5Jul
[最終更新日]2020/11/09
こんにちは、伊庭和高です。
今日はウケミンについて取り上げます。
恋愛に受け身な人のことを「ウケミン」と呼びますが、
最近では恋愛に限らず幅広い物事を指す様になりました。
友達関係や職場の人間関係など、
広く人付き合い全般においても使われる様になっています。
「あの人はウケミンだ」とネガティブに捉えられることもあり、
「どうしたら直せるのか」と方法を探している人もいます。
ですが大前提として、そもそも受け身な性格であれば、
直す必要は一切ありません。
私はぬいぐるみ心理学を通して受け身な性格の人も多数見て来ました。
無意識の内に受け身な関わり方ができる。
これは一種の才能だとも言えます。
ただ、受け身な性格であれば今回のテーマの様に、
「疲れた」とは感じないでしょう。
疲れたと感じているということは、
どこかで無理してウケミンを演じているということ。
周りの目を気にして自分を抑えているのかもしれないし、
良い自分を演じようとしているのかもしれない。
本当の自分を出せずにストレスがたまり、
どこか疲れた感覚が残ってしまっているのです。
ウケミンに疲れたならば、解決策を間違えない様に
「ウケミンにはもう疲れた」
「何とかしてウケミンを直したい」
こう思うと多くの人はテクニックに走ります。
本屋さんに並んでいる様な、
「●●の方法」
「●●のテクニック」
といったタイトルに惹かれる様になるのです。
確かにテクニックを使えば、
一時的には解決するかもしれません。
ですが注意が必要なのは、
テクニックはあくまで対処療法。
「Aさんには通じたけど、Bさんには通じない」
「この場面では使えるけど、別の場面では使えない」
この様に普遍性がないために、
永遠に根本的な問題は解決しないのです。
ウケミンを直したいなら、
根本から変えていく必要があります。
周りの目を一切気にせず、
あなたのしたい様に振る舞う。
まずはこれを意識して下さい。
これを意識して実践するだけで、
気づけばウケミンは直っています。
ウケミンの原因は周りの目を気にすること。
「あの人はどう思っているのかな?」と気にして、
つい受け身な姿勢で関わってしまうのです。
でも、よく考えて下さい。
昨日は褒められたのに、
同じ言動をとったら今日は怒られた。
こんな経験、ありませんか?
相手がどう思うかはコントロールできない。
それこそ相手が体調を崩していたり家でケンカしていれば、
同じ言動でもネガティブな反応が返って来るでしょう。
周りの目を気にして振る舞っても正解がない。
永遠に悩み苦しみ続けるのです。
周りを気にせず、まずは自分の心に素直に振る舞う。
「自分がその時どうしたいか」
これについては100%の正解が存在します。
そして素の自分を出して関われば、
そんな自分に惹かれて人が集まって来ます。
最初から受け身な姿勢で関わらず、
素の自分に好意を抱いて人が集まって来ます。
素の自分を出す。
ありのままの自分で振る舞う。
非常に感覚的ではありますが、
これこそがウケミンを直す一番の方法です。
人間関係での実践はもちろんですが、
まずはそれ以外の場面からでも実践してみてください。
食べたいものを食べる。
観たい映画を観る。
行きたい所へ行く。
これらをコツコツ続ける中で、
自然と人間関係でも自分らしく振る舞える様になっています。
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。