menu

黙り込む心理背景と3つの解決策【本人も気づいてない衝撃の原因が!】

[最終更新日]2023/03/13

「なぜ黙り込んでしまうのか?」

「黙り込む心理背景とは何なのか?」

「黙り込む悩みを解決する方法はないのか?」

「黙り込んだ人への対処法はないのか?」

こんにちは、伊庭和高です。

本日は「黙り込む心理背景」を取り上げます。

自分の意見を求められた時、

あるいは周りから指摘を受けた時、

黙り込んでしまうことはありませんか?

 

本当は意見を言いたいのに、

上手く言葉が出て来ず黙ってしまう。

 

気づけば沈黙が続き、

何だか気まずい状況に陥ったこと。

過去の私にも経験があります。

私はこれまで5000名以上のお客様に

ぬいぐるみ心理学を提供して来ました。

 

今回はぬいぐるみ心理学の視点から、

黙り込む心理背景と解決策をお伝えします。

 

また身近に黙ってしまう人がいた場合、

どう対処すれば良いのかも合わせて解説します。

 

そして過去のお客様のケースで、

黙り込んでしまう悩みを克服した

具体的なエピソードも紹介します。

 

黙り込む心理背景

私はぬいぐるみ心理学において、

すべての悩みの根本的な原因は

自信のなさであると解説しています。

 

自分の気持ちを伝えられないのも…

周りを気にしてしまうのも…

目標が実現しないのも…

原因は自信のなさなのです。

 

つまり黙り込んでしまう原因も、

自分の自信のなさになります。

 

そもそも自分に自信が持てていれば、

黙り込むことはないわけですからね。

 

ちなみに男性も女性も、

あるいは年齢に関係なく、

悩みの根本原因は自信のなさです。

 

また私は、自分の自信のなさの度合いを診断する心理テストを開発しました。

 

12個の質問(二択)に答えるだけで、

自信のなさをどれだけ感じているかが判明します。

こちらもぜひやってみてください。

 

どちらも同じ

例えば「怒り」という感情を取り上げます。

 

怒られて黙ってしまう人もいれば、

怒ると黙ってしまう人もいます。

 

怒る側と怒られる側。

立場は違えども黙り込むのは同じ。

黙り込む原因は自信のなさなのです。

 

誰もが自信のなさを抱えている

「あの人は自信がありそうだな…」

 

あなたもこんなことを思ったことは、

一度はありませんか?

 

ですがぬいぐるみ心理学では、

誰もが必ず自信のなさを抱えていると

お伝えしています。

 

一見自信がありそうなあの人も、

実は自信のなさを抱えています。

 

自信のなさを周囲に気づかれない様に…

自信のなさを見ない様にするために…

 

どんな言動を取るのかが、

人によって違うだけなのです。

例えばある人は自信がなくなると、

急に黙り込んでしまいます。

 

ですが一方で自信がなくなると、

逆切れする人もいます。

 

「強がり」という言葉の通り、

自信がなくなると強がって

自分を大きく見せる人もいます。

 

本当は大丈夫じゃないのに

「大丈夫」と答える人もいますね。

自信のなさに直面すると、

ある人は涙を流すし、

ある人は笑ってごまかす。

 

ある人は自分で自分を否定し、

ある人は周りの目を気にする。

 

ある人はお酒を飲んで忘れ、

ある人は衝動買いをする。

 

行動こそ違うものの、

いずれも自信のなさが原因なのです。

今回取り上げているテーマでは

黙り込むという形で表面化しているが、

他の人は他の人の形で表面化しているのです。

 

「自信のなさは誰にでもある」

このことは覚えておいてください。

 

黙り込む原因は子ども時代にある

なぜ黙り込む様になってしまったのか。

 

無料メール講座でも詳しく解説していますが、

黙り込む心理背景をたどれば、

自信のなさが根本にあります。

 

そして自信のなさは

子ども時代に形成されます。

 

子どもの頃は周りを気にせず、

誰もが自分らしく振る舞っていました。

イメージしてみてください。

 

赤ちゃんが周りに気を使いながら

自分の気持ちを抑え込むでしょうか?

 

今泣いたら周りに迷惑をかけるから、

泣くのをやめておこう…なんて、

赤ちゃんは考えていないですよね。

私達は誰もが子どもの頃は

自分らしく振る舞えていました。

 

ですが年を重ねるにつれて

少しずつ周りの目を気にする様になり、

自信のなさが形成されていくのです。

 

実際、子どもの発達心理学の理論では、

小学校低学年の頃に

周りを気にし始めると言われています。

 

自信のなさが形成される中で、

黙り込むという言動も生じたのです。

 

黙り込むことの一時的メリット

そして黙り込むことは、

自分にとってメリットがあるのです。

 

こうした一時的なメリットには、

本人も気づいていないことが多いです。

 

…というか99%は気づいてないです。

 

「メリットなんてないです!」と、

多くのお客様が戸惑われます。

 

ですが話を深めていくと、

実は一時的なメリットがあったことに気づき、

衝撃を受けられるのです。

例えば黙り込んでいれば、

自分の気持ちを悟られることはないです。

 

相手にそれ以上指摘されずに済むので、

最悪の事態を避けることができます。

 

自分の気持ちを相手に伝えたら、

さらに相手と口論になるかもしれません。

 

自分を守ることができるのは、

一時的なメリットですよね。

それに黙り込んでいれば

その場をやり過ごすことができます。

 

ひたすら無言になり、沈黙のまま続くことで、

それ以上深く追及されることもありません。

 

これも一時的なメリットですよね。

ただしメリットはあくまで一時的なもの。

 

長い目で見れば悩みを抱え続けるので、

デメリットしかないんですよね。

 

一時的にはその場をやり過ごせても、

悩みが解決したわけではありません。

 

黙り込んでしまう状況は、

その後も形を変え繰り返されるのです。

 

自信のなさに向き合わずに

黙り込み続けてしまうと、

悩みの解決を先延ばしにしてしまうのです。

 

相手に自分の人生をゆだね続けたいですか?

 

「黙っている自分の気持ちを察して欲しい」

 

こうした想いを抱いている人も

一部にはいるかもしれません。

 

ですがちょっと待って下さい。

 

黙っている自分の気持ちは、

自分にしかわかりません。

 

相手が超能力を持っていれば別ですが、

自分の気持ちを察してくれることなど、

不可能だと言えます。

逆の立場を想像すればわかりますよね。

 

「黙っている私の気持ちを察して欲しい!」

相手の気持ちを完璧に察することは、

どう考えても無理です。

 

それに「察して欲しい」と思っていれば、

相手に自分の人生をゆだねている様なもの。

 

相手がどんな行動をとるかは相手次第。

相手の行動はコントロールできません。

ですが自分の行動は自分の意思で

どうにでもできます。

 

黙り込む悩みを解決する3つの方法を

これからお伝えしますが、

相手を変えることはできません。

 

自分が行動するからこそ、

悩みも解決へと向かうのです。

 

黙り込んでしまう悩みを解決する3つの方法

・黙り込んでしまう人の心理背景

・自信のなさが形成される背景

・一時的なメリットについて

 

ここまでの内容を踏まえ、

黙り込む悩みを解決する方法を

3つお伝えします。

 

1、自分の気持ちを口に出す

まず最初の方法は、

自分の気持ちを口に出すこと。

 

黙り込んでしまうということは、

自分の気持ちを口に出していません。

 

私達の脳は実際に口に出すと、

物事を事実として認識します。

 

「悩んでいるな」

「意見を言いたいな」

「モヤモヤするな」

 

例えばこうした気持ちも

口に出すと事実として認識します。

一方で頭の中だけで考えていると、

事実として認識してくれずに

空想や妄想の状態のままです。

 

事実として認識しないということは、

目の前に何があるかわからない状態。

 

何があるかわからない状態なので、

行動に移せないのです。

 

悩みを抱え続ける人の9割が、

悩みを口に出していません。

 

「口に出さないと悩みは解決しない」

これは非常に重要なポイントです。

とはいえ口に出すといっても、

これまで黙り込んで来たので

ハードルが高く感じるかもしれません。

 

そこでオススメの方法が、

自分で自分の気持ちを口に出すこと。

 

独り言で構いませんので、

自分の気持ちを口に出してください。

また私はぬいぐるみ心理学を伝えていますが、

ぬいぐるみにつぶやくのも効果的です。

 

ぬいぐるみは意見も言わず否定もしない。

自分の思い通りになる存在です。

 

ある意味で練習台として、

安心して自分の気持ちを

つぶやくことができます。

 

2、自信のなさに向き合う

そして2つ目の方法が

「自信のなさに向き合う」ことです。

 

すべての悩みの原因は自信のなさ。

自信のなさに向き合わなければ、

黙り込む現状は解決しません。

 

・なぜ黙り込んでしまうのか?

・いつから黙り込む様になったのか?

・どんな不安(怖さ)があるのか?

 

自分自身に問いかけながら、

自信のなさと向き合ってください。

 

3、自分を主語にして問いかける

ここまでの2つの方法を実践した後に、

自分を主語にして問いかけてください。

 

「私はどうしたいのか?」という問いかけを

自分自身に対して行って下さい。

 

黙り込んでいる瞬間は

周りの反応を気にしているので、

自分に意識を戻すことが必要です。

周りを気にすればする程、

自分の気持ちがわからなくなります。

 

主語を自分にしながら

「どうしたいのか?」と問いかけること。

 

これが3つ目の方法になります。

 

黙り込む人への対処法

ここからは黙り込む人の対処法をお伝えします。

 

黙り込む人にどう対応すれば良いのか…

 

先ほどもお伝えしましたが、

相手の行動はコントロールできません。

 

どれだけ対処法を活用しても、

最終的には相手次第なのです。

 

先ほど紹介した3つの改善策も、

実行するかどうかは相手次第ですよね。

でも、自分の働きかけによって

相手に行動を促すことはできます。

気づきを与えることもできます。

 

相手を変えることはできないけど、

行動を促すことはできる。

 

この前提で、対処法を活用してください。

 

相手が言葉を発するまで待つ

黙り込んでしまう心理背景には

自信のなさがあります。

 

周りの反応を気にして、

自分の気持ちを抑え込んでいるのです。

 

だからこそ、何を話しても良い。

言葉を発しても良い環境を作ることです。

黙り込んでいる人に対しては、

以下の言葉を投げかけるのが効果的です。

 

「ゆっくり話して良いよ」

「思ったことは何でも伝えてね」

「まとまっていなくて大丈夫」

 

言葉を発することを恐れて

高いハードルを作っていることが多いので、

ハードルを下げてあげるのがポイント。

 

少し時間はかかるかもしれませんが、

自分の気持ちを伝えてくれる様になります。

 

今回紹介した投げかけを、

意識して使ってみてくださいね。

 

お客様の事例を紹介します

ここからはお客様のケースを紹介していきます。

 

兵庫県在住の長谷部さん(女性)は、

黙りながらその場をやり過ごす現状に悩んでいました。

 

そんな中で私をこのサイトで知り、

個別相談に申し込まれました。

=====ここから=====

 

周りから指摘を受けたり

自分の意見を求められると、

どうしても言葉が出て来ず黙り込んでしまいます。

 

言いたい言葉はあるはずなのに、

なぜか言葉が出て来ない。

 

「はい、はい」と相づちを打つだけで、

自分を消して対応してばかりなので、

自分の中でストレスがたまっていました。

伊庭さんとお話する中で、

自信のなさが原因だと知り、

私の中でも納得できました。

 

相手の反応を気にしたり、

自分のことを否定したりするので、

結果的に黙り込んでしまう。

 

その場は乗り切れるものの、

常に緊張を張り巡らせている様で、

これが今後の人生も続くと考えたら

正直キツいです。

「自信のなさと向き合うこと」

伊庭さんもよくおっしゃりますが、

今がタイミングだと感じました。

 

=====ここまで=====

 

長谷部さんにどの様な変化が起こったのか

私は長谷部さんとお話する中で

先ほどの3つの方法を伝えました。

 

また長谷部さんの現状を踏まえ、

個別の宿題もお伝えしました。

 

仕事やプライベートにおいて、

ぬいぐるみ心理学を実践する中で

長谷部さんにどの様な変化が起きたのか。

 

彼女の言葉を紹介します。

=====ここから=====

 

「自分の気持ちを口に出すこと」

 

意識して取り組んで衝撃だったのは、

私は日々の生活の中で

ほとんど口に出していなかったということ。

 

黙り込んでしまう場面以外でも、

頭で考えるだけで完結してしまい

口に出すことをして来ませんでした。

 

気づけば無言になってしまったりと、

全然自分の気持ちを口に出していなかったのです。

 

口に出すことを徹底的に意識したことで、

自分で自分の気持ちに気づける様になる。

 

最初は半信半疑だったのですが、

取り組んでその効果を体感しました。

そして自分の気持ちに気づけると、

黙り込む現象も次第になくなり始めました。

 

自分の気持ちが口から出る様にもなり、

前まで黙っていたのが嘘の様。

私も自分の変化にビックリしました。

そして自分の気持ちを口に出す上で、

ぬいぐるみの力も借りました。

 

ぬいぐるみに興味がなかったのですが、

伊庭さんからぬいぐるみの活用法を知り、

早速ぬいぐるみを購入しました。

 

猫のぬいぐるみだったのですが、

日々カバンの中に入れて持ち歩いたり

ベッドの脇に置いたりしていました。

 

ぬいぐるみに対して小声でつぶやきながら、

自分で自分の気持ちに気づける様になり、

人間関係にも変化が生まれました。

黙り込んでいた過去の私は、

周りから見ても接しにくかったでしょう。

 

何を考えているのか伝わらず、

相手も対応に困惑していたかもしれません。

 

「前より関わりやすくなった」

 

職場でこう言われる機会も増え、

今まで以上に信頼関係を築けています。

 

=====ここまで=====

 

周りの目を気にせずに自分の気持ちを伝える

黙り込んでしまう心理背景には

自分の自信のなさがあります。

 

自信のなさと向き合うことで、

誰でも現状は変えられます。

 

周りの目を気にすることなく、

自分の気持ちを伝えられる様になります。

 

結果として長谷部さんが経験された様に、

今まで以上に信頼関係を築ける様になります。

人間関係は一生続きます。

 

その場しのぎでやり過ごすのではなく、

自信のなさと向き合うことができれば、

今後の人間関係が大きく変わるのです。

自信のなさと向き合う上で、

さらに具体的なポイントについては

無料メール講座でも解説しています。

合わせて学んでください。

 

本日も最後まで読んで下さり、

ありがとうございました!

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

         

千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。