26Feb
[最終更新日]2025/07/20
こんにちは、伊庭和高です。
今回は寂しがり屋について取り上げます。
「寂しさを募らせてしまう…」
「寂しさを埋める行動を取ってしまう…」
「寂しがり屋が治らない…」
私のお客様の多くからも、
寂しさに関する相談は寄せられます。
今回は寂しがり屋の特徴について、
ぬいぐるみ心理学の視点で解説します。
目次
寂しがり屋の7つの特徴
私は7,000名以上のお客様と関わる中で、
寂しがり屋の特徴を大きく7つにまとめました。
どれか1つに当てはまることもあれば、
複数に該当することもあります。
さっそく解説していきます。
構って欲しい気持ちがある
仕事でもプライベートでも、
どの様な間柄の関係にも言えますが、
構って欲しいと思いやすい人は、
その背景に寂しさを抱いていることがあります。
寂しさを抱いているので、
自分に構ってもらうことで、
寂しい状態から抜け出そうとしているのです。
寂しがり屋と構って欲しい気持ちは、
実は深い関係性があるのです。
自分の思い通りにしようとする
「自分の思い通りの反応でないと嫌だ」
「思い通りの展開にならないのが嫌だ」
この様に自分の思い通りにしようと考えれば、
上手くいかない時に寂しさを募らせることがあります。
その意味では先ほどの構って欲しい気持ちも、
自分の思い通りにしようとする心理とも言えます。
思い通りにならなければ、
余計に寂しさを募らせ心が乱れてしまいます。
予定を埋めようとする
「1人でいるよりはマシだから…」
「予定がないと落ち着かないから…」
「とりあえず誰かと一緒にいたいから…」
この様に、予定を埋めようとする人にも、
寂しがり屋の傾向があります。
予定を入れたいのではなく、
予定を「埋めている」感覚です。
平日休日に関係なく、
何かしらの予定を入れ続け、
寂しさをまぎらわそうとしてしまうのです。
ちなみに予定を詰め込む心理背景は、
お菓子やコーヒー等の間食がやめられない
寂しい気持ちを食べて埋める人もいます。
誰かと会おうにも都合がつかなかったり、
人と会うのが苦手だったりする人は、
間食することで満たされない気持ちを埋めます。
仕事中についお菓子やタブレットを食べたり…
毎日の様にコーヒーを飲んでいたり…
自宅にお菓子のストックがあったり…
気づけば間食をしてしまう人は、
寂しがり屋の傾向が強いのです。
何となくSNSやネットを見てしまう
気づけばタイムラインを追ってしまったり…
何となくスマホを手に取りリサーチしたり…
予定を埋めるのと似た様な感覚で、
時間をつぶしてしまうのです。
これも寂しがり屋の人の特徴で、
何かしていることで寂しさをまぎらわせているのです。
あるいはネットやSNSだけでなく、
テレビや音楽を何となく流しているのも、
寂しがり屋の人によく見られる傾向です。
良い子を演じている
寂しがり屋な人に見られるのが、
自分の気持ちを出すのを押さえ込み、
相手に合わせて振る舞っていることです。
相手に都合の良い自分を演じれば、
相手から褒められたり評価もされます。
寂しい状態を回避できるので、
良い子を演じるのが癖になっていることもあります。
相手の顔色を伺っている人にも、
寂しがり屋の傾向はあるのです。
自分の気持ちがわからない
「何がしたいのかわからない」
「何を言いたいのかわからない」
この様に自分の気持ちがわからない人は、
寂しさを募らせていることがあります。
自分で自分の気持ちがわからないと、
物寂しさを抱きやすくなります。
「何のために生きているのか?」と、
人生の意味を問いかけることも出てくるのです。
寂しがり屋は男女問わず発生する
ここまで寂しがり屋の特徴を解説しましたが、
寂しがり屋は年齢や性別に関係なく発生します。
「自分は大丈夫」と思いながら、
気づけば寂しさを募らせてしまうことはよくあります。
仕事やプライベート等、
日常生活に影響が出る様になり、
気づけば悩みを抱いてしまうのです。
寂しがり屋の原因
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさだと解説しています。
寂しがり屋の根本原因も、
自分の自信のなさです。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
自分に自信があれば寂しさを募らせることはありません。
もし寂しさに襲われても、
自分で気持ちを落ち着かせることができます。
先ほど挙げた7つの特徴についても、
自信が持てないことで起こるのです。
寂しがり屋の正体は依存心
さらに踏み込んで言えば、
寂しがり屋の背景には依存心があります。
依存的な気持ちが強くなるからこそ、
寂しさを埋める行動をとることもあります。
自分に自信があれば、
寂しさを募らせ悩むことはありません。
裏を返せば依存的な気持ちが強まると、
寂しさも強まってしまうのです。
「誰かに話を聞いて欲しい」
「もっと構って欲しい」
この様に「〜して欲しい」が浮かんだ時は要注意。
誰かに求める気持ちが強まるので、
依存心が出てしまいます。
寂しがり屋度を診断する方法
寂しがり屋について相談を受けることが多いので、
寂しがり屋度を診断するシステムを作りました。
12個の質問(二択)に答えるだけで寂しがり屋度を判定できます。
現状の寂しがり屋度を測定する上でも、
ぜひ一度やってみてください。
幼少期の育ちが影響することもある
生まれた時から寂しさに悩む人はいません。
成長する中で寂しさに悩み、自信もなくなるのです。
また私たちは親との関係が、
すべての人間関係のスタートです。
親と関わる中で自信が持てなくなり、
寂しがり屋になってしまう人もいます。
「親が構ってくれなかった」
「親の顔色をうかがっていた」
「親も寂しがり屋だった」
たとえばこうした場合は、
子供にも悪影響が及んでしまうのです。
つまり幼少期の育ちの影響で、
寂しがり屋になってしまうことがあります。
寂しがり屋の治し方3ステップ
ここまでお伝えした様に、
寂しがり屋の原因は自信のなさです。
7つの特徴を紹介しましたが、
自信が持てる様になれば寂しさに悩まされることはなくなります。
依存心を抱くこともなくなるので、
心穏やかな状態で毎日を過ごせる様になります。
仕事もプライベートも、
自分が望む状況へと変わっていきます。
ここからは具体的に、
寂しがり屋を治す方法を3ステップでお伝えします。
1、自分の気持ちを声に出す
2、悩みの原因に気づく
3、「どうしたいのか?」と問いかける
3つのステップについて、
1つずつ詳しく解説します。
ステップ1:自分の気持ちを声に出す
まず最初に取り組むのは、
自分の気持ちを声に出すこと。
実は寂しさに悩まされる時ほど、
自分の気持ちを声に出していません。
声に出さず頭の中で考えがちなのです。
私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が増大する習性があります。
一説では1日に頭の中で考える事柄のうち、
9割がネガティブなものと言われています。
寂しさに悩まされるのは、
決まって頭の中で考えている時です。
「寂しいな…」
「構ってほしいな…」
「何となくSNSを見てるな…」
このように頭に浮かんだ気持ちは、
ブツブツと自分で声に出してみてください。
声に出すほど寂しさも落ち着きます。
そしてここで大事なポイントが、
「自分で」自分の気持ちを声に出すこと。
友達、パートナー、家族、同僚など、
いきなり周りに気持ちを吐き出すのは間違った方法です。
周りに話を聞いてもらえれば、
一時的にはスッキリするでしょうが、
周りは嫌な気分になります。
「また同じ話をされた…」
「いい加減、自分で何とかして欲しい…」
こうした気持ちを抱かれてしまえば、
相手との関係も悪化してしまいます。
独り言をブツブツと声に出すことが、
寂しさを落ち着けるうえで効果的なのです。
ちなみに自分の気持ちを声に出すうえでは、
ぬいぐるみを活用するのが効果的です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
ぬいぐるみを活用することで寂しさに悩まされなくなります。
ステップ2:悩みの原因に気づく
そして声に出しながら、
すべての悩みの原因に気づきましょう。
「すべての悩みの原因は自信のなさである」
この記事を読んでいる最中であれば、
すぐに思い出すことはできるでしょう。
ですが日常生活に戻った時には、
自信のなさが原因だと気づけないことも多いです。
特に悩みを抱えていたり、
時間に追われて余裕がない時ほど、
思い出せずに悩みを深めてしまいます。
「寂しがり屋になってしまう原因も、
実は自分の自信のなさがあるんだ」
自分の気持ちを声に出しながら、
悩みの原因を思い出してください。
ステップ3:「自分はどうしたいのか?」と問いかける
そして最後のステップは、
「自分はどうしたいのか?」と問いかけることです。
「どうしたいのか?」の主語は自分。
自分を主語にして問いかけることが重要です。
寂しがりで悩んでいる時ほど、
自分を主語にして問いかけていません。
自分以外の誰かや何かを気にしているのです。
「した方がいい」
「するべきだ」
「して欲しい」
「しなきゃいけない」
「してあげる」
「してもらう」
たとえばこれらの言葉は、
自分以外の誰かのことを先に考えており、
寂しさに悩む人の多くがやってしまいがちです。
自分軸と他人軸という言葉がありますが、
他人軸になっているのです。
自分の人生を生きているのは自分自身。
自分が幸せを感じる選択をするためには、
主語を自分にして問いかける必要があります。
ここまでの3ステップを繰り返し実践すれば、
寂しがり屋で悩んでいる現状からは
卒業することができます。
お客様の事例を紹介します
ここからはお客様の中で
寂しがり屋で悩んでいたケースを取り上げます。
福岡県在住の大木さん(女性)は、
仕事でもプライベートでも、
ふとした瞬間に寂しさを感じて悩んでいました。
そんな中で私をこのサイトで知りました。
=====ここから=====
自宅に帰って来た時、
1人の時間を過ごしている時、
急に寂しさを感じることがありました。
一人暮らしで寂しさを感じていましたが、
実家にいた時も似た様な感覚は抱いていました。
「この寂しさは何だろう」
「満たされない気持ちが襲って来た」
寂しさを抱えては1人悩み続ける。
そんな日々を送っていました。
「寂しさを埋めるための行動」
伊庭さんがおっしゃっていた行動を、
まさに私は取り続けて来ました。
周りから褒められれば嬉しく、
気づけば周りありきで行動を選択する様に。
自分で自分を受け入れることができず、
周りからの評価ばかり気にしていました。
ですが評価は変わるもの。
評価する相手が変われば変わりますし、
相手もその日の気分によって
反応が変わります。
周りありきで行動しているのは、
正解のない問題を解いている感覚。
心安まることがない毎日を過ごしていました。
また過去の恋愛においても、
相手の反応を気にして振る舞うので、
自分の気持ちは常に抑えていました。
基本的に相手に合わせることも多く、
言いたいことがあっても濁してばかり。
当たり障りのない関係は築けるものの、
恋愛であればどこか距離を感じてします。
恋人にもそれを気づかれてしまい、
「あなたの本音がわからない」と言われ、
最終的には別れてしまうことが続いていました。
相手に合わせながら寂しさを埋めていても、
一緒にいることはできても心安まらない。
相手も私の言動に気づいてしまい、
どこかで必ず別れがやって来る。
寂しがり屋の現状と正面から向き合わないと、
今後も同じ悩みが繰り返されると感じていました。
=====ここまで=====
悩みに正面から向き合わなければ、
同じ悩みは人や場所を変え繰り返されます。
お酒を飲んでストレス発散しても…
習い事をして自分磨きをしても…
悩みの根本原因に向き合わない限り、
結局は同じことを繰り返してしまいます。
大木さんもこの事実に気づき、
寂しがり屋の現状を手放したいと思われたのでしょう。
大木さんに起こった変化
大木さんのお話を聞く中で、
先ほどお伝えした3ステップを解説しました。
大木さんの現状を踏まえた上で、
すぐに実践できる宿題をお伝えしました。
その後大木さんにどの様な変化があったのか。
=====ここから=====
「自分の気持ちを声に出す」
伊庭さんが伝えて下さったのですが、
「普段から声に出してる」と最初は思いました。
ですが声に出すことを意識すればするほど、
普段から頭の中でモヤモヤ考え続け、
全然声に出せていなかったと気づきました。
職場でも1人でいる時も、
頭の中でグルグル考えを巡らせ、
気づけば疲れ果ててしまう。
この繰り返しでした。
「どんな気持ちもまずは自分で声に出す」
伊庭さんの教えを毎日意識し、
自分の気持ちを声に出す様になりました。
すると今までの様に寂しさを感じる機会は
格段に減っていきました。
そして声に出せば出すほど、
寂しがってしまう原因にも気づける様になりました。
「寂しがり屋なのは性格ではないか?」
「もはや治らないのではないか?」
この様に思ったこともありましたが、
3ステップを意識して実践することで、
寂しがり屋な現状を克服できました。
「自分の意見を言う様になったね」
「何か前よりもイキイキしているね」
同僚や友人からも
こうした言葉をかけてもらうことが増えました。
もちろん嬉しかったのですが、
自分の変化を自分で実感できていることが
何より嬉しかったです。
寂しさに襲われている時は、
確かに周りを気にして自分を抑えて、
後で一人反省会をすることも多かったです。
全部自分の中で抱え込んでいては、
どこかで必ず爆発しますよね。
「寂しさを埋める恋愛はしない」
伊庭さんと出会って私が決めたことです。
寂しさを埋めそうになった時は、
自分の気持ちに気づく様に心がけました。
また相手の反応を気にすることなく、
自分の気持ちを伝える様になりました。
何が食べたい、どこへ行きたい、
私はこう思う、あなたはどう思う?など、
コミュニケーションが根本から変わりました。
その結果、新たに付き合っている恋人とは、
気を使い過ぎることなく関われています。
寂しさを埋めようとしていないので、
自分も相手も心地良く関われています。
寂しがってばかりいた自分が
はるか昔のことに感じるほど、
毎日が大きく変化しています。
=====ここまで=====
寂しがり屋を克服した先に待つ未来
寂しがって悩んでしまう原因も、
自分の自信のなさがあります。
今回お伝えした3ステップを踏まえ、
自分の自信のなさに向き合うことで、
寂しがり屋を克服することができます。
寂しい気持ちに自分で気づきながら、
寂しさを満たすために毎日を送ることなく、
本当に望む毎日を実現できます。
寂しがり屋を克服した先には、
今より心地良い、安心できる未来が待っています。
大木さんの声で紹介した通り、
仕事でも恋愛でもプライベートでも、
あらゆる分野で変化が起きます。
「寂しがり屋で悩み続けたくない」
「今すぐに自分と向き合い現状を変えたい」
こうした気持ちを抱かれている場合は、
まずは無料メール講座で学んでください。
悩みの解決を先延ばしにすることなく、
今この瞬間から行動に移されることを私も応援しています。
本日も最後まで読んで下さりありがとうございました!
このコラムの執筆者

伊庭 和高(いば かずたか)
三重県鈴鹿市出身。その後、千葉県千葉市で育つ。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで9年間で7000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。