29Jan
[最終更新日]2022/02/02
こんにちは、伊庭和高です。
今回のテーマは喪失感。
「喪失感に襲われてつらい」
「喪失感から立ち直りたい」
こうした声は私のお客様からもよく寄せられます。
喪失感を抱き続けているのはつらいです。
心が苦しいままですし、
ネガティブな気持ちが充満してしまいます。
今回はぬいぐるみ心理学の視点で、
喪失感を抱く原因を詳しく解説します。
その上で喪失感から立ち直る方法を、
3つのステップでまとめています。
目次
喪失感に襲われるのはどんな時か?
自分が大事にして来たモノが失われることで、
心にポッカリ穴が空いた様な感覚が生まれること。
これが喪失感の辞書的な意味です。
喪失感は突然襲ってくることが多いのですが、
具体的にどんな時に襲ってくるのかをまとめました。
大事な人との別れ
恋人やパートナー、
友達や恩師など、
大事な人との別れは喪失感につながります。
それまで深く濃い関係を築いてきたことで、
別れた瞬間にポッカリ穴が空いてしまうのです。
特に突然の別れを経験した場合、
喪失感から抜け出せないことも多いです。
仕事を辞める
私たち人間にとって、
仕事は1日の多くを占めています。
退職後に心にポッカリ穴が空き、
何もすることなく家に引きこもってしまうこともあります。
仕事の好き嫌いに関係なく、
仕事がなくなることで喪失感は生まれるのです。
また会社都合で退職が決まった場合も、
喪失感が生まれやすくなります。
定年退職の様に決まった形の退職ではなく、
突然降ってきた退職だからこそ、
気持ちの整理がつけられないのです。
役割を失う
・仕事のリーダーから外れる
・PTAの会長を退任する
この様に何かしらの役割を失うことも、
喪失感につながります。
人は役割を与えられることで、
行動の意欲が湧きます。
積極的に取り組んできたことはもちろん、
そこまでやる気がなかったことにおいても、
役割がなくなると喪失感が生まれます。
「これから何をすれば良いのか…」
「急に手持ち無沙汰になってしまった…」
気持ちの整理がつけられないのです。
できたことができなくなる
今までできたことができなくなるのも、
喪失感につながりやすいです。
怪我や老いから来ることもありますし、
引越しなど環境の変化も影響を与えます。
自分に腹立たしい気持ちが生まれたり、
やたらと悲しくなってしまうこともあります。
喪失感に襲われた時に出る症状
喪失感に襲われた時には、
何かしらの症状が出ます。
代表的な症状を3つ紹介しますが、
どれか1つに当てはまることもあれば、
複数に該当することもあります。
何もする気が起きない
喪失感に襲われると、
何もする気が起きなくなります。
それこそ日常生活ですら面倒に感じてしまいます。
服を着替えるのも…
お風呂に入るのも…
食べるのも…
何もかもやる気が起きなくなるのです。
過去の私も喪失感に襲われたことがありますが、
お風呂にも入る気が起きず、
気づけばリビングで横になって寝ていたこともあります。
食べることも面倒に感じ、
1日中をぼーっと過ごしていた記憶があります。
急に涙が出てくる
悲しさや苦しさや切なさなど、
言葉にできない気持ちに襲われた結果、
急に涙が出てくることもあります。
自分でも理由がわからないものの、
ふとした瞬間に泣いてしまうのです。
「もっとこうすれば良かった」
この様な後悔の気持ちも生まれやすいですし、
自分自身を責めてしまうこともあります。
体調が悪くなる
何もする気が起きなかったり、
急に涙が出る状態が続けば、
必然的に体調も悪くなります。
風邪をひいたり湿疹が出たりと、
さまざまな箇所に影響が出るのです。
「病は気から」と言いますが、
気持ちの面で病を引き起こしてしまうのです。
実際過去の私も喪失感から立ち直れず、
体調を崩していた時期がありました。
喪失感から立ち直れない原因
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさだと解説しています。
喪失感に襲われることがあり、
そこから立ち直れない状況が続いているなら、
それは自信のなさが背景にあります。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
自信があれば喪失感を抱いても乗り越えられます。
一時的に苦しい状況に置かれても、
立ち直り前を向いて行動していける様になります。
ですが自分に自信が持てていないと、
いつまでも喪失感を引きずってしまいます。
何かしら理由をつけて行動せず、
時間ばかりが過ぎ去ってしまうのです。
ですが裏を返せば、
自信のなさと向き合うことで、
誰でも喪失感から立ち直ることができます。
喪失感から立ち直る3つの方法
ここからはぬいぐるみ心理学の視点で、
喪失感から立ち直る方法を解説します。
3ステップになっており、
順番に実践することで変化を実感できます。
自分の気持ちを声に出す
まず最初のステップは、
自分で自分の気持ちを声に出すことです。
喪失感に悩まされている人ほど、
自分の気持ちを声に出せていません。
声に出さず頭の中で考え続けているのです。
私たち人間は頭の中で考えていることの、
約90%がネガティブな事柄だと言われています。
つまり頭の中で考えるほど、
ネガティブな気持ちが増大してしまうのです。
喪失感でいっぱいになり、
何もやる気が起きなくなってしまうのです。
どんな気持ちでも構わないので、
まずは自分の気持ちを声に出すことが、
喪失感から立ち直る第一歩です。
ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、
ぬいぐるみと意識して関わるのが効果的です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
ぬいぐるみと意識して関わることは、
喪失感から立ち直るためにも役立ちます。
「本当はどうしたかったのか?」と問いかける
そして自分の気持ちを声に出したら、
「本当はどうしたかったのか?」と自分に問いかけます。
喪失感を今も抱いているということは、
過去の気持ちを引きずっている状態です。
過去のネガティブな感情を受け止める上でも、
「本当はどうしたかったのか?」という問いかけが大事です。
過去の出来事は変えられませんが、
過去から引きずっている感情を手放すことはできます。
「どうしたかったのか?」と問いかけ、
抑え込んできた気持ちを1つずつ受け止めていきます。
「これからどうしたいのか?」と問いかける
そして最後のステップは、
「これからどうしたいのか?」と問いかけることです。
「本当はどうしたかったのか?」と問いかけ、
過去からの気持ちを1つずつ受け止められたら、
これから先の未来に意識を向けます。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
自分を主語にして問いかけることで、
自分が本当に望む選択ができます。
喪失感に襲われている時ほど、
「どうしたいのか?」と問いかけていません。
「どうしたいのか?」ではなく、
「どうしたらいいのかわからない」と嘆いているのです。
あるいは過去のことばかりにとらわれ、
未来のことを考えられていないのです。
「どうしたいのか?」という問いかけは、
喪失感から立ち直る上で必要不可欠です。
喪失感が生まれることはありますが、
いつまでも喪失感を引きずっていては、
幸せな毎日を送れません。
何もする気が起きなくなり、
毎日が淡々と過ぎ去ってしまいます。
自信のなさと向き合い、
3ステップに取り組むことで、
喪失感から立ち直ることができます。
自然と前を向いて歩みを進め、
本当に望む毎日を実現できる様になり始めます。
「自信のなさとは何なのか?」
「どうすれば自信を持って生きれるのか?」
詳細は無料メール講座でも解説しています。
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださりありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。