27Jul
[最終更新日]2025/07/27
こんにちは、伊庭和高です。
今回は不足感について取り上げます。
「何か足りないと感じること」
これが不足感です。
言葉のとおり、不足している様に感じることです。
物、時間、お金、愛情、人間関係など、
有形無形を問わず様々なものが対象です。
不足感とは、あくまで感情であり、事実とは限りません。
周りから見れば十分に満たされていると思っても、
本人が不足感を抱いていることはよくあります。
いずれにせよ不足感を抱き続けても、
幸せな未来が待っていないのは確かです。
今回はぬいぐるみ心理学の視点で、
不足感を感じる心理背景と改善策をお伝えします。
目次
不足感を感じる心理背景
不足感を感じる人には3つの心理背景があります。
どれか1つに該当することもあれば、
複数に当てはまることもあります。
周りと自分を比べている
「あの人に比べて自分は…」
このように周りと自分を比べる人は、
不足感に目が向きやすくなります。
周りと自分を比べるほど、
「無いもの」に気づきやすいのです。
「あの人より劣っている」
「あの人の方がたくさん持っている」
周りと自分を比較し続けても幸せになれません。
常に比べる相手を探し続けて、
不足感に目が向く状態を作り出してしまいます。
完璧主義
「まだ十分ではない」
「完璧にやらなきゃ」
このように完璧主義の人も、
不足感を感じやすい傾向があります。
完璧さを求め過ぎるあまり、
できていない点に意識が向くのです。
私は決して完璧さを求めるのを否定しませんが、
完璧主義まで行くのはやり過ぎです。
食べ過ぎ・飲み過ぎのように、
何事もやり過ぎると反動がやってきます。
自分で自分を満たせていない
誰かや何かに満たしてもらおうとしており、
自分で自分を満たせていない人ほど、
不足感に悩まされます。
「寂しさを埋めてほしい」
「かまってほしい」
「会社に守ってほしい」
このように「〜してほしい」が浮かんだ時は要注意。
誰かや何かに求めています。
誰かや何かに求めたとしても、
求めに応じてくれるかは相手次第で、
自分にはコントロールできません。
心理学には承認欲求という言葉がありますが、
周りからの承認を求め続け不安定な状態なのです。
栄養ドリンクを飲み続けているように、
飲めば元気になるものの、
自力で元気な状態を作れていないのです。
これでは常に不足感を感じてしまいます。
自信のなさが不足感の原因です
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの根本原因は自信のなさだとお伝えしています。
不足感に悩まされてしまうのも、
自分の自信のなさが背景にあります。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
自信があれば不足感に悩まされることはありません。
自分で自分を満たせていますし、
「無い」ではなく「有る」へ意識が向いているのです。
先ほど紹介した3つの心理背景も、
自信のなさが根底にあります。
幼少期の記憶も影響している
私たちの自信のなさとは、
子供の頃の経験も影響しています。
生まれた時から自信がない人はいません。
成長する中で自信が持てなくなり、
不足感に悩まされるのです。
また私たちは親との関係が、
すべての人間関係のスタートです。
親と関わる中で自信がなくなり、
不足感を抱くようになるケースもあります。
「親の顔色をうかがっていた」
「親からの愛情を感じられなかった」
「親も不足感を抱きがちだった」
たとえばこうした場合は子供にも影響が出るのです。
不足感を感じ続ける末路
仕事でもプライベートでも、
不足感を感じ続けて良いことはありません。
ネガティブ思考ばかりしてしまいますし、
不足感をぶつければ人間関係も悪化するでしょう。
不足感を持ち続けて幸せな人を、
少なくとも私は見たことがありません。
また職場や付き合う相手を変えても、
自分が変わらないと悩みは繰り返されます。
「転職したのに不足感に悩まされている」
「恋人ができたのに不足感に襲われた」
こうした相談はよく寄せられます。
周りの環境を変えるだけでは、
不足感を手放すことはできません。
自信のなさと向き合いながら、
まず自分が変わる必要があります。
不足感を手放す2つの方法
次にぬいぐるみ心理学の視点で、
不足感を手放す方法をお伝えします。
2つの方法を繰り返し実践することで、
不足感に悩まされることがなくなります。
自分の気持ちを声に出す
まず最初に取り組む方法は、
自分の気持ちを声に出すこと。
不足感を感じる人は、
自分の気持ちを声に出していません。
普段から声に出さず頭の中で考える癖があるのです。
私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が増大する習性があります。
一説では1日に頭の中で考える事柄の9割が、
ネガティブな事柄だと言われています。
ネガティブに考えてしまうほど、
不足感にも襲われるのです。
先ほど紹介した3つの心理背景も、
頭の中で考えている時に発生しやすいです。
どんな言葉でも大丈夫ですので、
まずは自分で自分の気持ちを声に出すことが、
現状を改善するための第一歩です。
「不足感を感じているな…」というように、
頭に浮かんだ言葉をブツブツ声に出してみてください。
ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、
ぬいぐるみを活用するのが効果的です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
ぬいぐるみを意識して活用することで、
人に注意できない悩みも早く改善できます。
「どうしたい?」と問いかける
そして自分の気持ちを声に出した後は、
「どうしたい?」と問いかけます。
「どうしたい?」の主語は自分自身。
不足感を感じる時ほど、
自分を主語に問いかけていません。
自分以外の誰かや何かのことを先に考えています。
「した方がいい」
「するべきだ」
「しなければいけない」
「してほしい」
「してあげる」
たとえばこれらの言葉は、
自分を主語に問いかけていない状態です。
自分以外の誰かや何かのことを先に考えています。
自分軸と他人軸という言葉がありますが、
まさに他人軸になっているのです。
これでは自分で自分を満たせず、
不足感を感じやすくなります。
「どうしたい?」を習慣化することが、
不足感を手放すために不可欠です。
自分がしたいことをするほど、
充実感にもつながります。
不足感を感じる状況は今から変えられます。
生まれた時から不足感を抱く人はいません。
生まれ持った性格ではなく、
後天的に身についたものなので、
誰でも今から不足感を手放せるのです。
不足感を感じる原因は自信のなさ。
自信のなさと向き合い、
2つの方法を実践することで、
現状を今から変えていきましょう。
「自信のなさとは何なのか?」
「どうすれば自信が持てる様になるのか?」
詳細は無料メール講座でも解説しているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者

伊庭 和高(いば かずたか)
三重県鈴鹿市出身。その後、千葉県千葉市で育つ。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで9年間で7000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。