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察してちゃんは疲れる!原因と心理背景を解説します

[最終更新日]2022/06/21

こんにちは、伊庭和高です。

 

今回は「察してちゃん」について取り上げます。

 

察して欲しいと言い換えることもできますが、

察してちゃんで悩んでいる声を聞くことも多いです。

 

仕事でもプライベートでも、

察して欲しいと思うほど人間関係で悩みます。

 

今回はぬいぐるみ心理学の視点から、

察してちゃんの心理背景や原因について解説します。

 

ぬいぐるみ心理学無料講座

察してちゃんとは何か?

「言葉にしなくても自分の気持ちを察してくれる」と思っていること

 

これが察してちゃんの特徴です。

 

たとえ言いたいことがあっても、

「察して欲しい」と相手に思っているので、

言いたいことをハッキリ言わないこともあります。

 

「して欲しい」と相手に求めている状態が、

察してちゃんの特徴からも伝わってきます。

 

言葉にしないと伝わらない

察してちゃんになってしまう人の多くは、

相手ありきで行動してしまっています。

 

「察してくれない」と思って悩んだり、

察して欲しいと思っている自分に嫌気が差すこともあります。

 

ですが1つ確かなのは、

言葉にしないと相手には伝わらないことです。

 

超能力でも持っていれば別ですが、

相手の気持ちを完全に読み取ることは不可能です。

 

「私の気持ちを察して欲しい」

 

逆の立場で考えればわかりますが、

誰かにこの様に言われたとしても、

「そんなの無理だよ」と困ってしまいます。

 

自分の気持ちがわかるのは、

他でもない自分だけです。

 

察して欲しいと求め続けても、

そもそも気持ちを察するのは不可能なのです。

 

察してちゃんの心理背景

 

察してちゃんには共通して、

3つの心理背景があります。

 

どれか1つに当てはまることもあれば、

複数に該当することもあります。

 

相手の反応を気にしている

相手に察して欲しいと求めているので、

察してちゃんは相手の反応を気にしています。

 

相手の反応を受けて一喜一憂したり、

察してくれないと心が乱れることもあります。

 

相手の反応を前提に生きているので、

いつまでも悩みが尽きなくなるのです。

 

どれだけ相手のことを考えても、

相手のことは相手次第です。

 

自分の意思ではどうすることもできないので、

相手の反応を気にして悩み続けてしまいます。

 

答えがわからない問題を解いている様なもので、

疲れてしまうのです。

 

自分の気持ちを伝えるのが苦手

実は察してちゃんの多くが、

自分の気持ちを伝えるのが苦手です。

 

上手く気持ちを伝えられなかったり、

いざという時に緊張してしまうからこそ、

足りない部分は相手に察して欲しいと求めてしまうのです。

 

ですが先ほどもお伝えした様に、

言葉にしなければ自分の気持ちは伝わりません。

 

たとえ苦手意識があっても、

気持ちを伝えようとすれば相手に伝わります。

 

察して欲しいと思うのをやめて、

どんな気持ちも素直に伝えようと意識すれば、

コミュニケーションは円滑に進みます。

 

察して欲しいと思い続けるよりも、

関係は深まるのです。

 

寂しがり屋

実は察してちゃんの多くは、

寂しがり屋な傾向があります。

 

察して欲しいと思えば思うほど、

その背景には寂しさが存在しているのです。

 

察してちゃんな言動を取っていれば、

相手が構ってくれるかもしれません。

 

その瞬間は寂しさが埋められるので、

察して欲しい気持ちを相手にぶつけてしまいます。

 

ですが寂しさを一時的に埋められても、

相手の反応次第で寂しさを日常的に感じる様になります。

 

察してちゃんを続ける限り、

寂しさに悩まされるとも言えるのです。

 

ちなみに寂しがり屋については、

別の記事で詳しく特集しています。

 

察してちゃんの根本原因

私はぬいぐるみ心理学において、

すべての悩みの原因は自信のなさだと解説しています。

 

察してちゃんになってしまうのも、

自分の自信のなさが原因です。

 

詳細は無料メール講座でも解説していますが、

自信があれば察して欲しいと思わなくなります。

 

相手に求め過ぎるのではなく、

自分から気持ちを伝えられる様になります。

 

相手に求めて遠回りをせずに、

素直に気持ちを表現できる様になるのです。

 

自分に自信が持てていないからこそ、

相手に察して欲しいと求めてしまうのです。

 

また私は、自分の自信のなさの度合いを診断する心理テストを開発しました。

 

12個の質問(二択)に答えるだけで、

自信のなさをどれだけ感じているかが判明します。

こちらも合わせてやってみてください。

 

幼少期にキッカケがある

そして私たちの自信のなさは、

幼少期の記憶が影響しています。

 

生まれた時から自信がない人はいません。

 

成長する中で自信が持てなくなり、

相手に察して欲しいと求めてしまうのです。

 

また私たちは親との関係が、

すべての人間関係のスタートです。

 

親との関わりで自信のなさが形成され、

大人になっても影響を与えることがあるのです。

 

「親の顔色を伺っていた」

「親に気持ちが上手く伝えられなかった」

「親も察して欲しい気持ちを持っていた」

 

たとえばこうした場合だと、

子供も影響を受けてしまうのです。

 

察してちゃんは疲れる

ここまで解説してきた様に、

察して欲しいと思う背景には自信のなさがあります。

 

相手のことを気にし続けるので、

察してちゃんを続けるのは疲れます。

 

人間関係で気疲れを感じたり、

相手の気持ちを気にして悩み続けてしまいます。

 

察して欲しい気持ちにとらわれず、

自分の気持ちに素直に行動できれば、

本当に望む人間関係を築ける様になります。

 

察してちゃんの克服法

 

次にぬいぐるみ心理学の視点で、

察してちゃんの克服法を解説します。

 

2つの方法を繰り返し実践することで、

察してちゃんをやめることができます。

 

自分で自分の気持ちを声に出す

まず最初の方法が、

自分で自分の気持ちを声に出すこと。

 

察してちゃんで悩んでいる人ほど、

自分の気持ちを声に出せていません。

 

声に出さず頭の中で、

考えを巡らせ続けているのです。

 

私たち人間の脳は頭で考えるほど、

ネガティブ思考が増大すると言われています。

 

ますます相手のことが気になり、

自分の気持ちが上手く言えなくなります。

 

いきなり相手に伝えようとせず、

まずは自分で自分の気持ちを声に出すこと。

 

これが察して欲しいを手放す方法です。

 

ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、

ぬいぐるみと関わることが役立ちます。

 

詳細は無料メール講座でも解説していますが、

ぬいぐるみと意識して関わることで、

自分の気持ちを受け止められる様になります。

 

「どうしたいのか?」と問いかける

自分の気持ちを声に出した後は、

「どうしたいのか?」と問いかけます。

 

「どうしたいのか?」の主語は自分自身。

 

察してちゃんで悩む人の多くが、

自分を主語にして問いかけていません。

 

自分より先に相手のことを考えてしまうのです。

 

相手のことを先に考えても、

自分の気持ちはわかりません。

 

ますます相手のことを気にする様になり、

不安定な気持ちが増大するのです。

 

「どうしたいのか?」という問いかけは、

察してちゃんを抜け出す上で不可欠です。

察して欲しいと思い続けても、

人間関係の悩みは解決しません。

 

相手の反応に心が乱され、

ネガティブな気持ちも増大します。

 

察してちゃんの原因は自信のなさ。

 

自信のなさと向き合いながら、

2つの方法を実践することで、

察してちゃんは克服できます。

 

「自信のなさとは何なのか?」

「どうすれば自信が持てる様になるのか?」

 

詳細は無料メール講座でも解説しているので、

合わせて学んでみてください。

 

本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

このコラムの執筆者

伊庭 和高

伊庭 和高(いば かずたか)

         

千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。