30Oct
[最終更新日]2025/10/30

こんにちは、伊庭和高です。
今回は恋愛のテーマを取り上げます。
「私はどうせ見捨てられる…」
そんな不安にかられたことはありませんか?
大好きな人だからこそ、いつまでもそばにいたい。
だけど心の片隅で「でもいつか離れていくかも」という恐れが心に影を落としている
それが、見捨てられ不安です。
見捨てられ不安を持ち続けていると、
恋愛が上手くいかないことが増えますし、
疲れやストレスを感じやすくなります。
この記事では見捨てられ不安の心理背景や原因を、
ぬいぐるみ心理学の視点で解説します。
その上で見捨てられ不安を克服し、
幸せな恋愛をする方法をお伝えします。
目次
見捨てられ不安とは?

たとえば恋人からの返信が少し遅れただけで、
「もう私を見捨てる準備をしてる?」「他に大事なことがあるの?」と思ってしまったり…
会えない日が続くと「きっともう気持ちが冷めたんだ」と決めつけてしまったり…
この様に恋人との間で少しでも違和感を感じた時に、
「この人は私を見捨ててしまうのではないか」という不安にかられるのを見捨てられ不安と言います。
見捨てられ不安が出てくるとどうなるか?

見捨てられ不安が出てくると、
不安を解消するための行動を取ろうとします。
たとえば「私のことを本当に大切に思っているのか?」と、
相手を試す行動が増えたりします。
一時的に不安が解消することはあっても、
また何かのタイミングで見捨てられ不安が出てくるので、
定期的に不安に悩まされることになります。
また見捨てられ不安を手放せなければ、
恋人との関係も上手くいきません。
「重い人だ」と思われてしまったり、
「自分で何とかして欲しい」と見放されることもあります。
あるいはお互い見捨てられ不安があると、
依存的な関係を築いてしまうこともあるのです。
また見捨てられ不安に悩まされ、
自分から離れる決断をする人もいます。
自分から離れれば不安も手放せると思い込んでいるのです。
一時的に気持ちは楽になりますが、
恋愛をする度に不安に襲われるので根本解決につながりません。
つまり見捨てられ不安を放置していれば、
幸せな未来は待っていないのです。
これは付き合う相手を変えても繰り返される悩みです。
見捨てられ不安を抱く人の心理
見捨てられ不安を抱く人には4つの心理背景があります。
どれか1つに該当することもあれば、
複数に当てはまることもあります。
①幼少期の愛着スタイルの影響

心理学では幼少期の親との関係が、
成人後にも大きく影響するといわれます。
たとえば幼少期に親の愛情が不安定だった場合、
常に「愛されているか」を確認したくなります。
親からの愛情を十分感じられなかったり、
共働きで親と接する時間がなかったりすれば、
大人になった時に悪影響が出てしまうのです。
親と恋愛はどちらも「愛情」につながるので、
同じ課題が生じやすいのです。
「親の愛情を感じられなかった」
「親にかまってほしかった」
「親の顔色をうかがっていた」
「良い子を演じていた」
たとえばこうした場合は、見捨てられ不安につながることがあります。
②過去の裏切りや失望

「過去につらい失恋を経験した」
「過去に見捨てられたことがある」
こうした過去の経験を引きずっているケースはあります。
これは決して恋愛だけでなく、
「過去に友達に見捨てられた」といった経験を引きずっていることもあります。
その結果、恋愛でも見捨てられ不安が生まれてしまうことがあります。
③相手の反応を気にしている

「変な風に思われてしまわないか…」
「嫌われない様にしなきゃ…」
「相手に合わせた方がいいかな…」
この様に相手の反応や評価を気にするほど、
見捨てられ不安が出てきやすくなります。
自分軸と他人軸という言葉がありますが、
まさに他人軸で恋愛をしている状態です。
相手が何を考えているかは、
どれだけ考えてもわかりません。
絶対に正解がわからない問題を解いている状態です。
それなのに相手にどう思われるかを気にしてしまえば、
不安や恐怖心や怒りなどネガティブな感情が心に充満します。
④相手に求めすぎている

「私の話を聞いて欲しい」
「もっと気にかけて欲しい」
「わかってくれない」
この様に「して欲しい」「してくれない」が浮かんだら要注意。
相手に求めすぎています。
相手が期待に応えてくれるかどうかは、
どれだけ考えてもコントロールできません。
相手に求める気持ちが強まるほど、
期待通りの反応が返ってこないと見捨てられ不安が出てくるのです。
自信のなさが原因です

私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの原因は自信のなさだとお伝えしています。
恋愛で見捨てられ不安が出てしまうのも、
自信のなさが背景にあります。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
自信があれば不安に悩まされることはありません。
見捨てられ不安が出てきても気持ちを落ち着かせ、
穏やかに日々を過ごせるのです。
相手に見捨てられるかもと思わず、
信頼関係を築いていけるのです。
その一方で自信がないと感情の乱れに飲まれてしまいます。
見捨てられ不安が出てくるのも、
自分に自信がないからです。
仕事など普段は自信があっても、
恋愛になると自信がなくなる人もいます。
先ほど紹介した4つの心理背景も、
自信のなさが根底にあります。
ただし冷静に考えてみると、
生まれた時から自信がない人はいません。
見捨てられ不安とは生まれ持った性格ではなく、
成長する中で後天的に身についたものなので、
誰でも今から不安を手放すことができます。
幸せな恋愛をする2つの方法
次にぬいぐるみ心理学の視点で、
現状を好転する方法を解説します。
2つの方法を実践することで、
見捨てられ不安に悩む状況を治すことができます。
自分の気持ちを声に出す

最初の方法が「自分の気持ちを声に出すこと」
見捨てられ不安を抱く人ほど、
自分の気持ちを声に出していません。
普段から声に出さず、
頭の中で考える癖があります。
私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が強まる習性があります。
一説では1日に頭の中で考える事柄の9割が、
ネガティブな内容だと言われています。
ネガティブに考えるほど、
過去の失敗経験を思い出したり、
相手の顔色をうかがってしまいます。
先ほど紹介した4つの心理背景も、
頭の中で考えている時に浮かびやすいです。

ここでポイントになるのが、
「まず自分で声に出すこと」
恋人や家族や友達や同僚など周りの人に、
いきなり気持ちを吐き出さないでください。
自分の気持ちを吐き出せば、
確かにスッキリするでしょうが、
相手は良い気分になりません。
「また同じ悩みを聞かされている…」
「自分で何とかしてよ…」
最初は親身になってくれても、
何度も続けば相手も嫌な気持ちになり、
関係が悪化する可能性があるのです。
いきなり誰かに気持ちを吐き出すのは、
悩みが解決しない間違った方法なのです。
それこそ見捨てられ不安で辛い気持ちを、
周りに吐き出している状態です。
独り言で構いませんので、
まずは自分で自分の気持ちを声に出すことが、
現状を変える第一歩なのです。
ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、
ぬいぐるみを活用するのが効果的です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
意識してぬいぐるみに触れることは、
自分の気持ちを声に出す上でも効果的です。
「どうしたいのか?」と問いかける

そして声に出した後は、
「どうしたいのか?」と問いかけること。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
見捨てられ不安を抱く人ほど、
自分を主語にして問いかけられていません。
自分より先に相手のことを考えてしまうのです。
「した方がいい」
「するべきだ」
「しなきゃいけない」
「して欲しい」
「してあげる」
「してくれない」
たとえばこれらは自分を主語にできておらず、
相手のことを先に考えている状態です。
相手のことを先に考えるほど、
相手がどう思うかを気にしたり、
相手に求め過ぎてしまいます。
まさに他人軸で恋愛をしてしまうのです。
これでは幸せな関係は築けません。
「どうしたいのか?」という問いかけは、
現状を改善するために不可欠です。
自分がしたいことを選択するからこそ、
自分の気持ちを大切に関係を築ける様になります。
不安が出てきても自分で落ち着かせ、
気持ちを安定させながら恋愛ができます。

見捨てられ不安を抱き続けても、
幸せな恋愛がはできません。
一時的には楽しい瞬間があっても、
それ以上に多くの時間で感情が乱れてしまうのです。
付き合えても、結婚できても、
見捨てられ不安を手放せていなければ、
疲れやストレスを感じ続けてしまいます。
根本原因である自信のなさと向き合い、
2つの方法を実践しながら、
現状を好転していきましょう。
「自信のなさとは何なのか?」
「どうすれば現状を変えられるのか?」
詳細は無料メール講座でも解説しているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者

伊庭 和高(いば かずたか)
自信の専門家。三重県鈴鹿市出身。その後、千葉県千葉市で育つ。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで9年間で7000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
2025年9月にPHP研究所より『大人だって、ぬいぐるみに癒されたい!』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。
