31Oct
[最終更新日]2023/12/11
こんにちは、伊庭和高です。
今回は「共感疲労」について取り上げます。
「相手の話に共感し過ぎて疲れること」
これが共感疲労です。
つい聞き役になってしまったり、
「共感しないと」と思うほど、
精神的に疲れてしまいます。
年齢や性別を問わず、
共感疲労の相談は多いです。
このまま現状を放置しても、
共感し過ぎて疲れ続けるので、
幸せな未来は待っていません。
今回はぬいぐるみ心理学の視点で、
共感疲労の原因と対処法をお伝えします。
目次
なぜ共感し過ぎてしまうのか?
共感疲労を感じる人には、
3つの心理背景があります。
どれか1つに該当することもあれば、
複数に当てはまることもあります。
相手にどう思われるかを気にしている
相手の反応を気にしている人ほど、
共感し過ぎてしまいます。
「変に思われない様に…」
「傷つけない様に…」
「喜んでもらうために…」
この様に行動する基準が、
相手ありきになっているのです。
共感することで相手に褒められたり、
求められることもあるでしょう。
ですが相手の反応を気にすれば、
自分の気持ちを我慢したり、
無理して相手に合わせることも出てきます。
次第に疲れを溜め込み、
苦しくなってしまうのです。
嫌われるのを恐れている
嫌われるのを恐れるあまり、
共感し過ぎてしまうこともあります。
関係が悪化したり、
居場所がなくなるよりは、
共感し続けた方がマシだと考えているのです。
確かに共感を続けていれば、
嫌われることはないかもしれませんが、
精神的な疲れがのしかかります。
しかも共感ばかりなので、
自分のことを知ってもらえなくなるでしょう。
自分の気持ちがわからない
「何が言いたいかわからない」
「やりたいことがわからない」
この様に自分の気持ちがわからないと、
共感ばかりしてしまいます。
何が言いたいかわからないから、
相手の話に共感するだけになってしまうのです。
口から言葉が出てこなければ、
相手の話に合わせるだけになるのは、
必然だと言えます。
共感疲労の根本原因は自信のなさ
私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。
共感疲労を感じる状況も、
自分の自信のなさが根本原因です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
自信があれば共感し過ぎることはありません。
共感する時はして、
意見を言いたい時は言えるのです。
相手の反応を気にせず、
嫌われることも怖がらず、
自分の気持ちを大切に関われるのです。
つまり自信の有無が、
共感し過ぎる状況を変えるポイントです。
幼少期の記憶も影響
私たちの自信のなさは、
幼少期の記憶が影響しています。
生まれた時から自信がない人はいません。
共感ばかりする赤ちゃんなど、
どう考えてもいないのです。
少しずつ成長し大人になる中で、
共感し過ぎる様になるのです。
また私たちは親との関係が、
すべての人間関係のスタートです。
親と関わる中で自信がなくなり、
共感ばかりする様になる人もいます。
「親の顔色をうかがっていた」
「親に怒られるのが怖かった」
「親も共感してばかりの人だった」
たとえばこうした場合だと、
子供にも悪影響が及ぶのです。
共感疲労の末路
共感疲労を溜め込み続けても、
幸せな未来は待っていません。
精神的に疲れ果ててしまい、
何もする気が起きなくなってしまいます。
体調を崩したり、
暴飲暴食や衝動買いに走ったりと、
必ずどこかで反動が出ます。
あるいは共感し過ぎて我慢が限界を迎え、
相手に言い過ぎてしまうこともあります。
言い過ぎてしまったことにより、
人間関係が悪化することもあるのです。
悩みは形を変えて繰り返される
異動や転職、引っ越しなど、
付き合う相手や環境を変えれば、
一時的に気持ちが楽になるでしょう。
ですが周りが変わっても自分が変わらないと、
同じ悩みを繰り返してしまいます。
共感疲労に悩まされる現象は、
時間が解決してはくれないのです。
じわじわ状況が悪化してしまいます。
自信のなさと向き合い、
まず自分自身が変わることで、
共感疲労を抱く状況を抜け出すことが必要です。
共感疲労を手放す2つの方法
次にぬいぐるみ心理学の視点で、
共感疲労を手放す方法を解説します。
2つの方法を繰り返し実践することで、
現状を好転することができます。
自分の気持ちを声に出す
最初の方法が「自分の気持ちを声に出すこと」
共感疲労に悩まされる人ほど、
普段から自分の気持ちを声に出していません。
声に出さず、頭の中で考える癖があります。
私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が強まる習性があります。
一説では1日に考える事柄の90%が、
ネガティブな内容だとも言われています。
嫌われるのを怖がったり、
相手の反応を気にしてしまうのも、
頭の中で考えている時に起こりやすいのです。
結果的に自分の気持ちがわからず、
つい共感してしまうのです。
どんな気持ちも自分で声に出すことが、
現状を変えるための第一歩です。
ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、
ぬいぐるみを活用するのが効果的です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
意識してぬいぐるみに触れることで、
自分の気持ちを声に出しやすくなります。
「どうしたいのか?」と問いかける
そして声に出した後は、
「どうしたいのか?」と問いかけること。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
共感疲労に悩まされる人ほど、
自分を主語にして問いかけられていません。
自分より先に相手のことを考えてしまうのです。
「した方がいい」
「するべきだ」
「しなきゃいけない」
「して欲しい」
「してあげる」
たとえばこれらは自分を主語にできておらず、
相手のことを先に考えている状態です。
相手のことを先に考えるほど、
自分の意見が言えなくなりますし、
共感する頻度も増えてしまいます。
「どうしたいのか?」と問いかけ、
自分を主語にして行動することは、
共感し過ぎるのを克服するために不可欠です。
共感疲労に悩まされる状況は、
すぐにでも改善する必要があります。
心身にダメージが蓄積され、
生きづらさを感じてしまうのです。
人間関係が悪化したり、
仕事が嫌になったりと、
良いことは何もありません。
共感疲労に悩まされる根本原因は自信のなさ。
自信のなさと向き合い、
2つの方法を実践することで、
今から現状は変えられます。
「自信のなさとは何なのか?」
「どうすれば自信が持てる様になるのか?」
詳細は無料メール講座でも解説しているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者
伊庭 和高(いば かずたか)
千葉県千葉市出身。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで7年間で5000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。