28Jan
[最終更新日]2025/01/28
こんにちは、伊庭和高です。
「決断力を鍛えたい」という相談は、
年齢や性別や境遇を問わずよく寄せられます。
仕事でもプライベートでも、
決断力があれば物事が上手く進み、
決断力がなければ上手く進みません。
それほど決断力は重要なものですが、
決断力は生まれ持った特性ではないので、
誰でも今から高めることができます。
今回はぬいぐるみ心理学の視点で、
決断力を鍛える方法を解説します。
また決断力がない人の特徴や原因も、
独自の切り口からお伝えします。
目次
決断力がない人の4つの特徴
決断力がない人には、
4つの特徴があります。
どれか1つに該当することもあれば、
複数に当てはまることもあります。
失敗を恐れている
「間違えたらどうしよう…」
「ミスしない様にしなきゃ…」
この様に失敗を恐れていると、
決断できなくなります。
自分で決断して失敗したらどうしようと、
怖がって前に進めないのです。
失敗を恐れ続けていれば、
確かに失敗することはないですが、
同時に成功することもありません。
その意味で失敗を恐れ続けるのが、
実は最大の失敗だと言えます。
周りの目を気にしている
「あの人にどう思われるのか…」
「気を悪くさせたらどうしよう…」
この様に周りの目を気にするほど、
決断できなくなります。
自分の気持ちを脇に置いて、
周りにどう思われるかを優先するのです。
自分軸と他人軸という言葉がありますが、
まさに他人軸になっている状態です。
完璧主義
「まだ十分ではない」
「もっと完璧にやらなきゃ」
この様に完璧主義な人ほど、
決断力がなくなってしまいます。
完璧さを求めるあまり、
なかなかOKを出せなくなるのです。
完璧さを求めるのは否定しませんが、
完璧主義まで行くのはやり過ぎです。
食べ過ぎ、飲み過ぎと同様に、
何事もやり過ぎると反動が返ってきます。
他責思考
誰かや何かのせいにすることを、
心理学では他責思考と言います。
「あの人が悪い…」
「自分は悪くない…」
この様に他責思考をとりがちな人は、
自分で決断できません。
自分で決断してしまえば、
責任は自分にのしかかります。
責任を取るのを怖がってしまい、
自分で決断するのをためらうのです。
誰かに決断してもらえば、
上手くいかなくても誰かのせいにでき、
自分は責任逃れができると思い込んでいるのです。
決断力がないのは自信のなさが原因
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの根本原因は自信のなさだとお伝えしています。
決断力がないのも自信のなさが原因です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
自信があれば堂々と決断できるでしょう。
失敗を恐れ続けたり、
周りの目を気にしたり、
完璧主義の一面が出てきたり、
他責思考になってしまうのも、
自信のなさが背景にあるのです。
また私は、自分の自信のなさの度合いを診断する心理テストを開発しました。
12個の質問(二択)に答えるだけで、
自信のなさをどれだけ感じているかが判明します。
こちらも合わせてやってみてください。
悩みは形を変えて繰り返される
子供の頃から決断力がない人もいれば、
大人になって決断力がなくなる人もいます。
立場や役職が変わることで、
決断力がなくなる人もいます。
いずれにせよ共通しているのが、
自信のなさに向き合わないと悩みが繰り返されること。
環境や付き合う相手を変えても、
自分自身が変わらなければ、
同じ悩みに直面してしまうのです。
その意味で決断力がない状況は、
時間が解決してはくれないのです。
ただし見方を変えれば、
生まれた時から決断力がない人はいません。
決断力とは先天的なものではなく、
後天的に鍛えられるものなので、
誰でも今から決断力をつけることができます。
今から決断力を鍛える2つの方法
次にぬいぐるみ心理学の視点で、
決断力を鍛える方法を解説します。
2つの方法を繰り返し実践することで、
今から現状は変えられます。
自分の気持ちを声に出す
最初の方法が「自分の気持ちを声に出すこと」
決断力がない人ほど、
自分の気持ちを声に出していません。
普段から声に出さず、
頭の中で考える癖があります。
私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が強まる習性があります。
一説では1日に頭の中で考える事柄の9割が、
ネガティブな内容だと言われています。
ネガティブに考えるほど、
物事の決断ができなくなります。
先ほど紹介した4つの心理も、
頭の中で考えている時に起こりがちです。
独り言で構いませんので、
まずは自分で自分の気持ちを声に出すことが、
現状を変える第一歩なのです。
ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、
ぬいぐるみを活用するのが効果的です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
意識してぬいぐるみに触れることは、
自分の気持ちを声に出す上でも効果的です。
「どうしたいのか?」と問いかける
そして声に出した後は、
「どうしたいのか?」と問いかけること。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
決断力がない人ほど、
自分を主語にして問いかけられていません。
自分より先に周りのことを考えてしまうのです。
「した方がいい」
「するべきだ」
「しなきゃいけない」
「して欲しい」
「してあげる」
たとえばこれらは自分を主語にできておらず、
周りのことを先に考えている状態です。
周りにどう思われるか気にしたり、
周りに流されたり振り回されてしまいます。
また「どうしたい?」ではなく、
「どうすればいい?」と考えがちな人も、
決断力がない傾向があります。
「私はどうすればいいの?」という様に、
答えを周りに求め続けているので、
いつまでも自分で結論を出して行動できないのです。
「どうしたいのか?」という問いかけは、
決断力を鍛えるために不可欠です。
仕事でもプライベートでも、
決断力がないままでは幸せな毎日は訪れません。
自分が望む行動を選択できずに、
人間関係も悪化するかもしれません。
決断力がないのは自信のなさが原因です。
自信のなさと向き合いながら、
2つの方法を実践することで、
決断力を鍛えることができます。
「自信のなさとは何なのか?」
「どうすれば現状を変えられるのか?」
詳細は無料メール講座でも解説しているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。