28Mar
[最終更新日]2023/05/28
こんにちは、伊庭和高です。
「過保護に育てられてしまった」
こうした相談は大人の方から、
性別を問わずよく寄せられます。
過保護に育てられた影響に、
大人になって苦しむ人も多いのです。
今回はぬいぐるみ心理学の視点で、
過保護に育てられた背景を解説します。
その上で現状を好転し、
自立するための方法をお伝えします。
目次
過保護に育てられてしまった背景
私たちが生まれて最初に接するのが親です。
毎日の様に一緒にいるので、
良くも悪くも影響を受けます。
過保護に育てられたことで悩むのは、
ほぼ子供時代に原因があります。
子供は親に100%愛されると思っていますし、
親も子供を100%愛そうと思っています。
ですが親も一人の人間なので、
悩みや課題を抱えています。
親の悩みや課題のとばっちりが、
子供に飛んでくるのです。
すべての悩みの原因
私はよく、すべての悩みの原因は自信のなさだと解説しています。
つまり親子関係においても、
親の自信のなさの影響を受けていた状態です。
たとえば親が子育てのプレッシャーで、
「ちゃんと育てなきゃ」と思っているかもしれません。
結果として厳しく当たることが増えたり、
何でもしてあげる様になるかもしれません。
あるいはダメ出しばかりをされ、
なかなか褒めてくれないかもしれません。
これらは親の課題であり、
親の自信のなさなのです。
大人になってどんな影響を与えるのか?
とはいえ大人になるほど、
親の課題を冷静に受け止めやすくなります。
親からとばっちりを受けても、
子供の頃よりは冷静になれるのです。
あるいは自立して家を出てしまえば、
親と関わることもなくなります。
ですが先ほどもお伝えした様に、
私たちは親がすべての人間関係のスタート。
親との関係で生まれた悩みは、
付き合う相手を変えて繰り返されます。
たとえば親の前で意見が言えずにいれば、
友達・恋人・同僚の前でも意見が言えなくなりやすいです。
親が何でも決めていたならば、
大人になってから自分で決断できなくなってしまいます。
あるいは自分も相手に過保護に接し、
人間関係に疲れてしまうこともあります。
過保護に育てられた影響で、
大人になって起こる問題も、
子供の頃に起因しているのです。
今から現状は変えられる
確かに親を変えることはできません。
親に変わって欲しいと思っても、
親をコントロールはできません。
ですが自分が変わることは、
今から自分次第でできます。
過保護に育てられた状況や、
大人になって与える影響も、
今から変えることができるのです。
先ほどもお伝えした様に、
すべての悩みの原因は自信のなさです。
過保護に育てられたのも、
元をたどれば親の自信のなさの影響です。
ですが大人になっても引きずっているならば、
自分の自信のなさも影響しています。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
自信のなさと向き合うことで、
今から現状は好転することができます。
過保護に育てられた人が自立する2つの方法
次にぬいぐるみ心理学の視点で、
現状を好転する方向を解説します。
2つの方法を順に実践することで、
親の影響を手放して、
自立して行動できる様になります。
もし一度で効果を実感できない時は、
それだけ影響を受けているので、
繰り返し実践することをオススメします。
自分の気持ちを声に出す
まず最初の方法は、
自分で自分の気持ちを声に出すこと。
過保護に育てられた人ほど、
自分の気持ちを声に出せていません。
声に出さず頭の中で考え込んでいるのです。
私たち人間の脳の特性として、
頭の中で考えるほどネガティブになります。
一説では頭の中で考えることの、
90%がネガティブな事柄と言われています。
頭の中で考えるほど、
親の顔色を伺ったり、
過去にされて嫌だったことを思い出しやすくなります。
過保護に育てられた影響で、
なかなか行動に移せない時も、
頭の中で考えを巡らせているのです。
どんな気持ちもまずは、
ブツブツと自分で声に出すこと。
これが現状を変える第一歩です。
ちなみに声に出す上では、
ぬいぐるみを使うのが効果的です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
ぬいぐるみを意識して使うほど、
自分の気持ちを受け止められる様になります。
「どうしたいのか?」と問いかける
そして声に出した後は、
「どうしたいのか?」と問いかけること。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
過保護に育てられた人ほど、
自分を主語にして問いかけられていません。
自分より先に相手のことを考えてしまうのです。
「した方がいい」
「するべきだ」
「しなきゃいけない」
「して欲しい」
「してあげる」
「させたい」
たとえばこれらは自分を主語にできておらず、
相手のことを先に考えている状態です。
相手の顔色を伺ったり、
相手に求め過ぎたりと、
自分を主語に問いかけていません。
それこそ子供の頃を振り返れば、
自分を主語に問いかけるのではなく、
親のことを先に気にしていたのです。
「どうしたいのか?」という問いかけは、
過保護に育てられた影響から自立するために不可欠です。
「親との関係が大人になっても影響を与えてしまう…」
この状況は変えられます。
自信のなさと向き合い、
2つの方法を実践することで、
親の影響を手放せます。
過保護に育てられたとしても、
自分の人生を自分の意思で、
歩むことができるのです。
「自信のなさとは何なのか?」
「どうすれば自信が持てる様になるのか?」
詳細は無料メール講座でも解説しているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。