3Apr
[最終更新日]2021/08/12
こんにちは、伊庭和高です。
今回は「察してちゃん」について取り上げます。
察して欲しいと言い換えることもできますが、
察してちゃんで悩んでいる声を聞くことも多いです。
今回はぬいぐるみ心理学の視点から、
察してちゃんの原因と治し方について解説します。
目次
察してちゃんとは
「言葉にしなくても自分の気持ちを察してくれる」と思っていること
これが察してちゃんの特徴です。
たとえ言いたいことがあっても、
「察して欲しい」と相手に思っているので、
言いたいことをハッキリ言わないこともあります。
言葉にしないと伝わらない
察してちゃんになってしまう人の多くは、
相手ありきで行動してしまっています。
「察してくれない」と思って悩んだり、
察して欲しいと思っている自分に嫌気が差すこともあります。
ですが1つ確かなのは、
言葉にしないと相手には伝わらないことです。
超能力でも持っていれば別ですが、
相手の気持ちを完全に読み取ることは不可能です。
「私の気持ちを察して欲しい」
逆の立場で考えればわかりますが、
誰かにこの様に言われたとしても、
「そんなの無理だよ」と困ってしまいます。
自分の気持ちがわかるのは、
他でもない自分だけです。
察して欲しいと求め続けても、
そもそも気持ちを察するのは不可能なのです。
察してちゃんの心理的特徴
「察してちゃんにはどんな特徴があるのか?」
ここからは心理背景を解説します。
どれか1つに当てはまることもあれば、
複数に該当することもあります。
相手の反応を気にしている
相手に察して欲しいと求めているので、
察してちゃんは相手の反応を気にしています。
相手の反応を受けて一喜一憂したり、
察してくれないと心が乱れることもあります。
相手の反応を前提に生きているので、
いつまでも悩みが尽きなくなるのです。
どれだけ相手のことを考えても、
相手のことは相手次第です。
自分の意思ではどうすることもできないので、
相手の反応を気にして悩み続けてしまいます。
自分の気持ちを伝えるのが苦手
察してちゃんな人に見られるのが、
自分の気持ちを伝えるのが苦手だということ。
上手く気持ちを伝えられなかったり、
いざという時に緊張してしまうからこそ、
足りない部分は相手に察して欲しいと求めてしまうのです。
ですが先ほどもお伝えした様に、
言葉にしなければ自分の気持ちは伝わりません。
たとえ苦手意識があっても、
気持ちを伝えようとすれば相手に伝わります。
察して欲しいと思うのをやめて、
どんな気持ちも素直に伝えようと意識すれば、
コミュニケーションは円滑に進みます。
寂しがり屋
実は察してちゃんの多くは、
寂しがり屋な傾向もあります。
察して欲しいと思えば思うほど、
その背景には寂しさが存在しているのです。
察してちゃんな言動を取っていれば、
相手が構ってくれるかもしれません。
その瞬間は寂しさが埋められるので、
察して欲しい気持ちを相手にぶつけてしまいます。
ですが寂しさを一時的に埋められても、
相手の反応次第で寂しさを日常的に感じる様になります。
ちなみに寂しがり屋については、
察してちゃんの原因
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさだと解説しています。
察してちゃんになってしまうのも、
自分の自信のなさが原因です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
自信があれば察して欲しいと思わなくなります。
相手に求め過ぎるのではなく、
自分から気持ちを伝えられる様になります。
相手に求めて遠回りをせずに、
素直に気持ちを表現できる様になるのです。
自分に自信が持てていないからこそ、
相手に察して欲しいと求めてしまうのです。
察してちゃんの度合いを診断する方法
先ほどもお伝えした様に、
察してちゃんの原因は自信のなさです。
そして12個の質問(2択)に答えることで、
自信のなさの度合いとは、
察してちゃんの度合いと言い換えることができます。
つまり12個の質問に答えることで、
察してちゃんの度合いを診断することができます。
興味がある場合は、一度やってみてください。
察してちゃんの治し方
「察してちゃんをやめたい!」
「察して欲しいと相手に求めるのを治したい!」
お客様からこうした声を受けることも多いので、
察してちゃんをやめる方法を2つ解説します。
2つの方法を繰り返し実践することで、
察してちゃんを卒業できる様になります。
自分の気持ちを声に出す
まず最初の方法が、
「自分で自分の気持ちを声に出すこと」
察して欲しいと思ってしまう人ほど、
自分の気持ちを声に出していません。
私たち人間は声に出すことで、
物事を事実として認識できる習性があります。
つまり声に出すことができれば、
何を考えているのかを自分で理解できるのです。
察して欲しいと思っている時ほど、
自分で自分の気持ちを声に出さず、
まず周りに気持ちを察してもらえる様に求めているのです。
自分で自分の気持ちを声に出せば、
自分の気持ちに気づける様になるので、
察して欲しいと求めることも激減します。
ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、
ぬいぐるみを活用するのが効果的です。
詳細は無料メール講座で解説していますが、
意識してぬいぐるみを活用することで、
察してちゃんから抜け出せます。
「どうしたいのか?」と問いかける
自分で自分の気持ちを声に出した後は、
「どうしたいのか?」と問いかけます。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
察してちゃんになっている人ほど、
自分を主語にして問いかけられていません。
自分より先に相手のことを考えてしまい、
察してもらえる様に求め続けてしまうのです。
「どうしたいのか?」という問いかけは、
現状を変える上で不可欠です。
察してちゃんを続けていても、
幸せな未来は待っていません。
相手に求め過ぎてしまい、
自分自身も疲れてしまうのです。
察して欲しいとどれだけ思っても、
相手は自分の気持ちを察してはくれません。
自信のなさと向き合いながら、
2つの方法を実践することで、
察してちゃんから抜け出すことができます。
「自信のなさとは何なのか?」
「どうすれば自信が持てる様になるのか?」
詳しくは無料メール講座でも解説しているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。