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「自分の意見がない」原因と解決法【鍵は「自分に自信を持つこと」】

[最終更新日]2022/05/20

 

こんにちは、伊庭和高です。

 

「自分の意見がない」

 

私はぬいぐるみ心理学を伝えていますが、

こうした声は非常に多く寄せられます。

 

仕事で意見を求められた時…

友達同士で話している時…

 

何か言おうと思っても、

意見が出て来ないのです。

「なぜ自分の意見がないのか?」

「自分の意見がない状態をどう変えていくのか?」

 

原因と解決法について、

今回は取り上げていきます。

 

また過去のお客様の中で、

自分の意見がない悩みを克服できた事例も紹介します。

 

ぬいぐるみ心理学無料講座

「意見がない」人の原因と心理状態

 

私はぬいぐるみ心理学において、

すべての悩みの原因は自信のなさだと説明しています。

 

自分の意見がないと感じてしまうのも、

実は自分の自信のなさが原因なのです。

 

想像してみてください。

 

もし自分に自信が持てていれば、

自分なりの考えを持てていますし、

人前で意見も言えるはずです。

 

ですが自分に自信が持てていないと、

自分の意見を言えなくなりますし、

そもそも自分自身のことがわからなくなります。

 

実際、過去の私もそうでした。

 

私自身は子どもの頃から自分に自信が持てず、

周りの顔色を伺いながら過ごしていました。

 

「これを言ったらどうなるか?」

「嫌われたらどうしよう?」

「波風立てない方が良いかな?」

 

自分の意見を言わない様に意識し、

まず周りに同調する姿勢を取っていました。

確かに周りから浮いてしまうことはありませんでした。

 

ですが周りに同調すればするほど、

次第に自分で自分の気持ちがわからなくなってしまったのです。

 

「自分らしく」

「ありのままの自分」

 

こうした言葉を聞くにつれて、

「自分らしさやありのままが何だかわからない」

と感じていたのです。

 

言えないのか?出てこないのか?

さて、自分の意見がない人には、

大きく2つの心理背景があります。

 

A:自分の意見が言えない

B:自分の意見が出てこない

 

この2つに分けられるのです。

まず最初に経験するのが

自分の意見が言えなくなること。

 

何かしら意見があるのに言えなくなるのです。

 

そして自分の意見にフタをする程、

次第に自分の意見がわからなくなります。

 

意見を考えても言えないなら、

いっそのこと意見を考えなくても良いと、

自分の心の中で判断してしまうのです。

 

その結果、そもそも意見が出てこない状況に陥るのです。

「A:自分の意見が言えない」

「B:自分の意見が出てこない」

これらはその時々の状態で変わるものです。

 

普段は自分の意見が言えないものの、

苦手な人の前だと意見が出てこないということもあるのです。

 

「自分はAとBのどちらだろうか?」

 

この様に考えても良いのですが、

誰もがAもBも持っていると考えた方がより正確です。

 

言えない人出てこない人

それぞれの心理背景を説明しますが、

どちらも自分事として考えると解決に向けて進みやすくなります。

 

自分の意見が「言えない」人の心理

自分の意見が言えない人には、

具体的にどの様な心理背景があるのか?

 

特に強いのが、周りの反応を気にする心理。

 

周りからどう思われるのかを気にするうちに、

自分の意見が言えない様になってしまうのです。

「意見を言ったらどうなるのか?」

「怒られたり否定されたらどうしよう?」

「上手く言えなかったらどうしよう?」

 

意見を言えないということは、

相手の存在を前提とした意識です。

 

もし誰も相手がいなければ、

言いたいことを自由に言えるはずです。

 

意見があっても言えないのは、

目の前の相手の存在を意識してしまうからです。

 

自分の意見が「出てこない」人の心理

一方で自分の意見が出てこない人には、

具体的にどの様な心理背景があるのか?

 

周りの反応を気にする心理については、

出てこない人にもあります。

 

そして意見が言えない状況を続ける内に、

そもそも意見が出てこなくなります。

 

「意見を言うことは悪いことだ」

「意見を言うことは危険なことだ」

 

意見を言うことにマイナスの思い込みがあると、

意見が出てくるのを押さえ込んでしまいます。

また自分の意見が出てこない人は、

頭の中で考えを処理しようとしがちです。

 

実際に口に出すことなく、

頭の中で考えを巡らせがちなのです。

 

私達人間は1日の中で、

約6万もの言葉を考えると言われています。

 

その内の約90%がマイナスな言葉とされています。

 

つまり頭の中で考えるほど、

マイナス思考が強まってしまうのです。

 

マイナス思考が強まることで、

意見が出て来ない状態を作ってしまったとも言えます。

 

「意見がない」状態を変える方法

ここまで原因を解説して来ましたが、

意見がない状態を変えることはできます。

 

生まれてから意見がなかった人はいません。

 

意見がない状態を変えるとは、

新たなテクニックを身につけるのではなく、

本来できていた感覚を取り戻す様なもの。

 

現状がどうであっても、

意見がない状態は変えられます。

 

「言えない」人の解決法

まずは意見が言えない人の解決法ですが、

「どうしたいのか?」と自分に問いかけてください。

 

「どうしたいのか?」の主語は自分自身。

 

意見が言えない時ほど、

主語を自分にできていないのです。

自分の意見が言えない人は、

周りの反応を気にしてしまいます。

 

自分よりも先に周りのことを考えると、

「どうしたいのか?」という言葉は出て来ません。

 

「これは言わない方が良いかな…」

「あれをしないといけないかな…」

 

「方が良い」や「しないといけない」

 

こうした言葉は、周りを気にする時に出て来ます。

「どうしたいのか?」を問いかけることで、

自分で自分の気持ちに気づけます。

 

そして気づいたことを行動に移すことで、

自分の意見は言える様になります。

 

「出てこない」人の解決法

続いては「出てこない人」の解決法。

 

「どうしたいのか?」と問いかけるのも大事ですが、

それ以前にまずやって欲しいことがあります。

 

それは「自分の気持ちを口に出すこと」

 

意見が出てこない時ほど、

頭の中で考えを巡らせてしまいます。

 

マイナス思考に陥る前に、

自分で気持ちを口に出していきましょう。

私達人間は物事を口に出すことで、

何を考えているのかを認識できます。

 

「今こんなことを考えているんだ!」

 

口に出して自分の考えに気づけるだけでも、

モヤモヤ悩み続けることはなくなります。

 

同時に自分の気持ちに気づけるので、

意見が少しずつ出て来る様になるのです。

 

「自信を持つ」と意見が言える様になる!

自分の意見がないと感じる原因は自信のなさ。

 

裏を返せば自信が持てる様になれば、

どんな場面でも意見が言える様になります。

 

・「どうしたいのか?」と問いかける

・自分の気持ちを口に出す

 

これらの方法を実践することで、

次第に自分に自信が持てる様になり、

人前で意見が言える様になります。

 

「意見がない…」と感じる機会も減って来ます。

 

意見を言える様になったお客様の事例

ここからはぬいぐるみ心理学のお客様で、

意見がない悩みを解決できたケースを紹介します。

 

長野県在住の半田さん(仮名)は、

仕事で意見が言えない悩みを抱き、

私のもとを訪れられました。

=====ここから=====

 

「意見を求められても言えない」

 

もう新人でもないのに、

働いてから何度も同じ悩みに直面していました。

 

ただし決して仕事の時だけでなく、

大事な場面で意見が言えない悩みは、

中学生くらいの頃から持っていました。

集団での話し合いの時はもちろん…

部活で先輩から意見を求められたり…

あるいは恋人と真剣な話をしている時も…

 

自分の意見が全然出て来ずに、

相手の意見に合わせていました。

 

「半田さんが何を考えているのかわからない」

 

この様に言われたこともありショックでしたが、

自分でも何を考えているのかわからない部分もありました。

「意見が言えないのと出てこない」

 

伊庭さんが2種類に分けていますが、

私は両方の側面を持っていました。

 

特に私は強い口調で話す人が苦手で、

その人の前では頭が真っ白になってしまい、

意見が出てこなくなっていました。

 

時に涙を流したこともありましたが、

泣いている自分が情けなくも感じました。

「意見がない原因は自信のなさ」

 

伊庭さんのお話を聞いた時に、

自信のなさがあることを実感しました。

 

それと同時に現状を変えたいと、

今まで以上に強く思う様にもなりました。

 

少なくともこれ以上、

仕事で意見が言えず苦しい状況を続けたくはありませんでした。

 

=====ここまで=====

 

半田さんに起こった変化

私は半田さんのお話を聞きながら、

先ほど紹介した解決法を伝えました。

 

また半田さん個別の状況を踏まえ、

専用で取り組むメニューを作成しました。

 

ぬいぐるみ心理学を実践する中で、

半田さんの日常に変化が生まれました。

=====ここから=====

 

伊庭さんのおっしゃる様に、

私は頭の中で考える癖がありました。

 

考える程に自分の気持ちがわからなくなり、

気づけば疲れ果てていました。

 

何時間も一生懸命考えているのに、

同じ悩みを繰り返していたのです。

「自分の気持ちを口に出すこと」

 

伊庭さんにアドバイスをもらいながら、

日常の中で意識し続けました。

 

すると口に出しているだけなのに、

モヤモヤ悩むことが激減したのです。

そして「どうしたいのか?」と問いかけること。

 

相手の反応を気にしているうちは、

主語を自分にできていませんでした。

 

どうしたいのかと問いかけることで、

自分の意見が出て来る様にもなり、

人前で言える様にもなりました。

 

「最近変わったね!」

 

同僚にもこの様に言われたりと、

目に見える形で変化を実感しています。

自分の意見がないと悩むことは、

ほんの数ヶ月でなくなりました。

 

自分でも自分の変化に驚いています。

 

=====ここまで=====

 

大事な場面で意見を言える自分になる

自分の意見がない原因は自信のなさ。

 

自信のなさと向き合いながら、

1つ1つ行動に移すことで、

自分の意見に気づける様になり、

人前で意見が言える様になります。

 

それこそ大事な場面で意見が言えるので、

仕事でもプライベートでも充実感を抱ける様になります。

意見がないまま過ごしているのは、

流されて生きている様なもの。

 

自分の気持ちに鍵をかけながら、

どこか満たされずに過ごすことになります。

 

自分の意見に気づき伝えていくことで、

自分らしく幸せな毎日を送れる様になります。

「自信のなさとは具体的に何なのか?」

 

「大事な場面で意見を言うヒケツは何か?」

 

これらについて詳しくは、

無料メール講座でも解説しているので、

合わせて学んでみてください。

 

また私は、自分の自信のなさの度合いを診断する心理テストを開発しました。

 

12個の質問(二択)に答えるだけで、

自信のなさをどれだけ感じているかが判明します。

こちらも合わせてやってみてください。

 

本日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました!

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

         

千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。