30Nov
[最終更新日]2025/11/26

こんにちは、伊庭和高です。
今回は恋愛について取り上げます。
「恋人が急に冷たくなった気がする」
「返信が遅いだけで、もう嫌われたのかも」
「まだ何も起きていないのに、心がザワザワする…」
そんな経験はありませんか?
恋愛の中で「起こってもいないこと」を想像し、
不安になる人は少なくありません。
実際、心理学的にもこの現象は「先取り不安」と呼ばれます。
先取り不安とは、
「まだ起こっていない出来事を予測して心配してしまう」心理状態のこと。
この不安は現実には存在しない“未来の問題”を、
頭の中で何度も再生してしまうことで強まり、恋愛に悪影響を及ぼします。
起こってもいないことに不安になると、
恋愛も上手くいかなくなってしまいます。
今回はぬいぐるみ心理学の視点で、
原因と解決策をお伝えします。
目次
起こってもいないことに不安になる心理背景

まだ起こっていないことに不安になるのは、
3つの心理背景が影響しています。
どれか1つに該当することもあれば、
複数に当てはまることもあります。
①失敗を恐れている

「嫌われたらどうしよう…」
「恥をかいたらどうしよう…」
「間違えてしまったらどうしよう…」
この様に失敗を恐れるほど、
まだ見ぬ未来への不安が増大します。
恋愛が上手くいかないことを不安がったり、
大きな失敗をしてしまわないか考えすぎているのです。
私たち人間の脳は失敗を回避しようという意識が強いです。
そのため失敗を恐れるほど、
起こってもいないことへの不安も強まり、
そればかり考えやすくなります。
②過去の失敗経験が影響している

以前に恋愛で傷ついた経験があると、
脳は「また同じことが起きるかも」と警戒します。
これは自己防衛本能の一種で、
痛みを避けるための自然な反応です。
ただし現実に根拠がない場合でも、
心は“危険信号”を出してしまうのです。
「過去の失敗を繰り返さない様に」と思えば、
まだ起こっていない未来のことが不安になるのです。
③相手の顔色をうかがっている

「予想外の反応が返ってきたら…」
「この提案をしたらどう思われるか…」
「相手が望む様な自分でいた方がいい」
この様に相手の顔色をうかがっていると、
不安な気持ちは増大します。
どれだけ相手の顔色をうかがっても、
相手の本心はわかりません。
正解がわからない問題を解いている様に、
いつまでも結論が出ず不安ばかり増大するのです。
自分軸と他人軸という言葉がありますが、
他人軸で恋愛をしている状態です。
自信のなさが根本原因です

私はぬいぐるみ心理学において、
すべての悩みの根本原因は自信のなさだとお伝えしています。
起こってもいないことで不安になるのも、
自信のなさが背景にあります。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
自信があれば不安な気持ちに悩まされません。
起こってもいないことで不安になっても、
すぐに気持ちを切り替えられるのです。
その一方で自分に自信がないと、
不安な気持ちにとらわれてしまいます。
先ほど紹介した3つの心理背景も、
自信のなさが根底にあります。
恋愛における不安がもたらす悪循環

不安は恋愛において、次のような悪循環を生みやすくなります。
・相手の態度を過剰に分析する
・不安が高まり、疑いや不信感が芽生える
・それを相手にぶつけてしまう
・相手が距離を置きたくなる
・「やっぱり嫌われた」と思い込み、さらに不安が強まる
この繰り返しにハマると、恋愛が上手くいきません。
まさに自分の自信のなさが原因で、
負のスパイラルに落ちってしまうのです。
大切なのは不安をなくすことではなく、
“不安と上手に付き合う方法”を身につけること。
不安を抱き続けて上手くいかない恋愛は、
今すぐに抜け出せます。
恋愛の不安を手放す方法

次にぬいぐるみ心理学の視点で、
現状を好転する方法をお伝えします。
2つの方法を実践することで、
起こってもいないことで不安になることはなくなります。
小手先のテクニックではなく、
自分の自信のなさと向き合う本質的な方法です。
自分の気持ちを声に出す

最初の方法が「自分の気持ちを声に出すこと」
起こってもいないことで不安になる人ほど、
自分の気持ちを声に出していません。
普段から声に出さず、
頭の中で考える癖があります。
私たち人間の脳は頭の中で考えるほど、
ネガティブ思考が強まる習性があります。
一説では1日に頭の中で考える事柄の9割が、
ネガティブな内容だと言われています。
ネガティブに考えるほど、
自信のなさが出てきます。
相手の顔色をうかがったり、
過去の恋愛の失敗経験を思い出したり、
失敗を恐れる気持ちが強まるのも、
頭の中で考えている時です。
ここでポイントになるのが、
「まず自分で声に出すこと」
家族や恋人や友達や同僚など周りの人に、
いきなり気持ちを吐き出さないでください。
自分の気持ちを吐き出せば、
確かにスッキリするでしょうが、
相手は良い気分になりません。
「また同じ悩みを聞かされている…」
「自分で何とかしてよ…」
最初は親身になってくれても、
何度も続けば相手も嫌な気持ちになり、
関係が悪化する可能性があるのです。
いきなり誰かに気持ちを吐き出すのは、
悩みが解決しない間違った方法なのです。
独り言で構いませんので、
まずは自分で自分の気持ちを声に出すことが、
現状を変えるために必要なことです。
ちなみに自分の気持ちを声に出す上では、
ぬいぐるみを活用するのが効果的です。
詳細は無料メール講座でも解説していますが、
意識してぬいぐるみに触れることは、
自分の気持ちを声に出す上でも効果的です。
「どうしたいのか?」と問いかける

そして声に出した後は、
「どうしたいのか?」と問いかけること。
「どうしたいのか?」の主語は自分自身。
起こってもいないことで不安になる人ほど、
自分を主語にして問いかけられていません。
自分より先に相手のことを考えてしまうのです。
「した方がいい」
「するべきだ」
「しなきゃいけない」
「して欲しい」
「してあげる」
「してくれない」
たとえばこれらは自分を主語にできておらず、
相手のことを先に考えている状態です。
相手のことを先に考えるほど、
相手の顔色をうかがったり、
他人軸が出てきやすくなります。
相手の反応が気になり不安が増大するので、
恋愛が上手くいかないのです。
また恋愛だけでなく仕事や友達との関係でも、
相手のことを先に考えてしまっているかもしれません。
「どうしたいのか?」と問いかけ、
自分がしたいことを行動に移すことが現状を変える方法です。
言いたいことを言ったり、
聞きたいことを聞いたり、
やりたいことをやったりと、
自分がしたいことを選択していきましょう。
自分がどうしたいかで行動することで、
不安をその場で手放すことができます。
起こってもいないことで不安になるのは、
自分次第で今から変えられます。
これは7,000名以上のお客様を見てきた中で、
確信を持って言えることです。
不安を手放すことで恋愛にも好影響が生まれます。
起こってもいないことで不安になる根本原因は自信のなさ。
一時的に気持ちが楽になりたいのではなく、
現状を根本的に変えていきたい場合は、
自信のなさと向き合い2つの方法を実践してみてください。
「自信のなさとは何なのか?」
「どうすれば現状を変えられるのか?」
詳細は無料メール講座でも解説しているので、
合わせて学んでみてください。
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
このコラムの執筆者

伊庭 和高(いば かずたか)
自信の専門家。三重県鈴鹿市出身。その後、千葉県千葉市で育つ。
2人兄弟の長男として生まれ、幼い頃から50体以上のぬいぐるみがある部屋で育つ。
早稲田大学教育学部卒業、同大学院教育学研究科修了。
在学中は教育学、コミュニケーション、心理学に専念する。
人間関係の悩みを根本から解決する有効な手法として、ぬいぐるみ心理学という独自の理論を開発。
これまで9年間で7000名以上のお客様にぬいぐるみ心理学を提供。性別・年齢・職業を問わず多くが効果を実感しており、日本全国はもちろん、世界からも相談が後を絶たない。
2014年10月から始めたブログは、今では1000以上の記事があり、月に13万以上のアクセスがある。
2017年11月には株式会社マイルートプラスを設立。
心理コミュニケーションアドバイザーとして、受講者とぬいぐるみ心理学を通して実践的な関わりを続け、それぞれの「望む未来」の実現の手助けをしている。
2020年、初の著書『ストレスフリー人間関係〜ぬいぐるみ心理学を活用してあなたの人間関係の悩みを活用する方法〜』を出版。増刷しロングセラー中である。
2023年10月に三笠書房・王様文庫より『声に出すだけでモヤモヤがすっきりする本〜たった5秒のメンタルケア〜』を発売。
2025年9月にPHP研究所より『大人だって、ぬいぐるみに癒されたい!』を発売。
『女性自身』(2023年9月19日号)にて、カラー8ページでぬいぐるみ心理学が特集されるなど、活動の幅が広がっている。
