17Dec
[最終更新日]2024/12/17
こんにちは、伊庭和高です。
「ぬいぐるみが好きで仕事にしたい」
「ぬいぐるみを使って仕事に活用したい」
こうした声は多いです。
ぬいぐるみに関連した業界へ就職することもあれば、
個人事業主や経営者として活動を始めることもあるでしょう。
私はぬいぐるみ心理学を開発し、
これまで7000名以上のお客様と関わってきました。
また著書の出版やメディア出演等を通して、
ぬいぐるみ心理学について広く発信しています。
「ぬいぐるみを使った仕事をしたい」
過去の私も思ったことであり、
結果的にぬいぐるみ心理学として体系化できました。
今回はぬいぐるみ心理学の誕生秘話をお伝えし、
ぬいぐるみが好きで仕事にした背景を解説できればと思います。
ぬいぐるみが好きで仕事にした背景
まず最初に断っておくと、
私は決して最初からぬいぐるみを仕事にしたいと思っていませんでした。
大学に進学し他の同級生と同じように、
就職活動をするものだと思っていました。
加えて私は教師になりたかったり、
教育系企業への興味関心もありました。
ぬいぐるみは確かに好きでしたが、
それを仕事にしようと考えてはいませんでした。
ただし就活を通して自己分析をする中で、
自分がぬいぐるみが好きだと改めて実感しました。
そんな中、友人と飲みに行った時に、
ぬいぐるみが好きだと打ち明けました。
「男なのにぬいぐるみが好きって変だよね!」
お酒の席でもあったので、
友人からは笑われてしまいました。
最初はショックだったものの、
次第に別の感情が芽生えました。
「変ということは人と違うわけだから、突き詰めれば面白いものができるかもしれない」
こうして友人との会話をキッカケに、
ぬいぐるみをどう仕事につなげるか考え始めました。
「ぬいぐるみの何が好き?」
ひと口にぬいぐるみが好きと言っても、
「具体的に何が好きなのか?」まではわかりませんでした。
単にぬいぐるみが好きなだけでは、
どんな風に仕事につなげていけばいいのか、
まったくイメージがわからなかったのです。
そこで過去の記憶を振り返りながら、
ぬいぐるみの何が好きなのかを掘り下げました。
「ぬいぐるみを作るのが好きなのか?」
そう思い、手始めにぬいぐるみを作ってみました。
生地を買ってきて、ぬいぐるみを製作したのです。
確かに中学生の家庭科の時間で、
ワニのぬいぐるみを作ったことがありました。
ぬいぐるみを作るのが好きかどうか、
改めて製作し確認したかったのです。
ただし結論としては、
ぬいぐるみを作るのは好きではありませんでした。
手先が器用ではなかったのと、
作ることに面白みを感じられませんでした。
また私の中ではぬいぐるみの中でも、
好きなキャラクターがあることに気づきました。
どんなぬいぐるみも好きなわけではなく、
自分が良いと思ったぬいぐるみが好きなのです。
こうして自分自身を深掘りする中で、
ぬいぐるみを製作する職人的な仕事や、
ぬいぐるみの営業販売の仕事をしたいわけではないと気づけました。
ぬいぐるみに支えられた子供時代
「一体ぬいぐるみの何が好きなのか?」
「そもそもいつからぬいぐるみが好きなのか?」
そもそも物心がつく頃には、
身の回りにぬいぐるみがありました。
好きだから買い与えられたのか、
親が買ってきただけなのか、
理由はわかりません。
ですが子供の頃から身近にあったことで、
ぬいぐるみが好きになったのだと思います。
枕元に置いて一緒に寝たり、
ぬいぐるみでごっこ遊びをしたり、
抱きしめたり見つけたりと、
好きな様にぬいぐるみと関わっていました。
また学校で友達とケンカしたり、
不安や心配事に悩まされた時も、
ぬいぐるみは隣で支えてくれました。
ぬいぐるみにモヤモヤを吐き出したり、
一緒に眠りにつくこともありました。
そしてぬいぐるみと関わることで、
気持ちが落ち着き癒される感覚があったのです。
ぬいぐるみ心理学の誕生
ぬいぐるみと触れ合うことで、
気持ちが楽になったり前向きになれる感覚があった。
「ぬいぐるみと心理学の可能性を深めてみたい」
そう思い、ぬいぐるみ心理学を開発しました。
とはいえ当時の私が調べる限り、
まったく前例がありませんでした。
そこでぬいぐるみの先行研究を集めつつ、
心理学との関係性を探るためにフィールドワークを行いました。
過去・現在のぬいぐるみとの記憶を、
100人にインタビューしたのです。
友達、その友達と広がるにつれ、
初対面の相手にもぬいぐるみとの記憶を聞く様になりました。
その過程で悩みが解決したり、
願いが実現することが何度もありました。
100人へのインタビューを終えて、
私の中である気づきが生まれました。
仕事でも人間関係でも、
悩みの解決や願いを実現する上で、
ぬいぐるみを活用することができる。
ぬいぐるみ心理学を通して、
多くの人のサポートをしたいと気づけたのです。
最後に
ぬいぐるみが好きで仕事にしたいと思いつつ、
具体的に何をすれば良いかわからないところから、
私の活動はスタートしました。
今ではぬいぐるみ心理学を開発し、
7,000名以上の方のサポートをしてきましたが、
当初はこうした活動ができるとは思っていませんでした。
やりたいことに気づき、
自分なりに深めていく中で、
現在の形にたどり着きました。
ぬいぐるみ心理学とは一体何なのかは、
ブログの他の記事や著書等でもお伝えしています。
興味がある場合は読んでみてください。
本日の話が少しでも役立てば嬉しいです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。