19Sep
[最終更新日]2023/11/17
こんにちは、伊庭和高です。
「特定の相手との関係に依存しすぎる状態のこと」
これが共依存ですが、
親子で共依存関係になっているという相談も、
定期的に寄せられます。
大人になっても共依存状態で、
悩みが発生し続ける状態は、
今すぐ解決したいところです。
今回はぬいぐるみ心理学の視点で、
共依存の親子の心理背景や原因を解説します。
その上で現状を変える方法を、
独自の切り口でお伝えします。
目次
共依存の親子の末路
共依存のまま人生を送ると、
3つの未来が待っています。
どれも幸せなものではありませんが、
どれか1つに該当することもあれば、
複数に当てはまることもあります。
自分で決断できない
親子で共依存の関係だと、
自分で決断できなくなります。
相手に決めてもらおうとしたり、
相手の決断を待ってしまうのです。
「答えを出して欲しい」
「どうしたらいいか教えて欲しい」
この様に待ちの姿勢になってしまい、
決断できず時間ばかり過ぎてしまいます。
もし相手の決断に従って上手くいかなければ、
相手に責任を押し付けてしまうこともあるでしょう。
相手に求め続ける
依存している人ほど、
相手に求める気持ちが強まります。
「気持ちを受け止めて欲しい」
「わかって欲しい」
「あれもこれもやって欲しい」
この様に「〜して欲しい」が出てくる時ほど、
相手に求めている状態です。
どれだけ相手に求めても、
相手の言動は相手次第です。
想像と違う反応が返ってくると、
気持ちが不安定になってしまうことも、
共依存状態の特徴なのです。
自分の人生を歩めない
何より親子で共依存状態だと、
自分の人生を歩めません。
親と子どちらの立場であっても、
自分の人生を歩めないのです。
相手が望む人生を送ろうとしたり、
相手を自分の道づれにしてしまうこともあるのです。
自分の人生を歩めなければ、
同じ悩みを繰り返してしまいますし、
幸せな人生は訪れません。
親子で共依存になってしまう原因
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。
親子で共依存になってしまうのも、
自分の自信のなさが根本原因です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
自信があれば相手に依存しません。
相手のことは気にせず、
自立した人生を送れるのです。
ですが自分に自信がないからこそ、
お互いに依存した関係を築いてしまいます。
ちなみに共依存のキッカケは親です。
私たちが生まれた時は、
自分らしく振る舞えていました。
それが親の自信のなさの影響を受けて、
自信が持てず依存してしまう様になるのです。
大人になってからも影響は続く
そして親子で共依存状態が続くと、
子供が大人になってからも影響を与えます。
大事な決断を自分でできず、
親の顔色を伺ってしまうかもしれません。
親にされて嫌だったことを思い出し、
トラウマを抱えているかもしれません。
親から自立できずに、
仕事もプライベートも上手くいかないかもしれません。
親子で共依存状態になってしまう状況は、
時間が解決してくれるわけではないのです。
相手を変えることはできない
ただし相手を変えることはできません。
先ほど親子の共依存のキッカケは、
親の自信のなさだとお伝えしました。
子供の立場になれば、
親に変わって欲しいと思うかもしれません。
ですがどれだけ頑張っても、
親を変えることはできません。
超能力でもあれば別ですが、
親の行動をコントロールすることはできないのです。
だからこそ、自分が変わるのが大事です。
相手の変化を期待しているより、
自分が変わることに意識を向けた方が、
圧倒的に早く現状が変わります。
共依存から抜け出す2つの方法
次にぬいぐるみ心理学の視点で、
現状を好転する方法を解説します。
2つの方法を繰り返し実践することで、
共依存状態を抜け出すことができます。
自分の気持ちを声に出す
まず最初の方法が、
「自分で自分の気持ちを声に出すこと」
共依存状態になっている人ほど、
自分の気持ちを声に出していません。
声に出さず頭の中で考え込んでしまうのです。
私たち人間は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が強まる習性があります。
ネガティブ思考が強まるほど、
周りの反応を気にしたり、
相手に依存しようとします。
ネガティブに考えるほど自信が持てず、
自分で決断できなくなってしまうのです。
どんな気持ちも、まずは声に出して受け止めること。
声に出せば出すほど、
共依存状態から早く抜け出せます。
ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、
ぬいぐるみを活用するのが効果的です。
詳細は無料メール講座で解説していますが、
意識してぬいぐるみを活用することは、
自分で気持ちを声に出す上でも効果的です。
自分を主語にして問いかける
自分の気持ちを声に出した後は、
「どうしたいのか?」と問いかけます。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
共依存状態になっている人ほど、
自分を主語にして問いかけられていません。
自分よりも先に相手のことを考えているので、
自分を主語にして問いかけていないのです。
「した方がいい」
「しなければいけない」
「するべきだ」
「して欲しい」
「してあげる」
「させたい」
たとえばこれらの言葉が浮かんだ時は、
相手のことを先に考えています。
相手に求め過ぎたり、
自分が出せず依存してしまうのです。
「どうしたいのか?」と問いかけ、
自分を主語に行動することは、
共依存を抜け出すために必要不可欠です。
ここまで紹介した2つの方法を、
さっそく意識して過ごしてみてください。
そして親子の共依存の根本原因は自信のなさ。
自信のなさと向き合いながら、
2つの方法に取り組むことで、
現状は今から変えられます。
依存し続けるのではなく、
自分の人生を自立して歩める様になるのです。
「自信のなさとは何なのか?」
「どうすれば自信が持てる様になるのか?」
詳細は無料メール講座でも解説しているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださりありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。