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親への怒りを手放す3つの方法とは?大人になっても悩む人は必見

[最終更新日]2023/12/12

 

こんにちは、伊庭和高です。

 

「親への怒りが手放せない」

 

年齢や性別を問わず、

こうした相談はよく寄せられます。

 

過去にされたことへの怒りを、

大人になっても持ち続けるのは苦しいです。

 

エネルギーを消費しますし、

体調に影響が出ることもあります。

 

何より目の前に親がいなくても、

親への怒りにとらわれてしまい、

自分の人生を送れないのです。

 

親への怒りが出てきたら、

できる限り早く手放すことが重要です。

 

今回はぬいぐるみ心理学の視点で、

親への怒りを手放す方法を解説します。

 

また怒りの感情にとらわれる原因や心理背景もお伝えします。

 

なぜ今も親への怒りが手放せないのか?

 

親への怒りが手放せない人ほど、

自分の中で怒りの感情を消化できていません。

 

これから3つの原因を紹介しますが、

どれか1つに該当することもあれば、

複数に当てはまることもあります。

 

頭の中で考え続けている

普段から頭の中で考えがちな人ほど、

親への怒りを手放せなくなります。

 

私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、

ネガティブ思考が強まる習性があります。

 

つまり頭の中で考えていれば、

親への怒りを思い出しやすいのです。

 

過去にされて嫌だったことが浮かび、

怒りが増幅されてしまうこともあります。

 

親への怒りを思い出す時は、

決まって頭の中なのです。

 

親のことを気にしている

親への怒りを手放せないのは、

親の存在を気にしている状態だと言えます。

 

自分の人生の主人公は自分自身なのに、

親の言動に影響を受けてしまったり、

親への怒りの感情にとらわれている状態です。

 

人目を気にしたり周囲の評価が気になる人ほど、

親への怒りの感情を手放せない傾向があります。

 

過去に言われたことを思い出したり、

裏切られた気持ちも浮かびやすいのです。

 

親への怒りを持つことでメリットを得ている

過去の怒りを手放せず悩んでいる人は多いですが、

実は怒りの感情を手放せないことにもメリットがあります。

 

「親を見返してやる」という様に、

過去の怒りを成長のエネルギーにする人もいます。

 

仕事で成果を上げたり、

私生活が充実したりと、

怒りの感情によって自分を高めている人もいるのです。

 

あるいは何か上手くいかないことがあると、

「親のせいだ」と責任を押し付けることもできます。

 

これもメリットです。

 

もちろんメリットとは、

あくまで一時的なものです。

 

成長するためには怒りを思い出す必要があったり、

親への怒りの感情にとらわれるので、

長い目で見ればデメリットばかりで苦しいのです。

 

すべての悩みの原因は自信のなさ

私はぬいぐるみ心理学において、

すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。

 

親に怒っているということは、

親の自信のなさの影響を受けた可能性があります。

 

もちろん親にも自信のなさがありますし、

とばっちりが飛んでくることもあるのです。

 

とはいえ大人になっても引きずっているなら、

自分の自信のなさも影響しています。

 

詳細は無料メール講座でも解説していますが、

自信のなさから親への怒りの感情を手放せず、

いつまでも悩み続ける人は多いのです。

 

悩みは形を変えて繰り返される

異動や引っ越しなど環境を変えれば、

一時的に気持ちもリセットされるでしょう。

 

ですが環境を変えても自分が変わらないと、

新たな環境でも同じ悩みに直面してしまうのです。

 

たとえば親への怒りに悩まされて、

実家を出て一人暮らしを始めたとします。

 

ですが物理的に親がいない状況でも、

定期的に親への怒りを思い出してしまうのです。

 

つまり親への怒りが手放せない状況は、

時間が解決してはくれないのです。

 

親を変えることはできない

とはいえ親を変えることはできません。

 

これはすべての人間関係に言えますが、

相手を変えることはできないのです。

 

親の変化を期待している限り、

親の言動に一喜一憂してしまうので、

親への怒りも手放せません。

 

ですが自分が変わることは、

自分の意思で今からできます。

 

自信のなさに向き合い、

親への怒りにとらわれなくなれば、

心穏やかに人生を送れるのです。

 

親への怒りを手放す3つの方法

 

次にぬいぐるみ心理学の視点で、

親への怒りを手放す方法を解説します。

 

3つの方法を順番に実践することで、

親への怒りの感情にとらわれなくなります。

 

自分で自分の気持ちを声に出す

まず最初のステップは、

自分で自分の気持ちを声に出すこと。

 

親への怒りに悩まされる時は、

自分の気持ちを声に出せていません。

 

声に出さず、頭の中で考え続けているのです。

 

先ほどもお伝えした様に、

私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、

ネガティブ思考が増大する習性があります。

 

過去の怒りもネガティブな気持ちなので、

頭の中で考えるほど増大するのです。

 

過去のことを思い出し、

怒りの感情に支配されるのも、

決まって頭の中で考えている時です。

 

どんな気持ちも、まずは自分で声に出すこと。

これが過去の怒りを手放す第一歩です。

 

ここでのポイントは、

まず自分で声に出すことです。

 

いきなり誰かに気持ちを吐き出すのは、

間違った方法なのです。

 

親に対する怒りを誰かに吐き出せば、

確かにスッキリするでしょう。

 

ですが誰かに吐き出したところで、

怒りの感情が消えるわけではありません。

 

一時的にスッキリするだけで、

すぐに過去の怒りに引き戻されるのです。

 

しかも聞いている相手は、

次第に嫌な気分になるでしょう。

 

人間関係が悪化する可能性も高いので、

まず自分で声に出すことが重要です。

 

本当はどうしたかったのか?と問いかける

そして自分の気持ちを声に出したら、

「本当はどうしたかったのか?」と問いかけましょう。

 

過去の出来事において、

怒りの感情を抱いているわけです。

 

「本当はどうしたかったのか?」と問いかけると、

過去から引きずっている感情を受け止められます。

 

もちろん過去の事実は変えられませんが、

私たちは過去の出来事ではなく感情を引きずっています。

 

「もっとこうしたかった」という様に、

自分の気持ちに気づくことで、

次第に怒りの感情が消えていきます。

 

これからどうしたいのか?と問いかける

そして過去のことを振り返ったら、

未来のことに意識を向けます。

 

「これからどうしたいのか?」と問いかけてください。

 

「どうしたいのか?」の主語は自分です。

 

自分を主語に問いかけるからこそ、

自分が望む行動を選択できます。

 

過去の怒りに悩まされている時ほど、

「どうしたいのか?」と問いかけていません。

 

相手のことばかり考えて苦しんだり、

「どうすればよかったのか?」と過去を後悔しているのです。

 

「どうしたいのか?」という問いかけは、

過去の怒りを手放すために不可欠です。

先ほど紹介した3つの方法を実践し続けると、

親への怒りを手放せる様になります。

 

過去の怒りにとらわれるのではなく、

自分が望む毎日を生きることができます。

 

親への怒りに悩まされる根本原因は自信のなさ。

 

自信のなさと向き合いながら、

3つの方法を実践することで、

怒りの感情を手放していきましょう。

 

「自信のなさとは何なのか?」

「どうすれば自信が持てる様になるのか?」

 

詳細は無料メール講座でも解説しているので、

合わせて学んでみてください。

 

本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

         

千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。