6May
[最終更新日]2021/06/14
こんにちは、伊庭和高です。
今回のテーマは知識太り。
知識太りに悩んでいる人は意外といますし、
過去の私も気づかぬうちに知識太りになっていました。
悩みの解決でも目標実現でも、
知識太りの状態では上手くいきません。
今回はぬいぐるみ心理学の視点から、
知識太りの原因と解決策をお伝えします。
目次
知識太りとは?
「知識が増えすぎている状態」
これが知識太りの意味です。
体重が太るという様に、
体が太るのは気にする人が多いですが、
知識太りも実は良い状態ではないのです。
かつての私も本を買いあさり、
知識ばかりが増えていた時期がありました。
自己啓発のテクニックや心理学のスキル、
コミュニケーションの方法を学んでも、
根本的に悩みが解決せず苦しんでいました。
次第に頭が重たく感じる様になり、
知識は増えても実際の行動に移せない時期もありました。
「本を読んだりセミナーに参加して知識は得た」
「資格取得のために勉強して知識を得た」
「どうすれば起業できるか情報収集に余念がない」
「恋愛で上手くいく方法をSNSで収集しまくった」
たとえばこうした状態の場合、
知識はどんどん増えるでしょう。
ですが知識が増えても実際の行動に移せなければ、
自分が求める変化は起こりません。
知識を得ることは悪くないのですが、
求める成果が得られなければ、
知識太りを起こしている可能性があるのです。
知識を得ても上手くいかない
↓
再び知識を得ても上手くいかない
もはや負のスパイラルに陥ってしまいます。
その意味で知識太りとは、
「知識ばかり増えて上手くいかない状態」とも言えます。
知識太りをしてしまう原因
仕事でも、プライベートでも、
知識太りをしてしまう原因は何なのか?
3つの原因を解説します。
どれか1つに当てはまることもあれば、
複数に該当することもあるでしょう。
周りの目を気にしている
周りにどう思われるかを気にしていると、
いたずらに知識を求めてしまうことがあります。
「あの人の方がすごいから…」
「これじゃあ周囲に認めてもらえないから…」
「他にもっとできる人がいるから」
周りと自分を比較したり、
周りの反応を気にしてしまえば、
その分だけ知識に走ってしまいます。
ですが知識の量は関係ありません。
どれだけ知識を得ても、
周りを気にし続けてしまえば、
再び知識を求めてしまうのです。
失敗を恐れている
「上手くいかなかったらどうしよう…」
この様に失敗を恐れていると、
知識太りをしやすくなります。
失敗しない様にという気持ちから、
知識を得て補強しようとするのです。
ですが知識があるから失敗しないとは限りません。
むしろ知識太りになってしまえば、
なかなか行動に移せなくなってしまいます。
その意味では、いつまでも知識を得続ける状況が失敗とも言えます。
完璧主義
完璧にやらなきゃと思うほど、
知識をさらに求めがちになります。
完璧さを求めるのは否定しませんが、
完璧にやらなきゃと思えば思うほど、
心に余裕がなくなり疲れをため込みます。
そこまで知識がなくても上手くいくのに、
知識を求め続けて自分の首を絞めてしまうこともあるのです。
何より完璧主義から知識を求めても、
知識を得るための行動が苦しくなり、
満足感や充実感も抱きにくくなるのです。
根本原因は「自信のなさ」
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさだと解説しています。
知識太りをしてしまうのも、
自分の自信のなさが原因です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
自信がないからこそ知識を求めすぎてしまうのです。
自信があれば知識を求めすぎずに、
実際の行動に移せる様になります。
食べ過ぎ、飲み過ぎ、寝過ぎのように、
何事もやり過ぎると上手くいきません。
食べ過ぎればお腹を壊し、
飲み過ぎれば頭が痛くなり、
寝過ぎれば頭が働きません。
知識太りとは「知識を入れ過ぎ」な状態。
知識ばかりが増えているのに、
いつまでも求める成果が得られないのです。
知識太りで成功する人はいない
知識太りになっている人の場合、
知識を得ること以外の行動を起こすことが、
求める成果をあげるために重要になります。
「現状に向き合うこと」
「実際の行動に移すこと」
私の言葉を使えば「自信のなさと向き合うこと」こそ、
知識太りになってしまう現状を抜け出すポイントです。
知識太りを解消する2つの方法
ここからは知識太りを解消する方法を、
ぬいぐるみ心理学の視点でお伝えします。
2つの方法を繰り返し実践することで、
知識太りを解消し実際の変化につなげていけます。
自分の気持ちを声に出す
まず最初の方法は、
自分で自分の気持ちを声に出すこと。
「知識太りの人は自分の気持ちを声に出していない」
これはほぼ間違いなく言えることです。
声に出さず頭の中で考え続ける癖があるのです。
私たち人間の脳は頭で考えるほど、
ネガティブ思考が強まると言われています。
知識ばかりを求めてしまうのも、
頭の中で考え続けている弊害です。
「これじゃダメなのでは?」
「周りの方ができるから…」
「失敗したらどうしよう…」
頭の中でネガティブ思考が生まれ、
再び知識に走ってしまいやすくなります。
まさに頭の中が便秘状態になってしまっているのです。
まずは自分の気持ちを声に出すこと。
これが知識太りを解消する上で重要です。
ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、
ぬいぐるみを使うのが効果的です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
ぬいぐるみを意識して使うことで、
知識太りは自然と解消できます。
自分を主語にして問いかける
自分で自分の気持ちを声に出した後は、
自分を主語にして問いかけます。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
自分を主語に問いかけるからこそ、
自分が本当に望む行動が取れる様になります。
知識太りになっている時ほど、
自分を主語にして問いかけられていません。
自分より先に周りのことを気にしてしまうのです。
「しなきゃ」「した方がいい」「するべき」など、
「したい」と思わないことをしてしまうのです。
「どうしたいのか?」という問いかけは、
知識太りを抜け出す上で不可欠です。
知識太りを続けていても、
良いことはありません。
テニスをやりたいと思っているならば、
本やネットの情報やプロの試合を見続けているよりも、
実際にコートでテニスをやってみるのが近道です。
本当に望む成果をあげる上でも、
知識太りを解消することは不可欠です。
知識太りの原因は自信のなさ。
自信のなさと向き合い、
知識太りを抜け出していきましょう。
そして現状を変えたい場合は、
個別相談や無料メール講座を通して実際の行動に移していきましょう。
「知識太りを解消する方法」という知識を得ただけでは現状は変わりません。
「何か良い話を聞いたな」で終わらせずに、
具体的な一歩を踏み出してくことが大切です。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。