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自分の人生を生きるのが怖い原因と解決策

[最終更新日]2022/05/20

こんにちは、伊庭和高です。

 

「自分の人生を生きるのが怖い」

今回はこのテーマについて取り上げます。

 

私はぬいぐるみ心理学をお客様に伝えていますが、

今回のテーマは非常によく相談を受けます。

 

自分の人生を生きるのが怖い

仕事の選択や結婚を決める場面など、

人生の分岐点で怖さが出て来ることもあります。

 

あるいは特に理由もなく漠然と、

「怖いな…」と感じることもあります。

 

どちらが良い悪いではなく、

どちらも自分の人生を生きることへの怖さ。

 

自分の人生を生きるのが怖いと思ったことは、

誰しも1度はあると思います。

怖い気持ちを持ち続けているのは、

自分でブレーキを踏み続けている様なもの。

 

物事が前に進んでいきませんし、

自己実現をすることもできません。

 

この記事ではぬいぐるみ心理学の視点から、

自分の人生を生きるのが怖いと感じる原因と解決策を公開します。

 

ぬいぐるみ心理学無料講座

人生を生きるのが怖い心理背景

 

なぜ自分の人生を生きるのか怖くなってしまうのか。

 

心理学的には「現状維持バイアス」という理論があります。

 

私達人間は現状からの変化を恐れるので、

良くも悪くも現状維持を望んでしまう傾向があるのです。

新たなことに挑戦したり、

勇気を持って自分の気持ちを伝えると、

「失敗することへの恐れ」も同時に感じます。

 

上手くいかなかったらどうしようと思うと、

私達の脳は行動するのを避けようとします。

 

現状維持を続けていれば、

これまでと変わらない未来が待っています。

 

先が見えているという意味では安心できるので、

現状維持する様に意識を向けやすくなるのです。

自分の人生を生きるのを怖がることで、

確かに願いは実現しないでしょう。

 

ですが今までの状態が安定して続くので、

現状維持し続けることができるわけです。

 

もちろん現状維持バイアスは心理現象であり、

意識して行動すれば乗り越えられますが、

気づかなければ現状維持バイアスに流されてしまうのです。

 

周りを気にしている

周りからどう思われるのかを気にしてしまうと、

自分の人生を生きるのが怖くなります。

 

「周りからどう思われるかな…」

「みんなが離れていったらどうしよう…」

「嫌われたらどうしよう…」

 

周りの反応を気にしてしまうと、

行動を選択するのが怖くなってしまうのです。

 

結果として波風が立たず、

当たり障りない選択をしてしまうのです。

 

自分の人生を生きるのが怖い背景には、

周りからどう思われるのかを気にする心理もあるのです。

ちなみに「周りの目」とは特定の相手だけでなく、

不特定多数の相手を指すこともあります。

 

「世間の目」

「会社の評判」

「ご近所さんの反応」

 

不特定多数ではあるものの、

これも周りの目を気にした状態と言えます。

 

生きるのが怖いと感じるのはなぜ?

私はぬいぐるみ心理学において、

すべての悩みの原因は自信のなさであると解説しています。

 

自分の人生を生きるのが怖いのも、

自信のなさが原因にあるのです。

 

想像してみてください。

 

もし自分に自信が持てていれば、

生きるのが怖いと感じることはないでしょう。

 

自信を持って行動を選択し、

自分の人生を歩んでいける様になります。

 

一方で自分に自信が持てないからこそ、

周りからどう思われるのかを気にし、

結果的に現状維持の行動を選択してしまうのです。

 

・自分に自信が持てているかどうか

・自信のなさと向き合っているかどうか

 

これが現状を変える上でのポイントです。

 

ちなみに私は、自分の自信のなさの度合いを診断する心理テストを開発しました。

 

12個の質問(二択)に答えるだけで、

自信のなさをどれだけ感じているかが判明します。

こちらも合わせてやってみてください。

 

人生において怖さが一切ないとどうなるか?

「そうは言っても怖いものは怖い」

 

この様に感じた人もいるでしょう。

 

不安や怖さを一切なくすことはできません。

 

私達が生きている以上、

不安や怖さを感じることはあります。

 

ですが不安や怖さを感じているということは、

それだけ心から求めているということでもあります。

例えば第一志望の高校を受験する時は、

不安や怖さでドキドキしたと思います。

 

一方で滑り止めの高校を受験する時は、

そこまでドキドキしなかったと思います。

 

これは「本気度」の違いです。

 

本気であればあるほど、

同時に不安や怖れも感じるのです。

大事なのは、不安や怖さと上手く付き合っていくこと。

 

自信のなさと向き合いながら、

人生の怖さを1つずつ乗り越えていくことです。

 

人生の怖さを乗り越える方法

ここからは具体的に、

人生の怖さを乗り越える方法を3ステップで解説します。

 

どのステップも重要ですので、

順を追って解説していきます。

 

ステップ1:どんな気持ちも声に出す

まず最初のステップは、どんな気持ちも声に出すことです。

 

私達人間は頭の中で考えるほど、

物事をネガティブに捉えてしまう習性があります。

 

不安や怖れを頭の中で考え続けていると、

ますますネガティブな気持ちが増大してしまうのです。

 

どんな気持ちでも、まずは自分で声に出すこと。

 

声に出すことができれば、

頭の中で不安や怖さを考え続けることはなくなります。

自分の人生を生きるのが怖いと感じている人は、

自分の気持ちを声に出していないことが多いです。

 

最初のステップは非常に大事になりますので、

ぜひ取り組んでみてください。

 

ステップ2:自信のなさと向き合う

そして次のステップですが、

悩みの原因である自信のなさと向き合うこと。

 

「なぜ怖さを感じるのか?」

 

「いつから自分の人生を生きるのが怖いのか?」

 

「自分の人生を生きることで恐れている事態は何か?」

 

声に出しながら自分の気持ちを確認し、

1つずつ自信のなさと向き合っていくことです。

自信のなさと向き合うのは誰しも避けたいので、

今まで声に出さずにため込んで来た事柄も多いです。

 

まずは声に出しながら、

自分の自信のなさを受け止めていきましょう。

 

ステップ3:主語を自分にして問いかける

そして最後のステップは、

主語を自分に戻して問いかけることです。

 

「自分はどうしたいのか?」

 

この問いかけをすることで、

不安や怖さを乗り越えて行動できる様になります。

不安や怖れを抱いている時ほど、

主語を自分にして問いかけません。

 

自分以外の周りの目を気にしてしまい、

「どうしたいのか?」という問いかけをしていないのです。

 

「〜した方が良いかな」

「〜しないといけないな」

「〜した方が楽だな」

 

こうした言葉が出て来た時は、

主語が自分になっていないのです。

 

主語を自分にして問いかけること。

ぜひ意識を向けて下さい。

 

お客様の事例を紹介します

ここからは私のお客様の中で、

自分の人生を生きることへの怖さを克服したケースを紹介します。

 

東京都在住の綾瀬さん(女性・仮名)は、

仕事の悩みをキッカケに私に相談されました。

 

=====ここから=====

 

・自分の意見を会議で発言すること

・初対面の相手と関わること

・上司に報告をすること

 

こうした場面で怖い気持ちが出て来て、

ストレスを感じることがありました。

 

気になって原因を調べる中で伊庭さんのサイトにたどり着きました。

そして気づいたのが、

そもそも人生全般で怖さを感じて来たということ。

 

・気になる男性に告白する時

・行きたい学部を選択する時

・気になる就職先を志望する時

 

ものすごい不安が襲って来たことがありました。

 

結局は理想を諦めて、

安全な道ばかりを歩んで来た様に思います。

何となく満足しているけれど、

どこか心に穴が開いた様な感覚。

 

自分の人生のはずなのに、

自分の人生を生きている感覚がしない。

 

漠然としたモヤモヤを抱えていましたが、

伊庭さんのおかげで明確になりました。

この状況を変えたいし、

理想の人生を歩み始めたい。

 

伊庭さんとお話する中で、

私の中での基準が明確になりました。

 

=====ここまで=====

 

綾瀬さんに起こった変化

私は綾瀬さんのお話を聞きながら、

先ほど紹介した3ステップをお伝えしました。

 

その上で綾瀬さん個別で取り組むメニューを作成し、

実践を続けてもらいました。

 

その結果、綾瀬さんの日常で変化が生まれ始めました。

=====ここから=====

 

結局のところ私は、自信のなさと向き合うことから逃げていました。

 

だからこそ怖さと向き合わず、

安全な道を選択して来たのだと思います。

 

自分の気持ちを声に出しながら、

1つずつ自信のなさと向き合うこと。

 

主語を自分に戻して問いかけること。

 

これを意識し続けたことで、

次々に変化が起こる様になりました。

・自分の意見を会議で発言すること

・初対面の相手と関わること

・上司に報告をすること

 

こうした場面で怖さを感じることがなくなり、

ストレスなく振る舞える様になりました。

 

「最近変わったね」

「何かイキイキしているね」

 

同僚から声をかけてもらうことも増え、

私も自信を持って働ける様になりました。

 

仕事をさせられているのではなく、

自分が主体となって仕事をしている感覚が出て来ました。

また恋愛面でも恋人ができたのですが、

今までは気になる人に自分からアプローチせず、

相手の出方を待ってばかりでした。

 

ですが今回は自分からアプローチできたので、

以前までの自分とは変化を実感しています。

「自分の人生を生きている」という感覚は、

仕事でもプライベートでも抱けており、

私にとって大きな変化でした。

 

=====ここまで=====

 

自分の人生を生きる怖さは一瞬

誰もが自分の人生を生きる怖さを抱いています。

 

そして自転車と同じ様に、

行動し始めが一番パワーを使います。

 

多くの人が不安や怖れに負けて、

現状維持を選択してしまうのです。

 

自分の人生を生きる怖さは一瞬。

 

自信のなさと向き合いながら行動すれば、

自分が理想とする毎日を手に入れることができます。

自信のなさとは具体的に何なのか。

自信とはそもそも何なのか。

 

根本原因である自信のなさについて、

詳細は無料メール講座でも解説していますので、

合わせて学んでみて下さい。

 

本日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました!

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

         

千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。