても、すぐにぬいぐるみに癒されることはできません。
そこで私は広岡さんに、
悩みを抱えたらまずは自分で自分の気持ちを確認する様に伝えました。
相手が急いで仕事をしているのを見て、
つい自分も相手に合わせて仕事をしてしまいそうになる。
その前に自分の中でひと呼吸置いて、
「今自分は何を感じているのだろうか…」
「自分はどうしたいのだろうか…」と声に出して問いかけてもらう様に伝えました。
またその日起こった出来事と抱いた感情について、
頭の中でため込むのではなく私にメールで伝えてもらいました。
もちろんぬいぐるみに伝えるのも良いのですが、
ぬいぐるみが何かを実際に語りかけてくれることはありません。
メールを読みながら広岡さんの気持ちを振り返り、
次はどうしたいのかを一緒に導き出していきました。
実践して3ヶ月。
以前と同様にぬいぐるみに癒されることはあるものの、
広岡さんは自分で自分の行動を変えられる様になり始めました。
自分の気持ちを仕事で伝えられる様になったり、
相手に無理に合わせて仕事をしたくなったり、
優等生を演じずに「私は私で良い」と感じられる様になったり、
何より頭の中に悩みを抱えてしまった時に、
「今は悩みを抱えているな」と自分で気づける様になり始めました。
自信のない状態に自分で気づける様になったこと。
事態を一人で深刻化させずに済む様になりました。
ぬいぐるみの世界だけで完結せず、
日常生活でも自信を生み出しながら過ごせる様になること。
ぬいぐるみと日常生活の橋渡し役として、
私も想いを込めてぬいぐるみ心理学を伝え続けます。
本日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。