30Nov
[最終更新日]2025/12/03

こんにちは、伊庭和高です。
「お金ないんだよね…」
「ほんと生活カツカツでさ」
「安いのでいいよ!高いのは無理!」
自分は貧乏だとアピールをする人は、
年齢や性別を問わずいます。
お金がないと口癖のように言ったり、
周りに恵んで欲しそうな態度をとることもあります。
貧乏アピールを続けても幸せな未来は待っていません。
人間関係が悪化してしまったり、
自分の人生に希望が持てなくなることもあります。
気づいたらつい“貧乏アピール”をしてしまい、
後で「あれ、なんであんなこと言ったんだろう…」とモヤモヤする。
そんな悩みはよく寄せられます。
今回はぬいぐるみ心理学の視点で、
貧乏アピールをする人の心理背景を解説します。
目次
貧乏アピールをする人の心理

貧乏アピールをしてしまう人には、
5つの心理背景があります。
どれか1つに該当することもあれば、
複数に当てはまることもあります。
①「嫌われたくない」防衛本能

実は貧乏アピールは、
良い人でいようとするための行動です。
・負担をかけたくない
・自分の選択で相手が嫌な思いをしたくない
こうした気持ちが働き、
相手に嫌われるのを恐れて貧乏アピールをするのです。
②自己評価が低い

自己肯定感が低い人は、
知らず知らずのうちに「自分を下げる」癖があります。
・自分には価値がない
・迷惑をかけてはいけない
・贅沢なんてできない
この様に思うことで自分を守ろうとする防衛反応です。
「私はお金ないし…」と言うことで、
自分の価値の低さを先に示し傷つかないようにしているのです。
③相手からの期待を下げようとする

心理学ではこれを「セルフハンディキャッピング」と呼びます。
期待されると怖い
→ 期待されないように予防線を張る
→ 「お金ないから、何もできないよ」とアピールする
これは“失敗したときのダメージを減らす”ために、
無意識で行われる心の癖です。
相手に期待させない様にする上で、
「自分はお金がないから…」と先に引いています。
④過去にお金で嫌な思いをした経験がある

以下のような体験がある人ほど、
貧乏アピールをしやすい傾向があります。
・親から「お金がない」といつも聞かされて育った
・お金を使うと怒られた
・周りに「無駄遣いするな」と否定された
こうした経験は無意識のうちに、
「お金=悪いもの」という思考を作り、
「私はお金がありません」と言うことで安心しようとする心理が働きます。
これ以上お金で嫌な思いをしないために、
貧乏アピールをしてしまうのです。
⑤注目されたい(心配されたい)気持ちがある

・誰かに大切にされたい
・気にかけて欲しい
・弱っている自分を見て欲しい
こうした欲求が背景にあるケースもあります。
心理学では承認欲求という言葉がありますが、
注目されたり心配されるために貧乏アピールをするのです。
これも承認欲求の表れです。
自信のなさが根本原因です

私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。
貧乏アピールを続けてしまうのも、
自分の自信のなさが背景にあります。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
自信があればお金がないことをアピールしません。
お金の有無にかかわらず、
堂々と穏やかに振る舞えているのです。
一方で自分に自信がないから、
わざわざ貧乏アピールをしてしまいます。
先ほど紹介した5つの心理背景も、
自信のなさが根底にあります。
貧乏アピールを続けた末路

貧乏アピールを続けても幸せな未来は待っていません。
「貧しい」「乏しい」という漢字が示す様に、
貧乏アピールをするほど心も貧しく乏しくなります。
ネガティブ思考が癖になったり、
日々の生活を楽しめなくなります。
またお金がないとアピールすれば、
次第に人間関係もギクシャクします。
貧乏アピールをする人のことを、
周りも次第に敬遠する様になるのです。
何より貧乏アピールを続けても、
手元にお金が増えるわけではありません。
自己肯定感が低いまま生きるので、
どこか行き詰まりや生きづらさを感じやすくなるのです。
ですが冷静に考えてみると、
生まれた時から貧乏アピールをする人はいません。
その意味で生まれ持った性格ではなく、
成長する中で後天的に身についただけなので、
誰でも今から貧乏アピールをやめることができます。
貧乏アピールをやめたい人への改善策

次にぬいぐるみ心理学の視点で、
現状を克服する方法を解説します。
2つの方法を実践することで、
貧乏アピールをしてしまうことはやめられます。
自分の気持ちを声に出す

最初の方法が「自分の気持ちを声に出すこと」
貧乏アピールをしてしまう人ほど、
自分の気持ちを声に出していません。
普段から声に出さず、
頭の中で考える癖があります。
私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が強まる習性があります。
一説では1日に頭の中で考える事柄の9割が、
ネガティブな内容だと言われています。
先ほど紹介した5つの心理背景も、
頭の中で考えている時に浮かびやすいです。
頭で考えるほどネガティブ思考が強まり、
お金がない、貧乏だと思い込みやすくなります。
独り言で構いませんので、
まずは自分で自分の気持ちを声に出すことが、
現状を変える第一歩なのです。
ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、
ぬいぐるみを活用するのが効果的です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
意識してぬいぐるみに触れることは、
自分の気持ちを声に出す上でも効果的です。
「どうしたいのか?」と問いかける

そして声に出した後は、
「どうしたいのか?」と問いかけること。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
貧乏アピールをしてしまう人ほど、
自分を主語にして問いかけられていません。
自分より先に相手のことを考えてしまうのです。
「した方がいい」
「するべきだ」
「しなきゃいけない」
「して欲しい」
「してあげる」
たとえばこれらは自分を主語にできておらず、
相手のことを先に考えている状態です。
相手のことを先に考えるほど、
相手の反応や評価が気になったり、
相手と自分を比べて自己肯定感が低くなります。
嫌われないかどうか怖くなったり、
相手に心配して欲しいと思いやすくなります。
自分軸と他人軸という言葉がありますが、
まさに他人軸が出てくるのです。
「どうしたいのか?」という問いかけは、
現状を改善するために不可欠です。
「貧乏アピールをしたい」という人はいません。
自分がしたいことへ意識を向けると、
何かにつけて貧乏アピールをすることはなくなります。
貧乏アピールをしない様になれば、
今よりさらに幸せな毎日を送れます。
ネガティブ思考の癖も改善しますし、
自然と前向きに物事を考えられる様になるのです。
貧乏アピールをしてしまう根本原因は自信のなさ。
自信のなさと向き合い、
2つの方法を実践しながら、
現状を好転していきましょう。
仕事・恋愛・友達・夫婦関係など、
さまざまな場面で自分が望む毎日を実現できます。
「自信のなさとは何なのか?」
「どうすれば現状を変えられるのか?」
詳細は無料メール講座でも解説しているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者

伊庭 和高(いば かずたか)
自信の専門家。三重県鈴鹿市出身。その後、千葉県千葉市で育つ。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで9年間で7000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
2025年9月にPHP研究所より『大人だって、ぬいぐるみに癒されたい!』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。
